
前回レーシングECO耐久に出場してから、もうそろそろ3年が経過しようとしています。それ以降、トヨタから86、スバルからBRZが発売され、それまで車のイベントといえばドリフト一本槍だった時期から、次の時代になろうとしています。
この種のレースの元祖?であった、「エコ・カー・カップ」は、ハイブリッド自動車だけでなく、低燃費技術を採用したガソリンエンジン車も参加が可能になったとのことです。でも、低燃費技術が採用されていなくても、運転士が技術で補うかどうかの選択肢が残されている以上、車種制限をすることには疑問を感じます。
一方、ホンダはCR-Zをレンタルして出場できる燃費耐久レースを設定しています。トヨタは86でワンメイクレースをするというし、「JOY耐」、「HOT-K」などの、軽自動車でも出場できるイベントがあります。しかし、軽自動車でも出場できるイベントとは言え、たいていは新たに軽自動車を用意してレース用に仕上げ、さらにそれを積載車で運ぶ過程が必要ですので、敷居は高いですよね。
ここまで敷居が低そうなイベントが増えてきたり、それほど速く走る技術がなくても楽しめるイベントが増えてくるとなると、そろそろ出場者の奪い合いが起こりそうな予感がします。やはりレースイベントとなると、レース場への距離の問題があったり家族の理解が得られなかったりと、好きな人でも足かせとなる要素が出てきます。その要素を乗り越えてでもレースに出場しようという人、誘ったり誘われたりの人というと、どうしても限られてきます。
そんな訳で、レースイベント主催者は、「いかに出場者に出場する意欲をわかせるか」「1回の出場で終わらせないか」ということを盛り込むことに注力しなければならない、と考えられます。それらの要素として考えられるものを、思いつくままに書いてみました。なお、「防護具(ヘルメット、手袋)不要」というのは、これは該当しないでしょう。
1.価格
安いのに越したことはありませんが、主催者も仕事でしょうから、「開催したは良いけど、赤字になったので一回でやめます」ではよろしくありません。リーズナブルな価格というものがありますが、イベントものは「時間消費型ビジネス」ですから、会に参加している最中の満足度を上げれば、価格が高くても安く感じるものです。「1円でも安いほうが良い」というのは学生ですから、そのあたりはバランスです。
2.日程
土日連休の人と平日休みの人とがいますが、前者の方が多いのかな。連休中日や土曜日の方が疲れないかな、と思います。
3.招待選手
昔、市民マラソンには「招待選手」というのがいました。どう言う意味があるのか当時は理解できませんでしたが、あれは、「プロと競った」「プロと走った」満足感を得るものだったのですね。レースイベントでも採用を考えてはいかがでしょうか。
4.走っていない時間
私は、レースを観戦している時間の過ごし方がどうも苦手で、レース観戦は数回しかしたことがありません。明確な回答は持っていませんが、何か良い知恵があれば、複数名で参加している人たちは時間を楽しく過ごせそうです。
5.車種
異種格闘技というのは興業性が強く、真面目なイベントとしては見られないことが多いです。しかし、マンガ「キン肉マン」の初期、「ベンキーマン」なる、便器の格好をした選手が出てきて、当時の小学生は興奮したものです。スポーツカーだけで争う競技も、これはまた楽しいのかもしれませんが、いろいろな車種が争う、バラエティあふれる楽しさ、そして、子供にとっては「自分の家の車と同じ車が走っている」という一体感と興奮を感じることになるでしょう。ミニバンは難しいかもしれませんが、その辺が「車好きになる子供を育てる」ことなのではないかな、と思います。
6.道具
ヘルメットや手袋は必要とは言え、用意するとなると結構な金額になります。ゴルフはその辺りを「しきい」としていますが、スキーやスノーボードはレンタル品が充実しています。モータースポーツも、道具のレンタルは考えても良いと思います。
こんなところかな。
さて、マツダのイベントですが、これまで「メディア対抗4時間対抗耐久レース」がありました。もともと自動車メディアをメーカーが接待するイベントが続いていたものです。メディアの方も身柄を拘束されてきているのでしょうから、完全な楽しみにはならないでしょうが、それでも「役得」に思えます。一般人は、かなりのお金を払わないと経験できないことが、その仕事をしているだけで経験できるのですからね。
というわけで、早くレーシングECO耐久の次回予定が発表されないかな、また、もっと燃費よりの車種制限なしイベントができないかな、と思うのでした。
Posted at 2014/03/30 22:32:15 | |
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