連休中は、普段運転していない人も車で繰り出すゆえ、運転には細心の注意を要することは大昔から変わりありません。昨年のGWにも「
私が走行中に距離を置く車」と書きましたところ、殴り書きであるにもかかわらず、多くのPVがありました。
その時に書かなかったこと、以後に気づいたこと、先週の河口湖往復で新たに発見したことなどを、以下に書き出してみます。交通安全は、装置によって得られるのでもなく、自身の運転テクニックだけで得られるのでもなく、危険を察知する能力によるところ大、であると考えております。
1.前つば帽子着用のままの人
故徳大寺有恒氏は、昔のフランス車はご婦人が帽子をかぶったままでも乗車できるよう、室内高さや幅を決めていると書いてありました。車のスタイルではなく、使う人のことを考えて車を設計している、文化がそこに現れている、と述べていました。
車を屋外と考えるか屋内と考えるか議論が必要であり、また、薬品の副作用などで帽子をかぶりたい人がいることは理解しておりますが、前つば帽子をかぶったまま運転している車は、動きが自己中心的であると感じております。いわゆる「B系ファッション」のアディダスなどの、ファッションとして着用している帽子ではありません。野球帽や農協などの帽子であることが多いようです。
理由は、当人の性格が「無頓着」にある現れと推察しています。無頓着は、周囲への配慮や気づきに鈍いことの現象の現れです。
2.衝突軽減装置付きミニバン
先日の河口湖往復で見た風景です。長大なトンネル区間であるにもかかわらず無灯火であり、後席中央にいる子供の影には、シートベルトが見えません。
「パパは運転が上手だし、この車には衝突軽減装置が付いているから大丈夫!それに無灯火といっても、トンネルに照明がついているし、見えないわけじゃないでしょ!あなた、私たち家族に口出ししないでください!」
とでも聞こえてきうそうな風景です。最近私は、「5㎡思考」と名付けました。なお、自分のことしか考えられない人は、「1㎡思考」です。「5㎡思考」は、友達4人組などの小集団、あるいは、会社の部署、学校のクラスなどの、仲間内の都合を最優先したがります。
友達思いで友達でいると非常に友達甲斐がある人なのですが、こと、周囲に対してとなると身勝手になる人です。こういう方は、結婚すると自分たち家族が最優先、勤め先のお客さんは私の給料の源、会社は給料を得る手段、
「あーあ、なんでもいいから給料だけもらって、早く帰って家族で過ごしたい」
働くお母さんや、出産を経験してもまた仕事に戻り、元のカンを取り戻して、社会に貢献したい、そんな女性は応援したいのですが、上記「5㎡思考」の女性は、社会悪になるとかんがております。毎度書きますが、「塩や米は、誰かが作って持ってきてくれる人がいるからこそ買えるのであって、お金を払うから買えるのではない。」です。
家の玄関を出たら、いや、屋内にいてもそこは「社会」なのです。こういう車に後ろからぶつけられたら、「あなたなんでバックしてくるのよ!」と絡まれること必死です。
3.大型トラック・バス
これまで、このような大型車を運転するドライバーは、マナーが良いと前提づけていました。走行距離、時間とも長く、思いつき行動や事故を避ける方程式を持っているものだと考えていました。
しかし、先日の河口湖往復では、ひどい風景ばかりでした。
前の車が自分の車よりほんの少しでも遅いと感じたら、追い越し車線に速い車がいてもどんどん車線変更をしてきます。そして、速度差3km/h程度で追い抜きます。結果、追い越し車線は急ブレーキ、渋滞発生と相成ります。
どうやら、自車の全長やエンジンの性能を全く考えずに走行している模様です。「運転席より後ろなし」、「自分がエンジンを回していれば、周囲はおいてけぼり」、今やカメラが普及をしてルームミラーすら後方カメラの映像を映し出そうとしている中、「見ない」「考えない」は、全ての技術の進化を無にしています。
こういう車の斜め後方に付いたら、その車と路肩の壁にはさまれること必至です。
外国人観光客が増えている結果、観光バスの予約が増大、結果、大型車ドライバーへ転職する人が増え、未熟なドライバーが増えているのではないでしょうか。
4.「後席エンターテインメントシステム付き車」
戦後、余暇活動を充実させることは、むしろ日々の生産性向上につながるとして、昭和20年代の半ばでも鉄道を利用した「ピクニック」が推奨されました。秩父や日光といった現代でも行楽地になっている場所はもちろんですが、川越や越谷、狭山や相模原といった、今では住宅地になっているところも推奨場所にされていたのは面白かったです。
そして高度成長期に各家庭に車が行き渡り、家族ドライブへと姿を変えました。そのドライブとは、上記余暇活動の他、子供に社会性を身につけさせることや、往復の車内で「我慢すること」を教える場でもあると、私は考えています。
しかし、ミニバンの普及とともに、「後席エンターテインメントシステム」を装着する車種が増えてきています。後席にいる子供に退屈をさせないことが目的でしょうか?そうすることで子供は、せっかくの「我慢を学ぶ機会」を失います。そうすると学校では、長くてつまらない授業を放ったらかして勝手に歩きまわったり、学校には「生徒は客だから生徒にわかりやすく教える義務がある」と居直ったり、働くと「客も上司もうぜー」とばかりに、すぐに退職したりすることでしょう。
話がそれましたが、子供が「後席は退屈だから、車を買い換えるなら後席エンターテインメントシステムを装着して。」とお願いするわけではなく、車を買う親が「そうだから」買うものだと思います。すなわち、周囲が自分の思い通りにならないと腹を立てる人種でしょうから、近寄らないに越したことありません。
5.いわゆる「旧車」や、車好きSNSサイトにワンオフパーツを掲載している人
虫干し替わりに、この時期にドライブをする人が数多くいます。構成部品は製造廃止品ばかり、少しでもぶつけてしまうと、「あーあ、この部品もう製造廃止なんだよな。一体どうしてくれるんですか!」と、もめること必至です。旧車は遠くから眺めて楽しむものです。
Posted at 2016/04/29 22:32:00 | |
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