
アルバイトの思い出 スペード社シリーズ
コロナ購入の事務手続きが終了し、24日にスペード社の豚口さんから電話がかかってきたことは書きました。その電話では「打ち上げ」という名前でお疲れさま会があることの案内をされたことは書きました。
当初は「もう今月末で辞めますから、打ち上げに行くというのもちょっと。。。」と答えたものの、「行く」と言わなければ電話を切らせてくれないような口ぶりでした。豚口さんは、「辞めるにしてもさ、監督社員さんへのあいさつは必要だよね。」と言い、どうしても私を打ち上げに来させたいような感じでした。「打ち上げ」で気持ちが変わったのも事実ですが、「なぜそこまでするのかな」、という疑問もありました。
24日は家にいましたが、25日と26日はSM社に働きに行ったような気がします。27日もSM社で勤務をしたのですが、スペード社はスーツ着用を基本としています。SM社のアルバイトは指定の青いトレーナーを着用しなければならなかったものの、27日はスーツで行ったような気がします。しかし、SM社へ向かう電車の中で、私は、
「もう辞めようとしている私が、打ち上げとかいうイベントで出しゃばるのは、果たして良いのだろうか?いや、監督社員さんに「辞めます」とだけ挨拶して、すぐ帰ろう。」
と決めました。
SM社の社員さんたちは、
「どうしたの?そのかっこうは。辞める会社に挨拶に行く必要なんかないよ!」
と言います。
私は、
「まあ、義理はありますから。」
と答え、17時頃に上がらせてもらいました。そこからスペード社には電車で10分間程度でしたので、おそらく17時30分から45分の間には到着しています。その場でABさんと豚口さんと話し、さらに
「内田さん」が就職活動についてアドバイスをしてくれたことは書きました。
さらに、こんなことがありました。
その打ち上げには、この年度で卒業する4年生もいます。卒業旅行に行って、お土産を差し入れた人もいました。その中に現在ではおなじみになったビスケットの、「WALKERS」の詰め合わせもありました。私は、WALKERSのビスケットを見るのが初めてでした。海外のお菓子の中には、日本人にとっては甘すぎるものが少なくありません。この製品も「きっと甘いだけだろう」、とたかをくくっていましたが、バターのコクとざっくりとした歯触りが、とても新鮮でした。
一つ食べた後も缶の中にはまだ余りがありましたので、さらに2つ、3つと食べてしまいました。それを職長に見つかってしまい、
「それ、1人1個だよ」
と言われてしまいましたが、買ってきてくれた人は、
「どうせ余るから、好きなだけ食べてよ。」
と言ってくれました。1人1個の仕組みが分かっていなかったのですね。今思い出しましたが、近親者を除いて旅行のお土産を買ってきてくれた人は、初めてでした。よく考えれば、遠足も林間学校も修学旅行も家族旅行も、同級生や家族みんなで行きますから、同級生や家族にお土産を買うことはないですよね。初めてなのも当然です。
さらにこんなこともありました。この日出勤だった人は、お疲れさま会までは当然仕事中です。そこにお疲れさま会のみ参加する人も混ざり、待機していたのです。詰め所のテーブルでは、その日出勤だったフテブテさんとかいう方が、待機していた人に何かのクイズを出題していました。算数的なものだったので、私も興味を惹かれてその問題を解いていると、監督社員さんか職長が仕事を依頼してきます。フテブテさんが即仕事に取り掛かるのは良いのですが、クイズを解いている人の中で、特に私に対して
「仕事が出来ないんだよね。どいてくれる?」
と言ってきます。勤務時間中に自分でクイズ出しておいてクイズを解いている人を邪魔者扱いするとはあんまりです。もう少し、自身の行動を振り返ったり、他の人への気遣いというのはないのでしょうかね?このフテブテさんの言動は、いまだに私の中にわだかまりとして残っています。文科系学部卒業の人の中に、「理工系学部の人は人間味がない」と言う人がいますが、文科系学部の人でもこんな程度ですよ。学ぶ内容と人間度は、別の尺度だと思っています。このフテブテさんの言動は、この時私の近くにいたコーヒー大学の太山さんも覚えていて、1年後のお疲れさま会の時に話題になりました。
さらに、私がこの場に呼ばれた理由を聞いたことも「今」思い出しました。ABさんと豚口さんは私が通っていたヤマト産業大学の上級生でした。私との直接の接点はなく、学部もクラブ活動も別の人です。これまで書いてきたように、1月20日の初出勤、2月3日以降の本格出勤以降も誰かとおしゃべりをすることはありません。そのためABさんや豚口さんとは、あいさつ程度しか話していなかったような気がします。それでもどこか先輩面を感じさせる話し方で、私は
「特に世話をしてもらった覚えはないのにな。」
と、いぶかしく思っていたのでした。
そして私は12日から来なくなってしまうのですが、その理由を職長は「ABさんや豚口さんが私をいじめたから」と思ったようでした。そのため二人に、「moto('91)君を呼び戻せ。」と命じたとのことでした。
すでに辞める決心、というより、月曜日から金曜日の9時から17時まで営業している会社に、同じ時刻学校に通っている学生に、どのようにして働けというのでしょうかね。私には辞める選択しかないように感じられました。しかしこの会社にとっては、2シーズン以上勤務して新しく入ってくる人を指導したり、指示役になったりする人が必要なものの、多くの人が1シーズンで辞めてしまっていることが問題だったそうです。私が見る限り、鉄腕女子大やホウセンカ大学の人だけで十分に思えたのですがね。
しかし、私はすでに仲良しが固まっているこの職場にとどまろうとは思えなかったので、この時点でも辞める選択に変わりはありませんでした。そのため、早く監督社員さんに辞める挨拶をしてこの場を立ち去ろうと思っていたのですが、監督社員さんも18時で会社を出るためなのか、忙しそうにしていて捕まりません。やっと目が合うと、
「あれ?なんで君が来ているの?まあいいや。」
と、ずいぶん違う反応です。
そしてこのお疲れさま会までの待ち時間には、もう一つ出来事があったのです。
Posted at 2025/09/23 21:08:47 | |
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