彼岸桜も満開の季節を迎え、きびだんご県では『ハンザキ』と呼ばれるぼた餅が出回る頃ですが、
おっちゃんは相変わらずとめいくーぱー号を放置したまま長期間の自宅療養中であります。
そんな中、同じくROVER MINI乗りのお友達から、久し振りに連絡を頂き、春のツーリングの
お誘いかと思ったらば、違ってました(´‐ω‐)=з
カーブで曲がる度にキュルキュル・・・ガッガッガッ・・・と異音がするのだが、何の音でしょうか?
と言う、実に簡単明瞭なお問い合わせでありました(´0ノ`*)
最終製造年から既に17年目のROVER MINIですが、古いキャブ車の時代から、後期インジェクション
になってからも、車軸の回転を支持するハブベアリングはTIMKEN社の物がフロント、リア共に使用
されていて、ご存知のように元々はアメリカ合衆国製なのですが、製造コスト削減でTIMKEN社は
現在はメキシコに移転しております故、品質管理は当初からは大きく悪化し、まるで共産国での
品質かと思うくらいに回転体を保持するレースやハウジングの精度は著しく悪く成っています。
テーパーベアリングを固定する場合には適正なトルク管理を行ってプリロードを掛けてあげねば
なりませんが、現行のTIMKENにROVER社既定のトルクではスムーズに回転しません。
フロントはGHK1140、リアはGHK1548のインチ規格ベアリングですが、同寸法のベアリングは国産
でも実は製造されており、互換性があります。おっちゃんは、NTN(東洋ベアリング)の国産品に
交換しておりますが、某オークションなどで販売されている物を見ると、USA時代の古い在庫である
TIMKEN製ならまだしも、メキシコに移管されてからの粗雑なモノが高価で売られていたり、場合に
よっては、コピー大好き紅い国製のとんでもない品質のものまで出回っています(´_`。)
ボールジョイント部と合わせて、年式的には既に2回は交換されてしかるべきなのですが、結構、
レースとかされない一般ユーザーの方は車検さえ通過すればとぼったくりMINIショップで面倒を
片している場合には初期のまま放置されていることでしょう。いくら潤滑していても摩耗するのが
当たり前なので、キングナットを増し締めしてガタツキを誤魔化していると最悪、走行中に焼付き
ロックなんてこともありえます。ベアリングメーカーは世界中に多く存在しますが、信用置ける精度
なのは数社しか存在しません。間違っても工業途上国品や共産主義国の製品など使用しないで
おくことが肝心です。国内メーカーでも、NTN、NSK、NACHIなどのモノは流石に不良率は低い
けれど、それでも特注しなければ汎用品とは雲泥の差であります(´0ノ`*)
海外製だとドイツメーカーSchafflerが最高品質かと思います。スウェーデンのSFKは有名ですが、
紅い国工場で生産されたモノは除外しましょう。
簡単に自分で交換できる部品では有りますが、締付けトルク管理が可能なことが前提です。
走行時に異音がする前にジャッキアップしてタイヤを揺すればガタつくのでその程度で判る劣化
ですから、日常点検をお友達が如何にサボタージュしていたか・・・(´‐ω‐)=з
おっちゃんが以前交換して、予備として秘密基地に保管していたハブベアリングを持ち帰って
頂き、無事に交換完了したようですが、消耗品ですから早めの交換をお勧めしますm(u_u)m
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SPI 1.3 | 趣味
Posted at
2017/03/18 20:38:36