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イイね!
2013年10月23日

映画見終わった

『ヒトラー~最期の12日間~』と『イントゥ・ザ・ワイルド』を特典映像(メイキング、インタビュー)を含め一度目を通したので、軽く感想を記しておこう。
自然とネタバレにも繋がると思うので、嫌な方はすぐに引き返すことをお勧めする。
文字反転はしない。

さて、まず『ヒトラー~』と『イントゥ・ザ・ワイルド』には共通点があった。
史実であったことを映画化しているという点がそうだ。
これは単に私の見識不足によるものであって『イントゥ・ザ・ワイルド』は小説が原作であることは把握していたが、大自然は素晴らしいということを謳った架空の話であると思っていたからだ。そうではなかった。つまり、奇しくも脚本が付いたとしても史実に基づいた映画を一度に手に入れたのだ。

『ヒトラー~』は戦争がテーマの中に入り込んでいる以上(本来のテーマの根幹は第三帝国の終焉までを描くこと)死がつきまとう。人々の死に、派手さはないし、傾倒していった大人の群像が自殺を含め、自業自得で死んでいっても仕方ない、で済むのだが、それが半ば巻き込まれただけの国民や、ヒトラーユーゲントと呼ばれた子供となると話は別だ。特に子供たちが死の対象に入ってくると見ているこちらとしてもしんどいものがある。映画の中では尚更、ゲッベルスの子供たちが安全圏にいるシーンと対比で、死んでいく、もしくは耐乏を強いられているシーンが交互に展開されるため、余計に感慨深くなる。私もいい年したおっさんなのである。子供とは未来なのだ。子供が死ぬということは、未来が奪われるということでもある。
しかし、物語が後半になるにつれ、自殺者の描写は連鎖的に起こる。それもヒトラーの死をきっかけとして堰を切ったように。多くの将校にとってヒトラーが精神の拠り所であったことは否めまい。人々の死に派手さはないと書いたが、そこがまたリアリティを感じさせた。
何が言いたいの?と言われたら、平和ボケしてる人は見ても損はない映画だということだ。
苦言を呈すとしたら、ブックレットの「ドイツが公平な視点からのヒトラーを撮れなかったのは、日本が従軍慰安婦の映画を作れないのと同様に歴史を直視できなかったから~」といったくだりはまったく必要ないだろう。ん?どこぞの半島の回し者かい?
インタビューから、ナチスの軍服をかっこいいと思ってもらっては困ると言っていたが、何で見たのかまったく思い出せないが、ナチスはかっこいいと思わせるデザインで軍服を仕立てていたと。着てみたいと思わせるデザインを手がけたとのことだ。
着てみたい → 従軍するしかない → 兵士の数が増える、という算段だ。
そう作られているため、そもそもデザインの観点から言ってかっこいいと思っても不思議ではないが、それをするなと言われると少々困る。
しかし、軍服を着た結果、戦死しても「勝手に国民が選んだことだ」と言い放つ。
軍服に対してではないが、作中ではヒトラーとゲッベルスがこのことを言うのだ。これが私には衝撃だった。両名ともドイツの行く末を案じていた。国とは人である(というと某海賊マンガのとある台詞まんまだが)と思うので、その国民を蔑ろにする発言をしていたのだ。厳しいようだが、半ば正論である。とは言え、扇動はするが従った挙句にどうなっても文句は言うなというのも酷い話ではある。
映画の話ではなく当時の話だが、ラジオを国中に普及させて、プロパガンダを流すという手際も、戦争的観点はひとまず置いておいて見事としか言いようがない。

『イントゥ・ザ・ワイルド』はすでに書いたが、作り話だと思って見ていたので、終わりに主人公クリス本人の写真が出て違和感を覚えた。勿論、本人とは気付かず「なにか違う。これは役者エミール(若き日のディカプリオに似ている)ではない」と。気付くのが遅すぎるだろう、とかそういうのは無しで。漠然とは考えるが、映像の一瞬一瞬を吟味しているので展開を先読みしてる暇がないのだ。この映画は一見何もないが、吟味できる程の情報量は十分あると思う。
家族、というものを大事にして日々を送っている人は見てもいいと思う映画だろう。勿論、自然に憧れる若者に共感を持てる人が見てもいい。動機は家族の絆の綻びである。
両親の不仲が最大の原因で、家族の視点で言えば失踪する主人公。
旅の途中で出会う人々はほとんどが彼に魅了されている。
ラストシーンで父親が最も打ちひしがれているところだけホロリときた。母親が出かける度にそれらしい男性を見かけるとクリスを重ね合わせ、違うことに失望するシーンも印象的だ。両親は両親なりに我が子を愛していたということだろう。しかしクリスにはその愛情はまったく届いていなかった。どうだろうか。我が子に親としての不仲を見せた、もしくは見られたことがある親御さんは何があろうと我が子を愛していると言えるだろうか。であれば、何も言わなくても伝わっていると思い込むのは止めておいた方がいいだろう。予断だが、ヒトラーも父親とは不仲だったようだ。
クリスはただ幸せを追い求めていたように思う。彼なりの答えでは、良きパートナーを得、分かち合うことも幸せには欠かせないことらしい。……ほっとけ(´・ω・`)
インタビューにさらっとエディ・ヴェダーが出てきていたのはびっくりした。エミールのエディに対する嬉しそうな驚いているような反応も見れて良かった。日本で言えばB'zの稲葉が単独で楽曲提供してくれたんだよ、といったところだろうか?(向こうではエディは有名人である)
こちらも苦言を呈すとしたら、嫌っていた親の支援や知り合った人に世話になっておきながら、独りの力で生きていくと宣言してる点は滑稽に思う人もいるかもしれない。それと……アラスカ好きすぎだろう。そしてロンはあのまま家系が途絶えてしまったのだろうか。

以上。
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Posted at 2013/10/23 23:40:07

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