
明日24日はストーリアのオフ会です。
修理も間に合ったのでピカピカに洗車してWAXも掛けました。
出勤前に寒空の下、頑張ったさ。
久々にキレイになったストーリアに満足してトルネオで出勤。
帰宅したら駐車場に通り雨でヒョウ柄に汚れたストーリアがあってだな。
おい、この腹に渦巻く黒いもの、どうしたらいい?
今日は珍しく久しぶりに車ネタです。
二次元ネタは無しです。
オフ会やメッセで質問を受ける事が多々ある、「ヘッドライトのクリア塗装」に関連した事を書こうと思います。
最初にお断りしておきますが、私が今まで施工して感じたり気がついたレベルの話ですので正しいのか間違っているのかは自己判断でお願います。
それでは…気合い!入れて!イキマスッ!!(比叡ちゃん風)

早速二次ネタでスマソ。
さて、ヘッドライトはポリカ製プラレンズとガラス製がありますが、今回はプラレンズについてです。
プラ製は主に軽量にできる&製造コストが抑えられるメリットがあります。
しかし困った事に経年でレンズ表面(クリア層)が劣化してくる事象が発生します。

私のトルネオのヘッドライトです。
製造からウン年経過すると、こんな感じに表面が曇ってしまったりクリア層が剥がれてボソボソなレンズになります。
保管状況や個体差にもよりますのでどれくらいの経年で、とは一概には言えません。
ヘッドライトは人間で例えるならば「目」の部分ですので、レンズがこうなってしまうとボディがいくらピカピカに輝いていても魅力半減です。
見える物まで腐って…
ライトの光量も落ちますしね。
そこで愛車大好きユーザーの方々はコンパウンドなり、ピカールなりで磨くわけですよ。
するとピカピカのヘッドライトに復活!ワーイ!、となります。
しかし残念な事にしばらくするとレンズ表面がまた黄色くなってきて、再度コンパウンドで…以降繰り返し。
それを何回か繰り返した後に
「こうなったらクリア塗装するか?」となります。
はい、ここで破滅へのカウントダウンが始ります。
経験者は大勢いると思われます。
大事に磨いていたヘッドライト、クリア塗装をしたら蜘蛛の巣状の亀裂が入って「なんじゃコリャーッ!!」となった悪夢を見た人、手を挙げて。
はーい(私)。
これは何故か。
それはプラが劣化していた事によりクリア塗料の溶剤に侵されて亀裂が入った…と推測しています。

手持ち画像が見つからないので拾い物画像ですいません。
この原因はズバリ「大事にし過ぎた為」とゆう、何とも皮肉な事なんです。
レンズの黄ばみ汚れクリア禿げが気になってコンパウンド(ピカール)で磨いた日々。
見た目は綺麗になっていましたが、シコシコ擦る行為は実はレンズを痛めつけているとゆう本末転倒なオナn…自爆テロ。
なんでかって?
ケミカルアタックとゆう単語があります。
読んで字のごとくなのですが、溶剤等の物質による攻撃…とでもいいますか。
この場合のケミカルとは、コンパウンドになります。
コンパウンド、ピカール等も含めてですが石油類に分類されます。
彼ら、プラを侵食します。
レンズにクリア層が厚く残っているうちはいいのです。
クリア層表面を少しづつを削っているだけでレンズまでは溶剤が到達していないですから。
問題はクリア層が薄くなり禿げるほどに磨いてしまっている状態のレンズ。
前述したケミカルアタックに加えて、プラ自体で日光(紫外線)をモロに受ける事に。
こうなるとレンズ素材自体の劣化に一気に拍車が掛かります。
この状態でクリア塗装すると亀裂入る確率がデカイです。
合掌。
なので一時しのぎでコンパウンドで綺麗にするくらいなら、
ダメージの少ないうちにさっさとクリアの再塗装をするのが賢いと思います。
しかし、不幸にも蜘蛛の巣状になってしまったら。
もう他のレンズに交換するしか無いですね。
さぁ、お財布を握り締めてディーラーへ行きましょう。
新品のヘッドライトアッシーを注文するのです。
そして見積もりを出してもらうと大概の場合こうなります。
「高ぇーよ…。」
そうですね。
とてもお高いです、新品のヘッドライト。
一月分のお小遣いなんて一気に飛んでいってしまいます。
車種によっては3ヶ月分前借しても足りねーよ…となりかねません。
そんなパパさん達は「じゃあ、中古を探すかー。」となるわけです。
運良くクリア層の剥がれも無く黄ばみも少ない上物を安価でゲット出来れば100点ですね。
しかし、そこは中古。
そうそう状態の良い物は見つかりません。
ほとんどの商品が「クリア層が一部剥がれ有り」とか「傷有り」です。
それではどうするか?
私流の選び方ですが、「傷が無い物(薄い引っ掻き傷程度ならばOK)。クリア塗装前提で選ぶ。クリア剥がれは部分的小範囲の物を。極度に変色していない物。」を条件に探します。
傷に関しては、レンズ研磨の際に消える程度の薄い小傷ならば問題ないです。
クリア剥がれに関しては「小範囲」までです。
余りにも豪快に禿げているレンズは紫外線に負けてプラが劣化している可能性が高いのです。
これではまた「蜘蛛の巣状の悲劇」を繰り返します。
それと見た目綺麗そうだけど黄色いような?と感じたのはパスしてます。
前ユーザーがコンパウンド等によりゴシゴシしていた可能性があるからです。
「それ程劣化は激しくないけど、一部クリア禿げていて、放置プレイなライト」
これが中古ライト(クリア再塗装前提)を選択する上で失敗しずらい方法。
今までたった5セットの加工で出た結論なので「正しい」とは自信を持って言えないんですけどね。
この考えを持って作業して失敗した事は無いです。
そしてクリア塗装に関してです。
使用する塗料は「2液性 ウレタンクリア塗料」。
コレがDIYではベストでしょう。
アクリルやラッカーはお勧めしません。
プラへの攻撃性が強いので白濁する可能性が大です。
塗膜の強さ(強度・耐候性・耐ケイミカル)もウレタンに及びませんし。
まずはレンズを洗浄します。
それから♯1000くらいの耐水ペーパーでレンズ表面を研磨します。

生き残っていたクリアもガシガシを削ります。
(状態が良ければ残していても実用上は問題無さそうです。これはトルネオで経過観察中。)
次に♯1500⇒♯2000で表面を整えます。
ウレタンを吹けば磨き傷は消えますが、出来るだけ平滑にしておきます。
コンパウンドで磨いてはダメです。
塗料の喰い付きも悪くなるし、油分ですから。

マスキングをしてクリアを吹いていきます。
車体からライトアッシーを取り外して作業した方が良いのですが、ほとんどの車種は外さなくても施工できます。
私は武蔵ホルト製の2液性ウレタンクリアを愛用しています。
ウレタンは溶剤同士の化学変化により硬化しますので、いわゆる乾燥時間とゆうのがほぼ一定時間に決まっています。
武蔵ホルト製は常温下で72時間だそうです。
私は余裕を見て丸4日(96時間)は乾燥時間に当てています。
乾燥後は、♯2000程度のペーパーで塗装表面を整えてからコンパウンドで段階的に仕上げていきます。
これで新品のようなヘッドライトレンズの完成です。

この方法でストーリアの中古ライトに施工して3年以上経過しますが、クリアの劣化や剥がれは発生していません。
年間走行距離15000㎞、保管は青空駐車であるのを考えると耐久性はかなり良好だと思います。
それと、施工後のお手入れです。
施工した後にガラス系のコーティングをします。
私はシュアラスターのゼロウォーターを3回コートしました。
そしてその上から耐紫外線成分を謳っている固形WAXを塗っています。
ゼロウォーターで下地を作ったのはクリア層を強固にする目的の他に、少しでもクリア層に対するケミカルアタックを減らす狙いもあります。
WAXも石油類ですしね。
あとはまぁ、普通に洗車していればOKだと思います。
クリア剥がれ(車体も含めて)の要因の一つが、表面の汚れによる塗装面内での紫外線の乱反射と言われていますので、適度に洗車して汚れを落としてやるのが良いと思います。
ヘッドライトのクリア再塗装、こんな感じです。
長々と書きましたが最後まで読んでくれてありがとうございました。
年の為にもう一度言っておきますが、あくまで私個人の経験と推測に過ぎない所が多々ありますので鵜呑みにして「俺の愛車のライトがとんでも無い事になったじゃねーか!どうしてくれんだ!」と言われても一切責任はとれませんのでご容赦下さい。
ま、一言でまとめると
「新品買えるなら新品買っとけ」
【おまけ】
ライト内の曇り防止にこんなのを入れてます。

いや、マジだって。
外車では製造段階で入れてある車種もある…らしいですよ?
私が唯一所有した外車、ローバーミニには入っていませんでした。
ふむ、だいたいアレはそんな細かい事を気にする以前の車だったな(遠い目