2013年05月22日
【株大暴落!?】乙武さんの責任と心のバリアフリー
予約していた人気レストランで入店を拒否された乙武洋匡(おとたけ・ひろただ)さん(37)がレストラン名を入れて「銀座での屈辱」とツイートしたことをきっかけに、「レストランの対応が悪い」「いや、障害を告げずに予約した乙武さんが常識はずれ」と大論争が起きている。
ロンドンのバリアフリー度
東京都は2020年五輪・パラリンピックを招致している。今やパラリンピックは五輪以上の意義を持つ。12年にパラリンピックを大成功させたロンドンのバリアフリー度が気になって、調べてみた。
僕は、パラリンピックで金メダル11個を獲得した車いすの英国人女性タニー・グレイ=トムプソンさん(43)が大好きだ。昨年、ロンドン・パラリンピックの聖火リレーに参加したときは、ひと目見ようと応援にはせ参じた。
地下鉄ウエストミンスター駅近くで、鉄柵を自分で押しのけている姿を見たときは、その力強さに感激した。タニーさんが娘を身ごもったとき、見知らぬ人に「障害者は子供を生むべきではない」という言葉を投げつけられたという。
ロンドン・パラリンピックで「ディスエーブル(障害)」に対する理解は一段と深まったが、まだまだ障害は残っている。
今年3月、午後11時前にタニーさんが帰宅すると、エレベーターが故障していた。タニーさんの自宅は5階。故障は昨年7月に引っ越してから6度目だった。エレベーター管理会社に電子メールを送っても返事がない。
階段120段をはい登る
通りがかる人もなく、他の住民を起こすわけにもいかず、タニーさんは重さ6キロ以上もする車いすを引きずって階段を120段のぼって自宅にたどり着いた。車いす生活を余儀なくされてからというもの、タニーさんは父親に「人生は常にアクセス可能なわけではない。自分で乗り越えなさい」と言われて育った。
タニーさんはエレベーターが故障するたび、車いすを引きずって階段を上がっていた。何度、苦情を言っても管理会社が対応を改めないため、ついにツイッターで怒りをぶちまけた。「エレベーターがきちんと動くように要求するのは悪いことではないでしょう」とタニーさんは英メディアに語っている。
タニーさんは車掌さんを呼んでも誰も来てくれないため、車いすを列車から放り投げて、自分で飛び降りたことがある。障害者用トイレがない列車もある。スーパー・ディスエーブルのタニーさんだからこそ障害は乗り越えられるが、他の障害者はタニーさんのようにはいかない。
タニーさんは他の障害者の気持ちを代弁しようと、ひどい目に会うたびメディアに告発している。障害に対するバリアが少しでもなくなればと願ってのことだ。タニーさんほどの有名人になると、行きつけのレストランや店はネット上で話題になる。店にとってはバリアフリーが大きな「売り」になるというわけだ。
心のバリアフリー
昨年、ロンドンから列車で2時間弱のパラリンピック発祥の地、ストーク・マンデビル病院を訪れたとき、隣接するスタジアムで車いすのアスリートたちと健常者、子供が一緒にスポーツを楽しんでいた。
英国の車いす団体ホイール・パワーのマーティン・マクエルハトンさん(木村正人撮影)
車いす団体ホイール・パワーのマーティン・マクエルハトンさんは「子供たちが車いすの人たちと同じ場所でスポーツを楽しめるようにしています。何の垣根も存在しない心のバリアフリーが子供のころから自然に育まれるようにという願いを込めています」と話してくれた。
「ディスエーブルの人は助けを必要とするときがありますが、それは健常者でも同じでしょう」というマクエルハトンさんに、今回のレストラン入店拒否事件について電話で尋ねてみた。
「状況が詳細にわからないのではっきりしたことは言えないが」と前置きした上で、マクエルハトンさんは「障害者が利用できるようにビルが設計されておらず、介助の訓練を受けたスタッフがいない場合、車いすの障害者への対応は極めて難しいでしょう」と指摘する。
「ロンドンでも古いビルや小さなビルは障害者用のアクセスが確保されているわけではありません。事情は東京でも同じでしょう。私がロンドンに行く場合、事前にスロープや障害者用トイレの有無を調べて、アクセスが十分に確保されていなければ別のレストランを予約するようにしています」
ディスエーブルの責任
これをマクエルハトンさんは「ディスエーブルの責任」と表現した。「レストランはすべて障害者にとってアクセス可能とふるまうことは傲慢ととられるかもしれない。介助の訓練を受けていない人が運搬中に障害者を落とせば、訴訟沙汰になる恐れもある。彼のキャンペーンはそうしたことへの恐れを広げることになるかもしれない。僕なら介助に慣れた友人と一緒に行っただろう」
英国では、役所や図書館、大学など公共施設は平等法で障害者用スロープやリフトの設置が義務付けられている。マクエルハトンさんらはアクセス可能な劇場、映画館、レストランの数をさらに増やすよう働きかけている。
「インターネットで障害者がアクセス可能なレストランを紹介するなどのサービスも役に立ったかもしれない。(乙武さんに)ツイッターのフォロワーが60万人もいるなら、バリアフリーを社会的な重要人物に求めることもできたでしょう」
バリアフリーは社会全体で取り組むもので、十分な施設やスタッフが整っていない個人のレストランにそれを求めるのは難しいというのがマクエルハトンさんの考え方だ。
「五体不満足」の乙武さんがどこにでも行けると思えるほど、日本のアクセサビリティは進んでいたのだろうか。今回の事件では、乙武さんも事前に障害者であることを伝えなかった非を詫び、双方が和解している。
*********************************************************************************Yahoo! ニュース(木村正人) 2013/5/21******
激しくがっかりしました。
世の中にはなにか気に入らないと「障がい者ガー」っていう人(むしろ騒ぐのはとりまきの健常者のほうが多いかも) 結構おりますが、この人はそういうことはなくきっと生育環境がよろしかったのだろうなぁと思っておりました。 やっぱりどこか不自由があると以下略・・って思った方もいるんじゃないでスカね??
バカッターだかブログだかで店名入りで取り上げたのはよくなかったですね。ま、ワタクシならこういう件で晒された店に支援も兼ねて行きたくなりますがね、生憎イタリアンは食べんのですよ。
特にバカッターは「バカ発見器」って言われるくらいで、たくさんの人が痛い目に遭っています。字数も限られていて真意が伝わらないことも多く、気をつけなければなりませんね。
そもそも「車椅子ですけど大丈夫ですね?」って確認すればよかったんですけど、どこでもバリアフリーが当然とでも思ったんでしょうかね!? 昨日今日車椅子生活になったわけじゃなし・・・。
「セッキャクタイドガー」はクレーマーがよくやる手法で、本題での攻撃が劣勢になると使う言い回しで、「●●の件はこちらにも落ち度があったかも知れないがそちらの態度はナンだ」みたいなww。問題点の指摘ではなくいつのまにか態度の話にだんだんズレていくんですよね。
一応和解したとかでキモチワルイ追記をしているようですが、ワタクシ的には株価大暴落です。
しっかしまぁ、なんですな。
こういう物理的に入店困難というのではなく、たとえば静かな雰囲気を売りとするお店で、突然「キェーっっっっっっ!!」とか奇声を発したりするようなお客様に対してはどうすればいいのでしょうねぇ。
そういうのの対処法の例がココにありました。接客業もたいへんだねぇ。
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Posted at
2013/05/22 08:57:00
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