2026年06月14日
ようやく最近、運転に慣れてきた。エンストの回数はかなり減ってきたのだが、ここへ来て新たな疑問にぶち当たるようになった。それが、「ブリッピング」なのか「ダブルクラッチ」なのか、ということだ。
シフトダウンをするとき、速度がそれなりに落ちていれば、そのままギアを落としてクラッチを繋げばいい話ではある。しかし、速度が残った状態でギアを繋ぐと、得てして急激な衝撃を受けたり、フロントにつんのめるようなエンジンブレーキがかかってしまい、ギクシャクする。
そこでアクセルを一回煽り、エンジンの回転数を上げてからクラッチをミートするわけだが……。
ここで「ダブルクラッチ」の操作をおさらいすると、以下のようになる。
【クラッチを踏む → ニュートラルに入れる → クラッチを離す → アクセルをあおって回転を合わせる → 再びクラッチを踏む → 低いギアに入れる → クラッチをつなぐ】
つまり、クラッチを2回踏むから“ダブル”クラッチというわけだ。
今まで私が乗ってきたプリメーラワゴンやサニーもやはりMT車だったが、当時はアクセルの煽り方がよく分からなかったというか、なかなかできなかった。今思えば、思い切ってアクセルを煽るということができなかったのだと思う。

だから当時は、クラッチを踏んだままアクセルを煽る「ブリッピング」をしていた。それも、かの有名な自動車評論家、故・徳大寺有恒氏が著書の中で、「ダブルクラッチをしなくても、クラッチを踏んだままアクセルを煽ってクラッチを繋げても効果は同じ」というようなことを書いていたからだ。
しかし、それでも当時はうまくできなかった記憶がある。ましてや当時の自動車学校で教えるわけでもなく、今のように動画サイトで手軽に手本を見られる時代でもなかったため、結果的にどこまでスムーズにいけば正解なのか、分からないままだったのだ。
それから20年近くAT車に乗り、再びMT車へと乗り換えた。試乗のときにロードスターや他のMT車を経験したことで、何となく感覚が分かってきたのが「今」である。
そして、現在の愛車になってから自然とやっていたのは、実はダブルクラッチの方だった。コーナーの手前もかなり前から、だんだんとギアを落としてコーナーを曲がる。もっとも、これもうまい方なら一気にギアを落とすのだろうけれど……。
そこで、どちらの手法が良いのか、それぞれのメリット・デメリットをAIに聞いてみた。
■ ブリッピングとは
目 的
エンジン回転を“下のギアに合う回転”に合わせる
シフトショックをなくし、車体の姿勢を安定させる
ギクシャクを防ぐ
メリット
シフトダウンが滑らかで、車体が前につんのめらない
タイヤのグリップを失わない(特に雨の日や坂道)
スポーティで気持ちいい。MAZDA3のような回転落ちが速い車に効果大
デメリット
燃費が少し悪化する
足の操作が忙しい
慣れないと逆にギクシャクする
■ ダブルクラッチとは
目 的
ギアの回転とエンジン回転を完全に同期させる
シンクロ(ギアを合わせる装置)への負担を減らす
古い車やトラックでは必須の技術
メリット
シンクロの摩耗を大幅に減らすことができる
どんな車でも“絶対にギアが入る”
旧車や大型車では必須の操作
操作が決まると非常に気持ちいい
デメリット
操作が複雑である
現代のMT車では“ほぼ不要”とされている
失敗すると逆にギクシャクする
ブリッピングよりも燃費が悪化しやすい
つまりAIのまとめによると、
現代の車においてダブルクラッチは「ほぼ不要」ということらしい。
しかし個人的には、コーナーが近づいてくる中で、ギアが落ちていくときのあのエンジン音は、ダブルクラッチだからこそ心地よく響くような気がしている。もしかしたら、ブリッピングでも同じなのかもしれないが、やはりあの独特の操作感と音がたまらないのだ。
免許を取得して約40年余り。運転の奥深さは、まだまだ尽きそうにない。
Posted at 2026/06/14 19:38:19 | |
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愛車 | クルマ
2026年06月08日
ご存じの通り、わが県のシンボルたる桜島が噴煙を上げた。それも結果的に4回も……。
台風6号のあとに熱帯低気圧が通過したため、桜島頂上付近の風は「西から東に吹く」という予報が出ていた。それにもかかわらず、早朝から真っ黒い雲が空を覆う。これが、この日の災難の始まりだった。
幸い、私と妻の車はカーポートのおかげで被害は少なかった。ただ、私の車は2週間ごとの定期洗車の日だったため、予定通り洗うことにする。我が家の周辺は思いのほか火山灰の被害がうっすらだったこともあり、周囲に水を撒いて灰が舞い上がらないように対策をしてから洗車に臨んだ。この朝の噴煙さえ乗り切れば、平穏な一日になる予定だったのだ。
妻とも「今日は遠出をせず、家の周辺でゆっくりしよう」ということになり、唯一、妻の両親を連れて近くのラーメン屋へ出かけた。その周辺もそこまで降灰の影響はないと思っていたのだが、次第に雲行きが怪しくなる。
すれ違う対向車が、どれも真っ白(濡れると黒くなる)に火山灰をかぶっているのだ。どの車もルーフに灰を乗せ、フロントガラスはワイパーが拭き取った部分だけが辛うじてクリアになっている状態。給油のためにガソリンスタンドに立ち寄ると、敷地を取り囲むように洗車機を待つ車の列ができていた。
「こいつは最悪な展開だな……」
自宅で早めに洗っておいて本当に良かったと、この時は胸をなでおろしていた。
やがて夕方を迎え、周囲が暗くなった頃に仕事から息子と娘が帰宅した。案の定、2台ともお昼に見た車と同じように火山灰をどっさりかぶっている。しかし、これから自宅の前で洗うにも灯りがない。洗車機を利用するのが最良だと思えた。
お昼の惨状を考えるとかなりの混雑が予想されたが、息子も「明日以降のことを考えて今日のうちに洗車機に入れたい」と言うので意見が一致した。一方、娘は面倒くさい(いつもは私が洗っているため)と重い腰を上げようとしない。
そうこうしているうちに、時間は夜8時に近づいていた。大体のガソリンスタンドは、洗車機の稼働が8時までだ。そこで、24時間利用できるコイン洗車場を調べ、最短ルートで向かうことにした。
8時過ぎではまだ混んでいる可能性を考慮し、見たいドラマを諦めて午後9時ごろに自宅を出発。道中のガソリンスタンドの洗車機はまだ動いていたが、どこも「受付終了」の看板が掲げられていた。
そして20分後、目的地に到着。
「やった、6台しか並んでいない」と思って最後尾につこうとしたその時、係員らしき人が血相を変えて走ってきた。
「すいません、ここは最後尾ではありません。今から並ぶと1時間待ちです」
私と息子は思わず「はぁ?」と顔を見合わせた。今から1時間待ちということは、洗えるのは夜の10時半過ぎ。並んでいたらただ疲れるだけだ。息子が「諦めるわ……」と言い、私も同意せざるを得なかった。二人とも明日は仕事がある。
しかし、このままボディに火山灰を付着させたままにするわけにはいかない。明日の予報は雨。べっとりと灰がついたまま雨が降れば、ルーフから黒いドロドロがフロントガラスに流れてくる。それをワイパーで擦ればどうなるか、結果は目に見えている(ガラスに傷が入ってしまう)。
仕事で疲れている息子に「家で洗うぞ!」と一言。息子もやむえないという表情を浮かべた。
自宅に戻り、手持ちの明るいLEDランプをあちこちに配置して四方から照らし、夜間洗車を開始した。一人が一番明るいLEDを持ち、もう一人がホースで水をかけ、シャンプーを噴いていく。娘の車もそのまま放置するわけにはいかないので、強引に引っ張り出して洗車をさせた。
娘は「ジュース1本と引き換えに洗ってくれない?」と何度も交渉してきたが、すべて無視。スポンジでの擦り洗いと、拭き上げを担当させた。手慣れている息子の方は、あっという間に拭き上げまで終了した。
2台とも終わったのは午後10時半。娘からは散々文句を言われたが、洗車機に並んで帰宅するよりも早い時間で終わらせることができた。
明けて今日は、朝からずっと雨が降っている。
一般的な感覚なら「どうせ雨が降るなら洗車なんてせず、雨で流せばいいのに」と思うかもしれない。しかし、やはり事前にきちんと洗っていないと、降灰混じりの水がフロントガラスを汚し、ワイパーが砂利を噛んでガラスに傷を作ってしまう。視界不良で周囲の車に気づくのが遅れる危険性だってあるのだ。
まさに洗車に明け暮れたような一日だった。
「桜島よ、そろそろ休んでくれ……」
そう願いながら、心地よい疲労感とともに眠りについた。
Posted at 2026/06/08 20:23:40 | |
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時事 | クルマ
2026年06月07日
久しぶりにオプシアにある「BOOKS MISUMI」に足を運んでみた。
ここは県内でも指折りの大型書店であり、自分の好みの雑誌や本が大体手に入るため、休日の暇つぶしにはうってつけの場所だ。ましてや、プラモデルも置いてあるのだから……。
月初めは『CAR GRAPHIC』の発売日。購入ついでに、ふらっとあちこちのコーナーを回ってみた。しかし、そこで驚いた。
様々なコーナーの棚が減り、圧縮されていたのだ。
分かりやすく自動車コーナーを例に挙げると、以前は一般総合誌、チューニング/整備、モータースポーツ、アウトドア系、バイクなどに細かく分かれていたものが、現在はすべて一つにまとめられていた。それだけ廃刊になった雑誌が多いということなのだろう。
昔は「アルミホイール一覧」といった雑誌もあったが、今はSUV専用のホイール雑誌があるくらいだ。さらにはカーグッズの専門誌も、今や老舗のものが一つ残るのみとなっている。本当に寂しい限りだ。
反対に、結構種類が増えていると感じたのが模型雑誌のコーナーである。ガンダム系や『モデルグラフィックス』はもちろん、スケール物(軍用機、艦船、自動車など)も充実している。そして昔はなかった「HOW TO物」の書籍もかなり出ていて、模型製作を楽しむ身としては嬉しいラインアップだった。
あまり変わっていなかったのは新書や文庫系のコーナーだ。その時代に合わせた評論やコラムなどあらゆるものが揃っているが、立ち読みをしているのは若い人よりも私たちの世代。文庫本のところには、女子高校生や30代くらいの女性など、読書好きな雰囲気の人たちが本を手に取っていた。
そして、実用書やビジネス書のコーナーに足を運ぶと、やはり現在の時代背景が表れているようだった。
これまではトヨタやソニー、あるいはホンダといった大企業の経営者の本、海外メーカーや貿易に関する本がよく見られたものだが、まず自動車関連の書籍の数がぐっと減っていた。豊田章男氏の本や日産の改革、あるいは一昨年までの日産の経営難についての本は見られたものの、EV(電気自動車)についての本はほとんど見当たらない。また、反対に内燃機関(エンジン)側の本も見られなかった。これだけ本棚に動きがないということは、それだけ自動車業界が混沌としている証拠とも言える。
やはり今は、書籍よりもネットのほうが情報のスピードが早くなった。それに、本を購入すると後々処分に困るという側面もある。
しかし反対に、「あの記事をもう一度見直したい」と思ったとき、私はスマホよりも書籍のほうが勝ると思う。雑誌であれ専門書であれ、見たいと思ったときに手元にある安心感。記事が削除されてしまうこともあるネットの世界では、やはり不自由さを感じてしまう。
ネットによる記事は、何となく読みっぱなしになってしまい、「あの時の記事をもう一度」と記憶に残るものはそう多くはない気がする。
だからこそ、情報というのは新鮮さだけではないと思うのだ。「書籍」という形がこれからも残ってほしいと願うのは、私だけだろうか。
Posted at 2026/06/07 18:13:16 | |
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自動車産業 | クルマ