先日、山本健一氏がご逝去されました。このブログを読まれる方のほとんどはこのことをご存知ではないでしょうか?
私個人としても、正月まではブログを放置しようと思っていましたが、突然の訃報にやはり何か残したいと思いブログを書くことにしました。
私はマツダファンではありますが、ロータリー車を保有したこともありません。さらにロータリー車の良さも他の人に比べてあまり言えません。
しかし、この山本健一氏の言葉「飽くなき挑戦」という言葉がなかったらと思うと今まで仕事に対して、難しいことから逃げてばかりで今の自分はなかったように思います。
山本健一氏の功績については皆さんの方がよくご存知でしょう。ロータリーがこの世に生まれてきたのは、山本氏が死に物狂いで取り組んだ結果であることは言うまでもありません。

今の時代であれば、難題ばかり吹っ掛ける悪役の上司とでしか批評されないかもしれません。でも、氏がリーダーとしてアペックスシールなどの難題を解決しなかったら、コスモスポーツは世の中に登場していないでしょう。

また、787Bのルマン制覇もなかったわけです。さらにはこのロータリーの成功がなかったら、マツダはとっくに消えてしまうメーカーだったかもしれません。そして、社内に「飽くなき挑戦」という志が伝承されたからこそ、SKYACTIVの成功につながったとも言えるでしょう。そしてさらには今年発表された、SKYACTIV-Xの成功へと受け継がれたのではないでしょうか?
つまりロータリースピリットという志が延々と受け継がれたといってもいいと思います。
決してマツダは、山本氏だけで成功してはいないと思います。それに関係した多くの無名の方々の努力や苦労があったからこそではあるのですが、そのベクトルを残したのはやはり山本氏だったのではないかと思います。
私の仕事ととて、難題にぶつかったり、無理な要求に答えざるをえなかったり、超責任の重い仕事が回ってきたこともありましたが、「飽くなき挑戦」という言葉を思い浮かべては、私なりに仕事に立ち向かうことができました。山本氏が歯が抜けるほどのストレスを溜められたと聞いていますが、そこまではなかったですが、私も体に異常をきたしたことがありました。その時に「あの山本さんの苦労に比べれば…」と思うともうちょっと頑張ろうと思ったものでした。
今年は初代コスモスポーツが販売されて50周年でした。きっと多くの人が何かあるのではと期待していたと思います。しかし残念ながらロータリーについてはマツダの正式な発表はありませんでした。
でも、私はマツダはきっと山本氏に「現在のロータリーエンジンはここまでできています」とみてもらっていると思っています。そしてこれからのロータリーに安心して天国へ旅立たれたと信じてやみません。

山本健一さん ありがとうございました。
追記 動画をいくつか
ロータリーサウンドを…
やはりミュージックですよね。(泣)
そして願いを込めて…この動画で締めくくりたいと思います。
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Posted at
2017/12/27 22:18:30