いよいよ今年は新型MAZDA3が国内発表となる。
そしてアクセラというネーミングもどうやら終焉となりそうである。
コストダウンというより国際基幹車種として国内外でのCセグメントでの地位を確立させたいのではないだろうか?
さて、現行アクセラ(BM)も一部のグレードは生産を停止しているという。どうやら5年間の役目を終えるときが来たようだ。
振り返れば、デビューは2013年6月、ニューヨーク、ロンドン、メルボルン、サンクトペテルブルク、イスタンブールの世界5都市で発表された。
それまで、あちこち、偽装をしたアクセラや、工場内の敷地で撮影されたりが目撃されたりしており、大体のエクスエリアは予想されていたものの、やはりソウルレッドのアクセラはかっこが良かった。
確かこの発表からまもなくMazda Route3と称して耐久テストをしながらロシアからフランクフルトまでを走破するイベントも行われた。
国内ではその年の11月から発売を始めた。
それまで雑誌では早々にプロトタイプの試乗がマスコミ向けに行われ、その性能も、明らかになった。
2代目アクセラ(BL)はデビューの際、i-stopという先進的なアイドリングストップの技術を搭載して目標の3倍近くの受注をした。にもかかわらず、後期になると3代目プリウスとバッティングしてしまい、ハイブリッドという波に押されてしまった。後期にはSKYACTIV-GとSKYACTIV-DRIVEが搭載されたにもかかわらずある。市場は燃費がどれだけよいかという数値にしか注目をしなかったのは残念に思う。

しかし、3代目はその過去の経験を活かし、ディーゼル、ハイブリッド、ガソリンと3つのユニットを搭載してデビューだった。また、そのアテンザとCX-5 で実証済だった高トルクのディーゼルはアクセラでも好評でディーゼルが価格が高めに設定されたにもかかわらず販売は好調だったと聞く。

さて、私もこのアクセラスポーツ、アクセラセダンのエクステリアのデザインは歴代の中でもとても整っている方だと思う。ある意味オーソドックスではあるが、均整がとれていると思うのだ。それまでスポーツは、初代アクセラやファミリアS-ワゴンに通じるルーフを長めにとるエクステリアだったが、BMはそれを意識しないものになった。その結果ショートワゴンのイメージが払拭された。
また、セダンでも初代ではどうしてもグリーンハウスの占める位置が長く、ショートなトランクの印象が強かったが、BM(Y)になりその印象が薄れたように思う。そしてフロントビューもデビュー時はそのフォグランプも目立ち、動物的なヘッドランプの目つきも相まってとても魅力的に映った。
また、インテリアにおいてもマツダコネクトを採用して様々な機能を集約してドライビングができるようになった。また、安全面においても、i-ACTIVSENSEを搭載した。つまり、初代CX-5はSKYACTIV技術がFULL採用であったが、このアクセラの装備がその後のマツダ車のベーシックとなったことは言うまでもない。
しかし、反対にこのアクセラほど改良が少なかったモデルでもある。もちろん、グレードや装備の見直しは行われたが、技術的な改良は2016年の大幅改良ぐらいである。これは、デミオやCX-3、アテンザ、CX-5、CX-8に比べればかなり抑えたものだと思う。
これは、他のモデルを優先した結果といえばそうだが、見送られた感が強い。確かに販売ではマツダの中では大きいが、現在のSUV人気では、改良を加えるには無駄だと判断されたのだろうか?あるいは優先順位があってアクセラよりもSUV車を優先されたからだろうか・・。
いずれにせよ、あまり手を加えられなかったともいえる。
さらに、年々厳しくなる衝突安全基準に対してか、ボディが肥大化してまったことが国内市場では決して良い方向に受け取られなかった。そしてBMは全長こそ肥大化がしていないが、全幅においては初代アテンザ(GG/GY)に匹敵するほどになってしまった。
そしてホットモデルも設定されなかったモデルでもある。もちろん2.2Dは2代目マツダスピードに匹敵するトルクを発揮するが、大幅改良の際にそれまでグリル内に入れていた赤のラインを廃止した。(同様のことはデミオでも行われている。)この考え方は、XDがホットモデルではなく、トップグレードとなり、ギンギンな走りに振ったモデルではないと公言したとも言える。ゴルフのRやGTi、シビックのTYPE-Rのようなモデルを期待したファンも多かったはずだ。
これも残念だった。
こうして振り返るとBMはマツダの基幹モデルでありながら他のマツダ車に比べると販売が一定に安定したことから、てこ入れをせずに済んだともいえる。そうなると、「That's MAZDA」として性能にについて高い次元でまとめられていたともいえる。もちろん、これは初代からずっと引き継がれてきたベクトルでもあることだが…。

こちらでも、だんだんとアクセラスポーツやアクセラセダンのユーザーが以前にもまして見かけることが多い。面白いのがやはりスポーツをドライブしているのは女性が目立つ。またセダンは男性ドライバーが多いように思う。18inのホイールにこのボディの大きさは1.5ℓを搭載しているとは思えないところもあるからか、周囲からはレクサスCTやISと同等に見られるようだ。だからと言って見せかけだけでなく、走りも1.5ℓであってもドライバーを満足させるところは初代から継承されているところでもある。またマツダの良心とも言える。
BMというこの3代目アクセラは、意外にハイブリッド、ディーゼル、ガソリンといった三つのユニットからアクセラの認知度を広げたとともにそのボディの大きさやスタイリングで今まで以上にユーザーを広げたのではないかと考える。半面、ボディの肥大化や価格の上昇から離れたユーザーも見られる。また、先述したレクサスCTやISと同等に見られることから新たにユーザーを取り組んだともいえる。マツダの車自体が、次第に安価なモデルだけではなく、プレミアム化することから、今後、レクサスCTほどではないにせよ、価格が上昇するきっかけを作ったともいえるのではないだろうか?
さて、MAZDA3は4代目として今年の早い時期にデビューと言われている。ネットではトヨタのスープラと同じ扱いで今年の注目度の高い車にされている。果たして、今までのモデルと同様な旋風を吹かせることができるのだろうか?年始に当たってとても期待がされるところだ。
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Posted at
2019/01/04 00:16:06