2021年10月30日
マツダはBセグメントから撤退するのだろうか?
この記事は「マツダ車種ラインナップ大幅な見直しへ。利益率が低い『マツダ2』は絶版か?」について書かれています。
マツダが新たなCXシリーズを公表したことで様々憶測が飛んでいる。昨今の自動車市場ではSUVブームで右を見ても左を見ても車高が高く大きなタイヤを履く車ばかりになっている。しかし、その中にあってBセグメントはまだまだ様々な車が販売をしのぎあっている。
ヤリス、アクア、フィット、ノート、コルト、スイフト、そしてMAZDA2はそれぞれの個性を放っている。各メーカーがこの市場に参入しているのは、手に入りやすい価格のため、このモデルをチョイスするユーザーが多い。そのため、利益が上級クラスよりも少ないが、このクラスを選んだユーザーがそのメーカーのさらに上級クラスを購入するきっかけにもなる大切なクラスだ。
最近の車作りはアーキテクチャーと言われるベースになる設計思想を統一する考えや車の土台となるコンポーネンツを様々な車に展開していく方法で開発がされている。
その中にあってスバルはインプレッサをベースにして車種を展開している。もともとこの市場にはスバルはジャスティを投入していたが、90年代からのRVブームに載せてステーションワゴンやSUVを中心に開発をしてきた。しかしAWD&水平対向というスバルの強みは燃費と軽量化と価格を重視するBセグメントではいかすことができなかったのではないだろうか。また車種を集中することで利益率を高めた。そのため、自社開発を諦め他社からのOEMに頼っているのが現状だ。
ではMAZDA2はどうだろうか。欧州ではヤリスのOEMが展開されようとしているのは事実だ。その理由は年々と規制が厳しくなる二酸化炭素排出規制に対応できなくなってきたマツダが市場を維持するためにトヨタの力を借りたからだ。また自社開発をできなかったのは、ラージクラスのアーキテクチャーの開発に投資も技術も集中してきたためだと考えられる。では、スモールクラスはMAZDA3やCX-30,MX-30といったCセグメントだけになるのだろうか?

私はマツダはBセグメントから撤退をするとは思えない。それはマツダが以前に発表したロータリーを使ったハイブリッド構想こそが、B・Cセグメントに投入するエンジンだと思っているからだ。このエンジンを車両重量の重いラージクラスに搭載するよりはコンパクトなスモールクラスの方が低燃費性能とロータリーの強みになる振動の少なさが他車にないプレミアム感を演出できるからだ。そしてこれをBセグメントの次期CX-3(CX-20 ?)に搭載すれば、現行のCX-3同様の他社よりもコスパの高いモデルになるはずだ。さらにSUVよりも車重の軽いMAZDA2に搭載すれば、さらに燃費は伸びるはずだ。
現在の世界市場は各国が二酸化炭素排出規制を厳しくし内燃機関の車を排除する方向で動いている。もし、この潮流に合わせてMAZDA2を投入するには、まだエンジンが間に合わないと思われる。かりに今投入するとたださえハイブリッドエンジンを持たないマツダには内燃機関販売の終了と言われる2035年までは販売台数を維持できないと思う。

思うに既にラージクラスについては車名が出るぐらいではあるから、ほぼほぼ開発終了間近であると思われる。きっと今はスモールクラスの開発に人員やコストが集中しているのではないだろうか?
MAZDA2はマツダにとって一番販売が見込める孝行息子である。確かに年々販売台数は減少の一途であると思われるが、毎年のように特別仕様車で魅力的な車や新たな技術を投入してきている。もし、この市場(Bセグメント市場)から撤退するようであれば、さっさとモデルの販売を終了しているはずだろうし、特別仕様車など投入するはずはない。特別仕様やエンジンの改良を行うのは、それだけこのBセグメント市場がマツダにとって重要にとらえている証拠だと思う。
したがって、私は、MAZDA2は廃止されないと思う。
ブログ一覧 |
mazda2 | クルマ
Posted at
2021/10/30 14:46:37
タグ
今、あなたにおすすめ