2023年02月11日
あらためてMAZDA2の改良を考える
MAZDA2の改良はネットではあちこちで波紋を呼んでいるようで動画サイトはもとより、ネット記事でも日にちは経っているのにまだ見かけることがある。
まあ、普通なら改良というからには足回りやエンジンなどに手を入れるはずなのに、全くそこには手を入れなかったというのは、やはり異例だと思う。
しかし、マツダの思惑は、何だったのだろうか?
MAZDA3にはマイルドハイブリッドを搭載した。ところがMAZDA2には欧州では搭載しているのに国内ではそこには手をつけなかった。エクステリア、それもごく一部の部分とカラーリングだけで発表してきた。このエクステリアは輸出先でも同じように発表されていることからも、マツダ本社の思惑があったはずだ。

MAZDA2はマツダにとって孝行息子である。デビューから8年近く経っているにもかかわらず、未だCX-5に次ぐ販売台数を誇るからだ。
その理由として改良をしながらも魅力的なエクステリアやエンジンなどの性能も含め、マツダの中ではエントリーモデルという価格にもよるものがあると思う。
マツダは今後のEVモデル投入するまでの間、開発費の確保やまだ流動的なEV市場やインフラを考えると、MAZDA2のBセグメントを新規にモデルを投入するにはリスクがあると判断したのだろう。
では、そのリスクとは何か、またなぜ、エクステリアに拘ったのか。
まず、考えられるのは、欧州での市場でBセグメントで新規投入となるとEVか、かなりの低燃費のハイブリッドでなければならない。それも一部の国ではハイブリッドの販売を電動化として認められない可能性がある。また、場合によってはEV市場の冷え込みや政策の転換も予想できる。そうなると短期間でのモデル廃止になってしまう可能性も含んでいることから、できる限り、ギリギリまでDJモデルを販売したほうが良い。
さらにこのDJについては既にMAZDA2を純粋に欲しいと思った人にはもう既に行きわたっていると判断したのではないだろうか。今後はモデルライフを考えるとマツダとか魂動デザインだからではなく、もっと別な動機で購入する人々に購入してほしかったのではないだろうか。
マツダの購入層は電動化や装備の豊富さから価格が上がって来ている。そのため、購買層も年齢も上がり、高所得者層になりつつある。現在においてそれはマツダにとっては風向きが良くてもそれは10~20年後にはそれは変わってくる。ブランド力を維持するためには、今のうちに種をまいておく必要があったわけだ。

また、仮にEV、あるいはハイブリッドモデルにした場合、明らかに価格が上がるため、所得が高い国々での市場は獲得することができても、世界にはそうではない国々もあるわけで、インフラ上まだ電気を供給できない国もあることを考えれば、まだ国際戦略車のMAZDA2にもまだ、商品力があると考えたのではないだろうか。
MAZDA2のモデルライフ、低価格の商品でアピールができ、購入しやすい車というところから今回のエクステリアだけの改良になったわけだ。
ということは、あのグリルはマツダの魂動デザインが変更になったわけではなく、あくまでも本流からわざと外したものではないかと思う。ひょっとすると好評になれば、他車にも採用されるかもしれないが、大きな変更にはならないのではないだろうか。

ただ、本来のMAZDAのファンにも応えようとしたのが「SPORT」ではないだろうか。あるいは15BDの「インパネグロスブラック」ではないかと思う。

さて、マツダの思い切った戦略はどのような結果に繋がるのだろうか、
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Posted at
2023/02/12 09:02:30
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