ついにマツダがセダンを投入した。ご存知中国の北京モーターショーで発表された「MAZDAEZ-6」である。MAZDA6の販売終了の間を置かずに発表をしたのは意味があるのだろうか。
「MAZDA EZ-6は、マツダと合弁事業のパートナーである重慶長安汽車股份有限公司(以下、長安汽車)の協力のもと、長安マツダが開発・製造を行う新型電動車(新エネルギー車)の第1弾であり、2024年中に中国で発売」するという。(カッコ内はマツダのニュースリリースから引用)
ボディサイズは4,921mm×1,890mm×1,485mm。

今年に入ってからあちこちのネットで中国でMAZDA製と思われるセダンが公道試験をしている画像がネットに上がっていたのでご存知の方も多いと思う。本来なら自前のアーキテクチャーを使いたいはずだが、開発コストも考えて中国で提携している、長安汽車の「深藍SL03」をベースに仕立て直したようだ。

深藍SL03のフロントビュー

深藍SL03のサイドビュー

深藍SL03のリアビュー
当初から「パワートレインやボディ/シャシー=長安汽車製」「デザインや走りのチューニング=マツダ」という役割分担にする方針だったようで、リアの電動スポイラーやインテリアはマツダのオリジナルのようだ。

ただ、中国以外での販売はとなるとまだまだ不鮮明だ。昨今の中国国内でのEVの価格低下戦略や欧州でのEV価格のダンピングについての調査を考えると、中国国内での販売になるの可能性は高い。中国国内では急激なEVシフトが進んでいるのだが、価格競争になりつつあり、PHEVに市場が流れていると聞く。内燃機関を主とするマツダにとってEVは喉から手が出るほどのカードだったはずである。また、セダンにすることで高価格帯のモデルとして位置付ければ、当分の間EVの低価格競争の影響を受けにくくなるのではないだろうか。

セダンとして見るにはかなり良いエクステリアであるが、価格やボディサイズを考えると日本国内では取り回しが大変になりそうだ。
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mazda6 | クルマ
Posted at
2024/04/27 20:44:59