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2024年12月07日

ニッサンとマツダの分かれ道はどこからだったのだろうか?追記あり

ニッサンとマツダの分かれ道はどこからだったのだろうか?追記あり 先月初旬、業績が悪化している日産自動車は全世界で9000人の人員削減を発表した。北米と中国の誤算が大きな損失を招いたといわれている。

北米では、現地名「ローグ(エクストレイル」のモデルイヤーの切り替えが遅くなったことや、EVでテスラに先を越された上に、最近ではEVよりもHEV(ハイブリッド車)に市場が移り始めたにもかかわらず、ニッサンには高速道路に適したハイブリッド車がないためといわれているようだ。いやニッサンには「e-Power」があるではないかという意見もあるだろう。
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しかし、e-POWERはエンジンルームに発電用のエンジンとモーター/インバーターを搭載しなければならない関係上、大型車には向かないという。さらにe-POWERは、他社のハイブリッド車に比べて高速走行での燃費性能が劣るため、長距離運転が多いアメリカでは売れない現状がある。したがってアメリカでの大排気量エンジンには補器類が収まらず搭載できないという。そのため、PHEVなどの駒を持たないニッサンには他社に顧客を奪われてしまい、痛手が大きくなったという。
 ましてや中国市場では、BYD、ウーリン、理想汽車など中国EVメーカーが台頭し、電動車の普及が加速した。中国政府のEV販売補助金に加え、過剰生産能力で企業間の値引き競争も激化し、消費者は中国企業のEVを選好した。日産は価格競争で勝つことが難しく、江蘇省の工場での生産を停止せざるを得なくなった。(追記分)

自動車産業において日産というメーカーは大企業が故、注目もうけやすいが、マツダも実は日産と似たような側面を持っていた。今から20年ほど両社とも危機を迎えていたのだ。
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バブルがはじけたのち、輸入車に押され、セドリックやグロリアなどが販売不振に、またRVブームにも乗り遅れたことから、DセグメントやCセグメントでも後塵を拝した。そのため、1993年にルノーと資本提携を結び、同社の傘下に入り更生を図り、日産自動車の株式36.8%、、日産自動車の欧州における販売金融会社も取得するという方針がなされた。
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そしてカルロス・ゴーンが、「日産リバイバル・プラン」を発表したのが1999年。翌2000年にZ32フェアレディZの生産中止が決まり、コストカッターの異名をとるゴーンは村山工場の閉鎖や全世界でのグループ人員を2万1,000人削減し、購買コストを20%圧縮するために、下請企業を約半分に減らした。また、国内市場でなじみ深いブランド(ブルーバード、サニー、セドリック/グロリア、レパード、セフィーロ、パルサー)を続々販売終了させた。その結果、リバイバルプランは1年前倒しで目標を達成し、売上高などの業績を著しく向上させ、2003年までの4年間で2兆1,000億円もの巨額の借金を完済した.
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その一方でマツダもバブルがはじけて、赤字に転落し、1996年(平成8年)頃、マツダの有利子負債は7,000億円を越えていた上、生産台数はピーク時の約半分に落ち込んでいた。マツダは持ち株をフォードに24.5%から33.3%に高め、正式にフォード傘下に入ることとなった。合わせてフォードから派遣されていた副社長のヘンリー・ウォレスが社長に昇格し、日本の自動車会社初の外国人社長が誕生したフォード傘下になり、2002年ようやく「新ブランドメッセージ「Zoom-Zoom」を展開した。
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しかし、この新たなブランド戦略を遂行するため、すでに進行していた主要車種の開発を白紙に戻し、車種名から内容まで一新したモデルを改めて開発することを決断。このため2000年(平成12年)11月から2002年(平成14年)春までの一年半にわたり、新型車が投入されない異例の時期が生じることになった。 そして、新生マツダを象徴する主力車種であるアテンザ、デミオ、アクセラといったモデルの投入によって業績は回復。全く新しいマツダブランドの商品を開発する作戦は成功を収めた。
以上、ウィキペディア 日産自動車マツダ より引用。

2社はバブル期の経営危機からなんとかが外国企業と資本提携をしながら業績を回復したのだが、自動車業界の大きなturningポイントを迎えた近年、2社の経営が違う結果になったのはどうしてだろうか?
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私も含めてニッサンから離れたものにとって、口をそろえて言うのはニッサンで買いたいと思う車がないということである。
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確かにトヨタに対抗したブランドがあったのがのちの負債につながったのではあるが、ローレル、セフィーロ、シルビアやサニー、ブルーバード、プリメーラなどの後継の車が育たなかった。売れないと判断した車はカットされ、ブランドの数は減らされた。また、キューブのような現在でも通用しそうな車も現在も販売継続はされていない。

 反対にマツダは前述のように車種を含めマツダを象徴する車を企画し、そのセグメントごとに絞ったことで、現在もなんとか販売は継続されている。
日産はこの十数年、経営に関する報道はいくつもある。ルノー関連、三菱自動車を傘下にするなど、経営について力を入れ、販売台数を増やしてきた。マツダは車という商品を見直し、業績を回復させたにもかかわらず、それでも今後の経営を考え、商品や生産方法を見直すなど改革をめざし、SKYACTIV TECHNOLOGYを展開する。
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日産はさらに先を見越した電気自動車(リーフ)を市場に乗せ、ハイブリッドに対抗したのだが、マツダはここから、違いが生じたのではないかと思う。
マツダは、経営上電気自動車やハイブリッド車を持てなかったことから、今後の世界市場での自動車の販売がどうなるかをじっくり見据えて、堅実にあるものをどう販売していきながら、企業存続を狙った計画だったのに対し、ニッサンは電気自動車や「e-Power」というハイブリッド技術を自社のブランドに生かせなかったように思う。
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思えば、ノートもこのe-Powerを搭載したのはマイナーチェンジからだったし、キックスも北米や南米市場で販売していたモデルを急遽e-Powerを搭載し、販売につなげている。
つまり、どのような市場にどんな車を販売していくかというブランド力を構築してこなかったのがニッサンではなかっただろうか?
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もちろん、企業の大きさも違いがあるが一概に比較してはいけないのかもしれない。またマツダもSUV中心のラインアップを構築したとはいえ、MAZDA2やCX-3、MAZDA3などは、モデルライフが永くなりつつあり、市場でのブランド力を失いつつある。装備の見直しやグレード展開の見直しを図りながら、販売は継続しているが、いつまでも通用するはずはない。その意味ではマツダにも経営危機のカウントダウンは始まっているともいえる。

かつて「技術の日産」に始まり、「Feel the Beat もっと楽しく感じるままに」、「SHIFT_the future」「やっちゃえ!日産」など様々なキャッチフレーズを私らに発信してきた。また、アンチトヨタであり、私らの世代は901活動というフットワークの良い車のイメージがある。だからこそ、日産車を購入したいと思ったものだ。

日産が三度復活をするのはいつか?。今年がニッサンの終焉の始まりとはならないでほしいと思うのは私だけだろうか?
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Posted at 2024/12/08 13:50:29

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この記事へのコメント

2024年12月8日 14:14
こんにちは。 現在の日産の経営危機が色々と話題になるのは、米国・中国の不振にあると私は思います。 どちらの先行きも芳しくないとも私は思っています。 国内不振だけなら支援メーカーが現れる可能性がありますが米国・中国となると難しそうですね、、みん友さんには中華に買収されるのではないかと言っている人もいますが、本当にどん底となったら可能性のある話しではないかと思っています。・・もちろんそうなる前に踏ん張って建て直してもらいたいと思います。
コメントへの返答
2024年12月8日 16:59
こんにちは
ご指摘の通り、中国市場の件もありますので追記させていただきました。ありがとうございます。
EVについても駒が少ないうえにハイブリッドも同様に少ない。これは中国市場でも北米市場でもこれでは利益が出ませんよね。
 かつてマツダも中国メーカーに買収するのではとうわさが何度も立ちました。その時は嘘であってほしいと思っていましたが、現実の中国メーカーの恐ろしさは知るとあり得るかもと思ってしまいます。マスコミの中には三菱商事が買収という話もありますが…どこまでできるのやら…。ルノーとの関係もいまいち不鮮明だけに何とか踏ん張って生き残ってほしいですよね。
2024年12月8日 15:38
頼った相手…でしょうか?
さすがに日産がトヨタ傘下に入る事は出来なかったでしょうが、
トヨタと組めたら違う結果だったのではないかと
現在トヨタはダイハツに加えて、
スバル、マツダ、スズキと提携
往年のフィアットのように
各ブランドの個性をつぶさずに支配出来たら
ますます磐石になるのではないでしょうか?
コメントへの返答
2024年12月8日 17:03
なるほど…。
あのときは、いくつか声がかかっていたように思います。ただ、国外メーカーでトヨタではなかったかと。トヨタであると社員がかなり反対しそうですしね。かといって日産を支えるだけの力持っているメーカーもそういませんでしたからね。
昨年は利益が出ていただけに何かできることを模索しておけばこんなにことにならなかったかもしれません。今後の10年、日産はどうなているんでしょうね。
2024年12月14日 1:01
マツダはアマティバブル崩壊、日産は80年代の赤字海外進出(英国、米国、スペイン)の負債で90年代に危機を迎えました
今回は両社ともストロングハイブリッドを開発しなかったツケが出てます。マツダは出遅れ(日本メーカーの多くもそう)、日産はティーノハイブリッドを中止し一気にEV化(欧州メーカーもそう)意外に米国フォード・GMにはストロングハイブリッドがあります
世界中で経営危機が起きてますから支援する会社はどこにもないと思います。今や中国メーカーにとっても日本車技術は必要ありません。先は見通せないと思います
コメントへの返答
2024年12月14日 21:48
初めまして
コメントありがとうございます。
おっしゃるようにマツダも日産もそれぞれ舵の取り方を間違えましたよね。
問題はここからで日産が倒れると三菱もきっと巻き込まれます。すると国内の失業者が増えることになり、自動車業界に大きな影響を与えることにならないかと心配をしているところです。
以前、家電業界も大変なことになり、日本経済はそこから脱却を図ってきましたが、自動車産業はあらゆる工業の総合力で持っているところがあると思います。北米のBIG3のクライスラーのようになっては日本経済もますます混乱しそうですから、なんとか日産も含め自動車業界に踏ん張ってほしいものです。
いかに中国に対抗していくのか、円高やトランプ大統領の政策に対応できるよう応援したいと思っています。
2024年12月18日 11:54
私は以前プリメーラ(P10セダン、P11ワゴン)に乗っていましたが、今の日産にプリメーラの代わりになる車ってないですね。
現にマツダのアクセラとかに乗り換えた人も多いみたいですから、、
コメントへの返答
2024年12月18日 19:57
初めまして
コメントありがとうございます。
もう私のプロフを見てご存じのことかもしれませんが、私もP11のワゴンに載っていましたが、その後の選択の車がなくMAZDAに変わりました。トヨタのような国内市場中心とした車づくりではなく欧州に通用する車作りだったのがニッサンの長所だったように思います。しかし、それに代わるのはMAZDAの車しかなくなったように思います。

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