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2025年03月09日

セダンといえば…その51 特別編 MAZDA6/アテンザ

セダンといえば…その51 特別編 MAZDA6/アテンザ セダンといえば…今回は国内生産を終えるMAZDA6/アテンザである。今年、春マツダのセダンとフラッグシップとしての役割を終えて生産を終了することはご存じのとおりである。
90年代「クロノスの悲劇」といわれたバブル崩壊と販売力を見誤ったMAZDAが急場しのぎに9か月で開発した6代目カペラ、そして3ナンバーボディを纏い、質感のアップと熟成をさせた7代目カペラからバトンを託されたのがアテンザであった。
当時のマツダは個性を打ち出すために走りを中心に添えたことからRX-7、ロードスターに続く3代目のスポーツカーとして5ドアのアテンザスポーツをイメージモデルに据えた。デビュー前にはマツダがサーキットを借り切ってアテンザとBMW3シリーズ、メルセデスベンツのCクラスともプレスを呼び試乗会も行ったこともある。
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そして満を持してアテンザのデビュー。2002年には世界で20の賞、翌年は50の賞を受賞した。
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その中でセダンは地味な存在となり、当時のRVブームも相まって販売は5ドアスポーツとステーションワゴンを中心に据えられた。また、販売促進のために「TAXI」の映画監督リュック・ベッソンを招き、「RUSH」というショートフィルムを制作している。
またこれをさらに自虐ネタとして映画監督の井筒和幸氏を起用したCMもあった。
その中でセダン23Eをベースに、スポーツ23Sに準じたエアロパーツを装備した特別限定車「23E S-Limited」(限定500台)を発売。なお、内装はブラックのモノトーンインテリアとし、既存のスポーツ23Sとの差別化を計っている。
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 そして、フェイスリフトと同時に怪物、いや、じゃじゃ馬、MAZDASPEEDアテンザを発売。その心臓には272PS(200kW)/5,500rpm、38.7kgf·m(380Nm)/3,000rpmを埋め込みAWDとしてデビューを飾った。
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そして2代目アテンザにバトンタッチ。販売の中心たるエンジンが2.0ℓから2.5ℓになったことで北米市場では国内より大柄なボディになった(国内ではナローサイズで初代とほぼ同等)。
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デビュー時は、発売1か月で月間販売計画(3つのボディタイプ合わせて1500台)の3倍に当たる4,500台に達したが、新車効果が消えたことから、スポーツよりセダンとステーションワゴンに中心に据えエンジンも2.0ℓを中心に据え、装備を充実させて販売をしたが、やはり初代ほどの注目は浴びることはなかった。
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その後、フォード傘下からの離脱、またリーマンショックからくる不況から瀕死の状態になったマツダは、SKYACTIV TECHNOLOGYを投入することを決断。そしてそのイメージコンセプトモデルとして「マツダ 靭(しなり)」を発表。
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第1弾はCX-5であったが、次期アテンザのコンセプトカー「雄(たけり)」を発表。
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そしてデビューしたのが3代目アテンザであった。そしてスポーツは消滅させ、セダンとステーションワゴンの2モデルに絞った。
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そしてこのモデルではセダンを中心に据え、「セダンが退屈だなんて誰が言った?」というキャッチコピーを打ち出し、そのエクステリアとクリーンディーゼルエンジンの良さを訴えた。セダンを中心に据えたのは、ロシアと中国でのセダンの販売が伸びていたこともその理由の一つだという。また「ソウルレッドプレミアムメタリック」というMAZDAでしかできない赤をアテンザに採用し投入。このことでマツダの赤は多方面に影響を与えた。これによって他メーカーでも赤色を採用した車が増えたのは言うまでもない。
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しかし、時代はSUVブームとなり、アテンザよりもCX‐5のほうが販売の主力になっていく。基本のプラットホームを同じにするCX-5とアテンザは装備の共通化を図りながら、セダンとしてのフラッグシップの役目を負うようになる。
ちなみにこのCMは他メーカーのプレミアムセダンと比較するようなものになっていると思うのだがどうだろう?

数度のフェイスリフトやエンジンの改良ををしながら、2019年名称もMAZDA6に変更された3代目はついに初代アテンザから2022年には、20年を迎えるに至った。
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このアテンザの3代のモデルが一番ヒットしたのは中国市場である。2003年に中国で発売を開始した初代のマツダ6(アテンザ)は、現地中国でカー・オブ・ザイヤーを獲得するなど、高い信頼を得ることに成功。マツダ6(アテンザ)の「馬6」という中国での通称は、「マツダ」のブランド名よりも知名度が高いほどだという。2013年度でもマツダ6は9万4000台を販売した。そこで、マツダは3代目導入に対して、むやみに旧型を廃止することはせずに、併売というスタイルを取った。そのため、3代目を導入したマツダ6においては、初代マツダ6、第2世代『マツダ6ルイイー』、第3世代『マツダ6アテンザ』という3世代併売を実施した。
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今では国内ではあまり話題にならなくなったかもしれないが、MAZDA6/アテンザは世界の自動車業界に大きな影響を与えたモデルだったといえないだろうか?
ブログ一覧 | セダン | クルマ
Posted at 2025/03/09 19:48:36

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この記事へのコメント

2025年3月9日 20:46
アテンザセダン今でもカッコイイですよね。日本車では1番いいデザインと思いますよ♪
コメントへの返答
2025年3月10日 19:33
そう思われますか?やはりマツダ 靭ゆずりのエクステリアは最高ですよね。
2025年3月9日 21:02
いつ見ても理想のクルマです。今はまだ、三列シートに拘りたい時期ですが、いつかは所有したいと思っていたクルマです。販売は続けて欲しかったなぁ。
コメントへの返答
2025年3月10日 19:35
どうしてもクーペスタイルのようなエンドピラーを寝かせているアコードやクラウンを見ているとちょっとテイストの違うアテンザのデザインはきれいですよね。やはりセダン人気の低迷には勝てないのでしょうね…。
2025年3月10日 19:47
 トランスポーターシリーズのアウディ見てから、セダン欲しくなりMAZDA6高くて嫁から許可降りず、3セダンも許可降りず、MAZDA2になってしまいました。
 いや2も良いんですけどねー 
 嫁に勝てず情け無い(T-T)
コメントへの返答
2025年3月10日 23:00
あの映画を見るとセダンの長所がわかるかもですね。車高の低さからくる運転のしやすさは一番ですものね。
セダンに類似してる?ハッチバックもリアが落とされてる分、軽快感はありますから決して悪い車でも無いですよ。
2025年3月13日 0:56
特別編をまとめていただきありがとうございました。
3代目は大型化し、5ドアHBも消滅して、別ジャンルの印象でした。
初代5ドアに代わる車種が見つからなかったので、ずっと乗っています。
さほどこだわりはなかったのですが、今では特別な一台です。
コメントへの返答
2025年3月13日 21:07
初めまして
コメントありがとうございます。
おっしゃるようにアテンザの大型化したことによって初代の役割がアクセラに移行したのではという気がしています。
今もってスポーツはすっきりとしたエクステリアで時間がたっているにもかかわらず、古さを感じません。
初代もあまり残ってはいないだけに、これからも大切にされてください。

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「@34Kouki さん こんな感じ? https://www.youtube.com/watch?v=rqIGJopDt_s
何シテル?   08/21 13:53
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