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2025年04月13日

セダンといえば… 番外編  日本車キラー クライスラーネオン 

セダンといえば… 番外編  日本車キラー クライスラーネオン  セダンとは言えば…今回は1996年に「日本車キラー」として日本市場に投入された意欲作、クライスラーネオンである。
ネオンは、本来クライスラーが生産し、「ダッジ」と「プリムス」という二つのブランドで販売されていたセダンである。
エンジンは1.8ℓと2.0ℓとが用意された。当時の北米市場を席巻していた日本製や韓国製の小型車に対抗して企画された。そのため、かなりのコストダウンをして足回りやトランクルーム内側の塗装を省略したり、方向指示器やワイパーのレバーは中抜き式、後席のパワーウィンドウも設定がないなど、極端なコストダウンが行われていたようだ。5MTと3ATというミッションは当時4ATのオートマが普及してきた日本では少々残念な装備である。国内では1996年6月から12月の間に日本で販売されたのは994台にとどまった。なぜ日本ではヒットしなかったのか…。
このネオンが対抗していた当時のライバルは、トヨタカローラ
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ニッサンサニー

ホンダシビック

といった当時の日本車が、北米での市場で席巻しており、そのためコスト削減をして日本市場に乗り込んだのだが、当時バブル期に入った日本では高級感を求められており、特にトヨタカローラはかなりコストがかかった車であったし、ニッサンサニーも先代トラッドサニーから高級感をうたったものであった。
また、車幅が1714㎜で3ナンバーになったことがその原因の一つでもある。これにより、ライバルより大きな「通常サイズの乗用車」税率区分に分類されたこともその原因である。そうなるとネオンの装備面でも見劣りするわけで日本市場では撤退せざるを得なかったのである。
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ただ北米では、ネオンはこのクラスで唯一の利益を上げることができたアメリカ車だったようだ。セダンのSOHCとクーペのDOHCの両方で利用可能だったACRというグレードは、クラスで最も競争力のあるものの1つであり、4輪ディスクブレーキ、アービンまたはコニの調整可能なダンパー、太いアンチロールバー、高速レシオステアリング、ヘビーデューティフロントホイールハブ、および数値的に高い5速ギアボックスとファイナルドライブレシオを備えた5速マニュアルトランスミッションを備えていた。車として面白いところもあってRTといわれるスポーティーなクーペもありセダンも含め、本国では、3代目まで販売されていたようである。
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その後、トヨタキャバリエ、トヨタ・ヴォルツとアメリカ車をトヨタが販売したこともあったが、いずれも失敗している。その理由を考えると一つにアメリカで開発されたものをそのまま販売していたことや、日本市場と北米市場の違いを研究することをせず、価格面だけで対策をたてたこと、輸入車に求められる高級感などよりも販売台数だけでを重視したと思われるような施策をしたことが要因でないかと思う。
今や日本市場ではアメリカ車に対する関税は自由化によってかからなくなっているという。しかし、現アメリカ大統領のドナルド=トランプは、日本市場は閉鎖的だとして追加関税を25%を設定したが、果たしてアメリカの自動車メーカーは今後その失敗を生かしてくるのだろうか…。
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Posted at 2025/04/13 11:53:40

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この記事へのコメント

2025年4月13日 13:03
こんにちは。
当然ながらその微妙な3ナンバーサイズも要因の1つでしょうが、トドメはあの丸目ライトでしょうね。
国産車ですら、あの類いの顔の車種は全てセールス的に失敗してましたから。(インプレッサ、クレフ、レーザー等々)

それとバブル当時の100系カローラのコスパの高さは化け物級。
内装のソフトパッド面積の多さと、外板プレスのチリの狭さは高級車並み。
(当時のすべて本でも従来比でかなり縮めていたと記憶)
そりゃ敵いませんってね。

まぁ、過去の失敗の歴史が証明してるのにこうやって仕掛けてくるのは、
ただの交渉手段の武器の1つとしてしか使ってないように見えるのですけどね。

コメントへの返答
2025年4月13日 20:22
こんばんは
当時は3ナンバーは特別な意味がありましたから、その視点からくると貧祖な装備になってしまいましたよね。車幅今の時代ならそこまではないんでしょうけどね~。
確かに当時は四角いヘッドライトがトレンドでしたからね。丸になるとなかなか人気が出なかったですよね。
個人的には装備がライバルより劣っていたことが一番だと思います。トヨタがセルシオで作りあげた高品質はどのメーカーもたじたじでしたものね。
実際アメリカの車を欲しいという層はあるのですけど「安い、走る、壊れない」という視点でないですからね。それなら国産車のほうがまだ安心ですものね。
はたしてアメリカのメーカーは日本から学べるのでしょうか?
2025年4月13日 14:39
当時、いろんな車雑誌で酷評されてましたよね〜😅
コメントへの返答
2025年4月13日 20:25
評価の良い雑誌ってあったけ?ぐらいでしたよね。でも、今は中国車と国産車の比較をする時代になりましたね~。泣
2025年4月13日 20:47
こんばんは。今は違いますが、当時はフロントグリルの無い車はアウト「売れなかった」と思います…。。😅 高級車で販売した「インフィニティ」もグリルレスのデザインで大失敗して……後程のモデルでは、「これでもか!」という位のグリルを付けて登場しました……(笑)😅 
 現代でも、アルベルをはじめとして、イカついグリルのオラオラ顔の車が大人気ですし。。 ほぼグリルレスの丸目顔。。これだけでも売れる要素が無かったと私は思います…。。 キャバリエも同じ。。😆
コメントへの返答
2025年4月14日 21:01
こんばんは
そうでしたね!グリルレスはなかなかヒットは難しい時代でしたね。いまでもグリルが残っているのはやはり左右のヘッドライトの間に立派なものがないと威厳がないと思う人が多いんでしょうね。
ネオンはある意味斬新なデザインだったんですけどね…当時の日本には好まれない顔つきだったんですよね。
キャバリエもヘッドライト形もさることながらプレーンなフロントフェイスはやはり受けにくい感じでしたよね。

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何シテル?   05/07 22:04
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