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クリューのブログ一覧

2025年08月10日 イイね!

セダンといえば...その57 トヨタビスタ (V50 ) ビスタ最終モデル

セダンといえば...その57 トヨタビスタ (V50 ) ビスタ最終モデルセダンと言えば…今回はトヨタビスタの最終モデルとなったV50型である。それまでカムリと姉妹車関係を解消し、新たにワゴンモデル「アルデオ」を設定し、セダンとしてはかなり実用性を重視したモデルとなった。この時期、RVブームの一端としてステーションワゴンも販売台数が伸び、トヨタとしてもカルディナの他にこのクラスに新たな商品を投入したかったのか、カルディナとは全く違うエクステリアのアルデオとまたハッチバックのオーパ(Opa)を投入している。なお、このオーパはビスタとコンポーネンツは同じである。
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さて、このモデル、トヨタの初代カリーナEDが起こしたロールーフハードトップとは全く違ったエクステリアを採用した。これは当時の室内高を上げることによって室内空間の拡大を狙い、それまでの車にあったタイト感を払しょくするような室内空間をアルデオとともに確保したことがうかがえる。全高1500㎜、今となっては軽自動車のアルトやミライースが1500㎜前後の全高であるが、当時としては初代から1400mmを超えない程度だったからすれば、当時としてはかなり高い部類に入るのだ。さらにはホイールベースを先代から50㎜延長し、ウィンドウスクリーン下端を125㎜移動することでそれまでのセダン以上の室内空間を確保したという。
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当然この設計変更によって室内空間が確保したわけだが、さらに当時の流行になったセンターメーターだけではなく、コラムシフトを採用し、マイナーチェンジではベンチシートも採用している。
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エンジンは1.8ℓ~2.0ℓ直列4気筒エンジンを搭載していた。したがって走りよりもより室内空間での快適性を狙って他のミニバンやステーションワゴンに準ずるものを確保し、家族での快適な移動を目指したのではないかと思われる。
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3ボックスのセダンと言えばフロントとリアと間のキャビンの箱をどのように繋げるかというところがデザイナーの腕なのだが、マクロでみれば非常によくつないであるもののやはり俯瞰してみるとやはりキャビンの高さはかなり高く感じてしまう。したがってセダンもステーションワゴンともに実用性重視で快適空間を求めるニッチな購買層を狙った車だったと思われる。

それまでのセダンはDRIVERSCARであり、同乗者よりもむしろドライバーが満足すればよかった。しかし、軽自動車の規格が変更された1989年以降、ワゴンRに始まる車高の高い軽自動車やRVブームはそれまでの保守的なセダンに何かしら革新的なものを採用しなければ、復権はできないだろうという挑戦的なモデルだったとも言える。

車とは不思議と家電製品と違い趣味性が高い工業製品である。そのため、実用性だけでは販売増には繋がらないという車の開発の難しさを感じさせるセダンだったと言える。
Posted at 2025/08/10 12:57:37 | コメント(4) | トラックバック(0) | セダン | 日記
2025年08月03日 イイね!

セダンといえば…その56 MAZDA クロノスシリーズ クロノスの悲劇

セダンといえば…その56 MAZDA クロノスシリーズ クロノスの悲劇セダンといえば…今回は、あのマツダを窮地においやった5チャンネル販売を目指したクロノスシリーズである。

マツダはプラザ合意に始まる内需拡大によるバブル景気によって当時のトヨタ、日産に追いつくべく5チャンネル体制に舵を取る。トヨタが、トヨタ、トヨペット、ビスタ、カローラ、オート、日産が ニッサン、プリンス、サニー、モーター、チェリーと5店舗による販売をしていた。それに対抗すべく、マツダは、マツダ、アンフィニ、ユーノス、オートザム、オートラマといった販売店を展開。それぞれにカラーの違う車を揃えようとしたのだ。
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その中核を占めるミドルセダンとしてそれぞれにクロノス (マツダ)、
MS-6 (アンフィニ)、
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MS-8 (アンフィニ)、
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500 (ユーノス)、
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クレフ (オートザム)、
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3代目テルスター(セダン/5ドアハッチバック) (オートラマ)
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を投入した。今回は前回取り上げたユーノス500は除いて進めたい。
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またこのセダンシリーズ以外にもクーペのMX-6、フォードブローブもあった。
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1991年、このシリーズは従来のカペラに代わるものとして登場してきた。3ナンバー税制改変の恩恵を受けた三菱・ディアマンテなどの人気から、競合車種たちが軒並み大きくなる傾向にあった中、開発当初は5ナンバー寸法での設計も行われ、試作車の走行試験も行われていたが、新たなGEプラットフォームが採用され、クロノスも3ナンバーとなったという。しかし、クロノスの5ドア版のMS-6、ハードトップのMS-8、当時のキャロルに似せたクレフ、フォード版のテルスター(4ドア/5ドア)は3ナンバーとなった。なおこの当時のマツダは多品種少量生産を既に志向しており、防府工場での生産ラインは、1つのラインでこれらの姉妹車を同時混流で生産できるようになっていたという。

当時のトヨタのマークⅡBROTHER、ニッサンローレル/スカイライン/セフィーロホンダアコードインスピア/ビガー、三菱のディアマンテと対抗するべく、エンジンは1.8ℓ、2ℓ、2.5ℓを中心に一部を望いてV型6気筒エンジンで展開。オールアルミ製の軽量な2L V6エンジンのフィールはきわめてシルキーで、どこかヨーロッパ車的なものを感じさせる「やや硬めだが、しなやかでもある」という乗り味も、乗る者を納得させるぐらいだったという。

当時の新車情報でクレフを三本和彦氏の評価を見ても当時の北米のインプレッションの動画をみても欧州車のような走りを評価している。
しかし、従来の名前を捨て、同じプラットホームで姉妹車を展開したことによって、市場に混乱を招いたといわれている。さらにはバブル景気が弾けたことでさらにマツダは窮地に追いやられてしまった。
もし、マツダの経営陣に出向してきた銀行関係者が経営拡大を考えず、堅実な経営を主導していたら、また従来のカペラの名称を踏襲し5ナンバーを死守して車種を絞った展開をしていたら、また違う歴史になったことは言うまでもない。

Posted at 2025/08/03 10:54:31 | コメント(3) | トラックバック(0) | セダン | クルマ
2025年07月25日 イイね!

セダンといえば…その55 トヨタマークX  SAMURAI X

セダンといえば…その55 トヨタマークX  SAMURAI Xセダンといえば…今回はセダン好きを支え続けたマークX最終型である。別名は、キャッチコピーでもあったSAMURAI Xともいわれたモデルである。

このモデルについてはかなりお詳しい方もいるとは思うが、70年代以降に確立されてきたトヨタのヒエラルキーの中でクラウンに次ぐポジションにあることが、クラウンほど高級ではないが、他のモデルよりはという日本人の好みの合った高級セダンであった、マークⅡの後継である。
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CMでは初代に引き続いて佐藤浩市氏が出演している。ご存知の方も多いが彼は日産ローレルの最終モデルでも出演をしている。つまり40代~60代ぐらいの購買層をターゲットにしているわけだ。家庭では子育てが終わり、そろそろ自分の時間を持てるようになってきた。また、仕事では中間管理職となりストレスをためながらも自分の時間に運転を楽しむという世代…家族で旅行やアウトドアを楽しむというより車で一人の時間を楽しむという人たちがターゲットだったであろう。
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プラットホームはゼロクラウンやレクサスGSと同じNプラットフォームでDセグメントおよびEセグメント、LARGE/MIDDLEクラスのFR車用のものであった。またエンジンはV型6気筒の2.5ℓと3.5ℓであった。
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トヨタとしては、やはりセダンの市場が縮小していく中で、それにあらがうように様々なスポーツモデルを展開していく。「G's」、「GR SPORT」「Vertiga」「+M SuperCharger」「GRMN」など販売が終了するまでにスポーツセダンモデルのポジションを確立させた。個人的にはこれらの設定はBMWでいう「M5」、ベンツでいう「AMG Eクラス」と同様の設定であったのだろう。
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しかし、市場は徐々に大型ミニバンのアルファードやヴェルファイア、またハリアー/RAV4やC-HRなどミドルクラスのSUVに移行していき、マークXを購入する層はだんだんと高齢化してしまったように思う。もちろんこのクラスのセダンを好む若年層もいるだろうが、自動車市場を動かすほどのモデルにはなれなかった。
そのためなのか、それともトヨタの都合もあったのか、息の長いモデルとなり11年間販売された。
後継は10代目のカムリとなり、一時期はハイソカーとして時代を作ったモデルも役目を終えたのである。
Posted at 2025/07/25 21:30:32 | コメント(3) | トラックバック(0) | セダン | クルマ
2025年06月21日 イイね!

セダンといえば…その54 トヨタクレスタ 私のクレスタ

セダンといえば…その54 トヨタクレスタ 私のクレスタセダンといえば…今回はトヨタクレスタ最終型である。ご存知マークⅡ三兄弟の中で末弟であり、正統派セダンでもあったと思う。

デビュー当時こそ、他の2車(マークⅡ/チェイサー)と同じピラードハードトップセダンであったが、2代目(Ⅹ70系)からピラードセダンだったにもかかわらず、トヨタ本社までもが驚くほどの販売台数が伸び、知名度上げた。
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それから約8年後の1998年にデビューしたのが、クレスタの最終モデル(X100系)であった。
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この時既にRVブームが始まっていたが、この100系モデルをトヨタはマークII/チェイサーとともに「セダンイノベーション」のスローガンを掲げ、3兄弟の個性を明確に表現したデザインとなった。
クレスタはそれまで華奢なピラードセダンであったが、この代ではプレスドアを採用し、マークⅡ兄弟ではおなじみだったリアのコンビネーションランプも横一直線のようなものから形状を変え、台形上のものになった。

80年代後半よりハードトップセダンが隆盛を誇っていたが、だんだんとRVブームに飲み込まれる中、ニッサンのプリメーラをはじめ、欧州セダンに学び始めた日本車もプレスドアを採用し始めていた。したがって4代目クレスタより採用したプレスドアを5代目でも踏襲。骨太間のあるエクステリアとなった。
 くしくも私の父も、中古で購入したビスタから乗り換えで新車で購入したクレスタをとても喜んで乗っていたことを思いだす。
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 インテリアは他のモデルと同様にオーソドックスなブラウン基調の内装にゆったり感のあるシートであった。
 個人的には、当時自分がプリメーラワゴンを乗り比べをしたが、どっしり感と室内の静粛性は、プリメーラワゴンを凌ぐものであったが、ちょっとした低中速のS字コーナーではステアリングの反応が遅れたように思える。それが車重によるものか、味付けのためなのか私にはわからなかった。
しかし、初代セルシオに始まったトヨタの車づくりはこのクレスタでも感じることができた。例えば、バンパーとボディの隙間の狭さや静粛性などがそうであった。もし、レジャーを重視するのではなく、ドライバーズカーとしてこの車を見れば、かなり上質で高級感の車であることを見抜けたのではないかと思う。
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時代は残念ながら、多人数乗車や車高の高いRVに移行していったことから販売は思わしくなく、マイナーチェンジでリアのコンビネーションを横基調になるように変更し、グリルも大型化された。
それでもRVブームはさらに大きな流れとなり、クレスタは終焉を迎える。そしてその後継が、あのヴェロッサになるのである。
Posted at 2025/06/21 16:51:17 | コメント(4) | トラックバック(0) | セダン | クルマ
2025年05月31日 イイね!

セダンといえば…その53 ホンダ DNA NEW アコード

セダンといえば…その53 ホンダ DNA NEW アコードセダンといえば…今回はそれまでの3ナンバーから再び5ナンバーに変更された6代目アコードである。とはいってもこの代でアコードは世界共通フレキシブルプラットフォームを採用し、各地域のニーズに適した車両寸法/形式で生産する方針が採られた。日本仕様のセダンは4代目以来の5ナンバーボディが採用されるが、ワゴンはフェンダー幅が若干拡げられた3ナンバーボディとなっていた。5ナンバーにセダンがなったのにはわけがある。大型化した90年代以降3ナンバー、2ℓ超の車が増えたのだが、バブルが弾けると、3ナンバーへの大型化はユーザーの目に“肥大化”とも映るようになる。そして、ニッサンブルーバード(91年)マツダ・カペラ(94年)など、3ナンバー化された先代(カペラはクロノス)から5ナンバーに戻されたケースもあり、国内適正サイズという美徳は世間一般にまだまだ残っていたからだ。
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さて、5ナンバーとなったCF型アコードは姉妹車となるトルネオ、そしていすゞアスカと3兄弟として販売された。なおトルネオとはフロントグリル、ヘッドライト周りとテールライト周りが異なっていた。エンジンはF18B型、F20B型のSOHCとDOHCの3種類で、全モデルにVTECを採用されていた。
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しかし、この代で注目されたのは国内生産になったステーションワゴンの方であった。
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そのためか、2000年にホンダは他のモデルと同様の「R」のモデルを設定するのである。エンジンはプレリュードに搭載されたH22A型を専用チューニングしたものだった。しかし、「TYPE‐R」は名乗らず、「Euro-R」と名付けられた。そして”Euro-R”はType-Rとは趣を変え、「セダンとしての扱いやすさとスポーツ性の両立」がコンセプトとされた。Type-Rの場合、遮音材を廃しても徹底的な軽量化をされたが、Euro-Rではこのようなことは行われなかった。そして大人4人が乗っても十分な広さが確保することが出来る室内、走行フィーリングもよりマイルドに仕上げられていたという。だからと言って決して大人しい車ではなく欧州仕様「タイプR」を凌ぐ最高出力220 PSを発生させた。以降7代目でも同様に「EURO-R」は設定されている。
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この時期はRVブームと言われた通勤車ではなく休日に活動するための車を購入するブームが訪れた。その結果従来のセダンではなく、休日の余暇を思い浮かべるようなステーションワゴンやミニバンに注目された時期であった。スポーティな車を選ぶことよりも家族を乗せ、楽しい時間を過ごすことを夢見ることのできる車を選ぶ人も増えたのである。また、高級車のセダンよりもむしろ実用性を重視した車を求め始めたのもこのころからである。
その中にあって6代目アコードは実用性と国内での使い勝手を重視し、さらにはホンダのイメージアップとなった「R」の血統を大人の車として受けついだ車と言える。
Posted at 2025/05/31 11:16:10 | コメント(2) | トラックバック(0) | セダン | クルマ

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「まじ?何か日本デビュータイミングが良くない。 "英空軍F35B戦闘機が緊急着陸 誘導路上に停止 空の便に乱れ 鹿児島空港" https://l.smartnews.com/m-5YQArQKk/acDdKo
何シテル?   08/10 17:12
妙にこだわりのあるへんなやつですがよろしくお願いします。あまりうまくしゃべれません・・・・人付き合いが下手です。泣 最近、突然フォローの申請をされる方がおられ...
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