久しぶりに「autosports」誌を買った。名車とテクノロジーの50年史と題してルマン24時間レースの特集号だった。
大きく取り上げられたのは、1970~2020年までの8台のレースカーだ。
ポルシェ917K
ルノーアルピーヌA442B/443
ポルシェ956
ニッサンR90CK/90CP
メルセデスベンツCLR
アウディR10TDI
そして
トヨタTS0030 ハイブリッド
の8台。
私にはやはりグループC、そしてGT1クラスの頃が一番もりあがった。
ポルシェ956はグループC隆盛期で自分がルマンに注目し始めた頃は、参加台数も多くて様々なカラーリングのプライベートチームもこぞってルマンや耐久レースで活躍していた。
さらにその956のエボリューションモデルの962もまた活躍したことから長い期間、このスタイリングをみていた。
そしてグループCの中でマツダ787Bと並んで私の一押し
ニッサンR90CKと
R90CP。
ご存知のようにこの時ルマンでニッサンはルマン制覇をもくろんで日米欧のチームが参加。ポールポジションをとったのがR90CKで、後にこの時の1000PSの予選用エンジンを巡ってチーム内で紛争が起きてニッサンは最大のチャンスを失ったことは有名。
そしてメルセデスベンツCLR
もともとCLK GT-1としてデビューしたときのスタイリングはかなりのかっこよさだった。

でも改良されてCLRモデルはかなり低重心なスタイリングになった。そしてCLKより宙を舞ったCLRの方が知名度は高いのではないだろうか?

あの時はレース序盤から他のレースカーと比較してもフロントがバタついているのが目立っていたと思う。素人の自分でさえ車が煮詰められていないと思っていたが、まさかあのような事故になるとは夢にも思わなかった。
そしてベンツCLKほどではないが、ニッサンR390も取り上げられている。デビューの時はその流麗なスタイリングが私の中でヒットしたモデルだ。

後にこれが実は開発に協力したにトム・ウォーキンショー・レーシング(TWR)のジャガーXJR-15がベースと知って驚いた。

一時期ルーフのないレースカーが主流を占めた時代があったが、やはり私にとってはルマンはルーフのあるレースカーこそルマンだという偏見がある。また、コストはかかるが、やはり名のあるワークスがメーカーの名をしょって本気になって競い合っているシーンはルマンならではだと思う。
WRCはそのドライバーのテクニックが光り、F1は速さの追求という感じがあるが、やはりルマンカーは耐久レースという性格上チームワークやメーカーの威信や誇り、さらに人生を物語るようなその自動車そのものの耐久性が見え隠れするところに魅力を感じる。
またいつか、日本のメーカーがこぞって参加する時代になってほしいものである。(画像の出展は→ここ )
Posted at 2020/06/14 08:12:02 | |
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