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2021年12月29日 イイね!

トヨタのEV戦略から思う

トヨタのEV戦略から思う今年の自動車業界の最大のニュースとなったのはトヨタEV戦略ではなかっただろうか。今まで200万台と言っていたのが、「EV車販売目標350万台」に修正してきた。そのため、これからはEVにシフトすることになるという報道が結構多かったような気がする。

以前紹介した「EV(電気自動車)推進の罠「脱炭素」政策の嘘」を読んでいた私はこのニュースについてはトヨタの方針変換かと一瞬思ったが、ニュースを詳細に見ていくとホンダとは違う戦略であることが分かる。その中で

上述の350万台のEVのうち、レクサスの販売分は100万台を計画しており、またすべてのカテゴリーにEVを用意し、欧・米・中では販売車両を100%EVとする。そして2035年にレクサスをEV専売のブランドにする。
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ということらしいのだが、レクサスのEV化が図られるのかは、電気自動車の開発コストや原材料のコストから価格が跳ね上がるからだと思われる。もちろん多くの企業が生産をすれば商品価格は下がるというのが常識だが、バッテリー価格はそうはいかないだろう。テスラの延焼を例にみれば、安心で安全でかつ長寿命のバッテリーの開発は、安価な価格にはならないだろうし、原材料もそうは容易に安価にはならないからだ。つまりこれらの要因が価格を上昇させることになり、購入する層もある程度の豊かな収入がある人に限られる。だからこそ、レクサスブランドを充てたと思われる。

そしてトヨタのこの戦略の発表は、ホンダの先日の発表や日産のEV戦略に追従するものであるが、あれだけのコンセプトカーは展示すれば、トヨタの電気自動車に対する戦略も他社より明確に伝わりやすい。しかし、
トヨタの残りの生産枠はハイブリッドやFCEVと言った電動化した車ということになる。この350万台はトヨタの計画している生産台数の1/3らしい。つまり、全てEVではないのだ。なぜ、EVにしないというのは、EVの課題があるからであることはご存知の通りであるが、例えば、その一つはこの電気自動車に日本全体がシフトをすると関連企業の関係が大きく変化すること、二つ目に電気自動車の運用が始まれば、電力不足に陥る可能性があること、三つ目に電気自動車の生産によるCO²の排出も関係しているからである。

CO²問題についてもEVは内燃機関の車と比較して、風力発電のような発電方法を使った時で約5万キロを超えて乗り続けないと生産から使用されたCO²の排出する量は内燃機関の車を逆転できないという試算でも出ているようだ。

ということは裕福な層が電気自動車を購入し、新型車が出るたびに買い替えるとこれは逆にCO²が増えることになるわけだ。だから、全てEVにするのはおかしいと冷静にならなければいけない。

昨今の環境の変化による、異常気象や海面の上昇は当然重要である。しかし、自動車だけではなく、様々なCO²などの排出量を抑える部分があることも私たちは忘れてはいけないと思う。
例えば、食料の廃棄や牛のゲップ(含 メタン)もそうである。

牛のゲップは「牛が環境に悪い」と言われる1つの原因が、牛の胃で発生し、ゲップとして出されるメタンです。「メタン」は二酸化炭素と比べて25倍の温室効果があると言われています。

世界中の牛などの胃腸から排出されるメタンの量は、年間20億トン(二酸化炭素換算)。温室効果ガスの実に4%を占め、一つの国の排出量に匹敵すると言われているのです。(NHKより)

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そのため、牛肉を別なものに変えるという動きもあるのは有名だが、牛の食料を変えることによって今までのメタンを抑えるという方法もあるらしい。
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また、植物は経年変化でCO²の排出量が減少するため、計画的に伐採をし、植林を進め、二酸化炭素の吸収量を増加させるという計画も進んでいるようである。そして吸収したCO²は木材に残し、建築物に使用することで排出することなく、私たちの生活を生かせるという。

このように自動車産業だけではなく、あらゆる産業の下で二酸化炭素の排出について様々なプロジェクトが動き始めている。自動車を乗り続けることが地球にとっての罪ではないわけだ。むしろをそれを巧みに利用して国の産業の発展を試みている政府と企業の連携した電気自動車の戦略を打ち出した中国、そして環境団体とそれに呼応する政治家からの敏感になっている電気自動車の開発を進めている欧州メーカーにどうやって日本は立ち向かうのか。

2022年は各メーカーの新型車にその方向性が明確になってくるのではないだろうか。私たちは、目先の報道や広告だけにとらわれることなく、冷静になってこの行方を見守らないといけないと思う。
Posted at 2021/12/29 09:58:12 | コメント(1) | トラックバック(0) | 自動車産業 | クルマ

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