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2022年05月03日 イイね!

あの時にできたこと…そして、今必要なことは何だろう。

あの時にできたこと…そして、今必要なことは何だろう。トップ画像は映画「13DAYS」の一コマである。この映画はご存知の方もおられると思うが、1961年キューバにCIA主導によるキューバ人が侵攻してフィデル・カストロ革命政権の打倒を試みた事件後、当時のソビエト連邦がキューバに核ミサイル基地を建設していることが発覚、アメリカ合衆国がカリブ海でキューバの海上封鎖を実施し、米ソ間の緊張が高まり、核戦争寸前まで達した一連の出来頃を描いたものである。
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当時は当然私の生まれる前のことだが、アメリカ配下の中にあってキューバ―が社会主義の政権になったことで、アメリカ合衆国は喉元に刃を突き付けられたようなものだった。

この状況はなんとなく、現在のロシアとウクライナの関係に類似しており、あの時よりも悪い状況になっているのは間違いない。確かに細かいところでは全く別という解釈もできるわけだが…。

キューバ危機のときも「核」を巡る配備によって核の脅威を感じたアメリカと牽制をすることでアメリカに国際情勢の中で有利に展開しようとしたソビエト連邦の思惑の対立であった。

あの当時、ソビエト連邦はアメリカ合衆国が大掛かりなキューバ侵攻をすることを予想しており、アメリカ合衆国が海上封鎖を宣言した時、ソビエト連邦の核ミサイルは、既にアメリカにすぐに発射できるようになっていたという。また、アメリカ軍、全軍がカリブ海周辺に移動したという。

あの時は、多くの人の血を流さずに済んだ。それは互いの首脳が突発的な暴走に至ることを恐れたという。それは核戦争という暴走である。
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今回はどうだろう。あの時と明らかに違うのは、アメリカ合衆国は単独で動けるほどの力がないということだ。それは周囲の国々の発言力が大きくなっているということもできる。現実にフランスやトルコが交渉に動いていたこともその一つだと思う。また、ロシア政権内部が「イエスマン」で構成されていて冷静な具申ができなくなっていることはご存知の通りだ。プーチンにとって危惧するような要素がないことが軍事作戦を終了しようと判断できないのだろう。
 さらに難しくなっているのはあれだけの軍事力を誇っていたロシア軍がウクライナ軍に対して苦戦していることだ。これはロシア政府やロシアの職業軍人には認められないことではないだろうか。
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制空権の奪取の失敗、補給路の途絶、旗艦モスクワの沈没…多くの将校の死…。それだけに理性のある戦いではなく、理性を失った感情的な戦いに移行しているのではないだろうか。そしてこれは太平洋戦争で日本が犯した失策に共通するところもあると思う。 奇襲(真珠湾攻撃)という侵攻、軍事作戦の拡大による補給路の途絶、大型船の沈没(連合艦隊の空母や戦艦等)士気高揚のための上級将校の最前線での指揮(山本五十六の死)など…。共通項が多いと思うのは私だけか…
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 解決の糸口が誰もが見えない中で終結も難しい。もし、終結するとなるとロシアによるウクライナの分割になるか、あるいは当事国以外の第3者の介入による停戦だと思う。一番良い現実的な終結は停戦になると思うが、ロシアの戦勝記念日に「軍事作戦」を「戦争の開始」に変更するとなるとロシアは全面戦争の始まりになり占領するまで終わりはないかもしれない。
反対に停戦・分割となるとウクライナ国民による抵抗によって内戦やテロリズムが横行することになるだろう。

仮にロシアがこの侵攻を有利に終えた場合、多くの国々は国交の断絶や経済制裁が継続し、ロシア自体が疲弊するだろうし、経済の破綻も予想できる。それはロシア国内にも他国への憎悪を生み、さらに他国との対立に新たな対立につながる。

ケネディやフルシチョフはこの様子をどう見るだろうか?またあの元国務長官のキッシンジャー氏はどのような評価をするだろう。あのキューバ危機の経験を活かす方法はないのだろうか?
 また、国際連盟は第2次世界大戦を防ぐことができなかった。国際連合は今後どう動くのか…。193か国が加盟している国際連合。会議においてロシアの発言の時には退出することでアピールはしたが、これは解決への階段を上っているとは思えない。

朝のラジオ番組で「武田鉄矢の今朝の三枚おろし」という番組があるが、その中で紹介されたエドワード・ルトワック著「ラストエンペラー習近平」の中で
(2月14日~の放送分24分25秒辺り)
「国際政治の中で強大になればなるほど戦略的に弱くなる」
「大きな国は小さな傷が化膿すると体が大きいばかりに自らの力で立てなくなる」という言葉があるようだ。いずれも中国に対する表現なのだが、これはロシアにも当てはまるのではないか。

 戦略的に弱くなっているからこそ、ウクライナに侵攻したわけだ。ならば、今望むのは小さな傷が化膿することではないだろうか…。
強大な権力を長く維持するのは、自分の夢や思惑を達成するには必要かもしれない。しかし、それは反対に自分の考えが周囲にそぐわないことに気付かなくなることではないか。米ソは相互確証破壊という思想から以前核の軍縮に調印したのだが…(キューバ危機に関して池上さんが講義をしておられる…)

 これは、ニッサンのカルロス・ゴーンの経営にも言えることではないだろうか。日産は内部告発によって浄化の道を歩み始めた。ではロシアの場合は、やはり国民による活動に期待したいところであるが…
Posted at 2022/05/04 00:10:10 | コメント(1) | トラックバック(0) | 時事 | 日記

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