2015年09月21日
今朝のこのニュースは衝撃的だった。
ましてやフランクフルトショー(IAA)の開催された直後にこれではVW首脳もさぞ頭が痛いだろうと思う。
今回IAAのVWの展示車両を見るとディーゼルよりもプラグインハイブリッドやスポーツエンジンが目立つ。
長期展望では、きっとディーゼルよりはプラグインハイブリッドに移行する予定なのだろうが、なぜに偽装をしなくてはいけなかったのだろう。
考えられる要因は今回舞台となった北米市場と日本市場であることはいうまでもない
北米市場はCAFEなる厳しい燃費基準があるし、日本もディーゼルについては同様である。。
資料① ② ③ ④
さらに日本市場では我がマツダがディーゼルの乗用車市場を切り開いたことから、もともと欧州市場ではメジャーなディーゼルエンジンを日本・北米市場に投入したいと思惑があったはずだ。
それに伴い、VWはディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるPM(すす)とNOx(窒素酸化物)の処理について、触媒処理の道を選択したようだ。しかし結果的にはこの処理は技術的に困難だったと受け止めることができる。
それに比べ、マツダは、触媒はほぼ不要レベル、ボルボはデンソーとの提携により触媒の技術をクリアしているという。
VWは本年度世界的に販売台数に陰りがあるようで、さらにはトヨタに4代目プリウスで燃費について、またMIRAIでもFCVにおいて技術的に先を越された感があったはず。それらの事情が焦りとなってこのような結果を生むことになったと思う。
しかし、明日は我が身。国内においてもこのようなケースが起らないと言い切れない。
更に気になるのはどのメーカーも(マツダも)あまり話題にしないが、直噴エンジンのすすは問題にならないのだろうか? 私のプレマシーはテールパイプにはすすがやはり付着しているし、ちょっと坂道でふかすとガソリンエンジンとは思えない黒煙が出ることがある。
合わせて気になるところである。
Posted at 2015/09/21 00:13:05 | |
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自動車産業 | 日記