『最新のポルシェが最良のポルシェ』と言う言葉があります。
まあ、ポルシェに限った事ではなく、メーカーは、より良い車を作ろうとして改良を続けているので、新しいほど良い車になるでしょうけどね。
しかしながら、新しくなる事によって失われてしまう魅力もある事も確かです。
生産性の問題であったり、環境性能の問題であったり…。
最たるものが空冷エンジンだと思います。
そんな空冷エンジンを、最新技術で製作したら…そんな車が、米国カリフォルニア州に本拠地をおくシンガー・ビークル・デザインが送り出す車です。
964ベースのダイナミクス・アンド・ライトウェイティング・スタディ(DLS)と呼ばれるその車は、F1のウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリングの技術を用いたカーボンファイバー製ボディによる軽量化と高いねじれ剛性を実現。
964の3.6ℓフラット6をボアアップして4.0ℓ化したエンジンは、ウィリアムズと、ポルシェの伝説的エンジニアであるハンス・メツガーの協力により、9000rpmまで吹け上がるエンジンとなっています。
駆動力は専用の6速マニュアルギアボックスを介して後輪にのみ伝えられます。このギアボックスにはマグネシウム製のケースや中空のシャフトが用いられ、回転質量を低減。
パワートレインはボッシュによって専用設計されたABS、トラクションコントロール、スタビリティコントロールなどで支えられています。ドライビングモードは複数用意され、電子制御を完全にオフにすることも可能です。
ブレンボがDLSのために開発したカーボンセラミックディスクやモノブロックのキャリパーは、公道およびサーキット両方の走行に対応しています。このブレーキを覆うのは18インチでマグネシウム製の、センターロック式BBSホイール(デザインはフックスですが)。タイヤは、ミシュランのパイロット・スポーツ・カップ2です。
以前、この車について
ブログに挙げた事があります。
その頃は、まだ空冷ポルシェ購入を考えていなかった時期でしたが、空冷ポルシェ購入を考えるようになった時、理想の空冷ポルシェ像がまさにこのシンガー・ポルシェだったのです。
空冷ポルシェの中で993ではなく964を選んだのも、オリジナルの911に近いスタイリングだったからという事と同時に、シンガーDLSが964をベースにしていたからというのも無関係ではなかったかも。
もし、お金があったら私の964を…なんて考えちゃいます。
もっとも、このDLSは最大75台しか作られないので、お金さえあれば手に入れられると言うものではありませんけどね。
さて、このDLSが 昨日のブログでも話題にした グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて実車が走りました。
走行シーンがYouTubeにあがっています。(1:03頃)
(他の車達が凄すぎてちょっと霞んじゃってますけど…)
Posted at 2018/07/14 22:11:58 | |
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空冷ポルシェ | 日記