最近の音楽はダメ、昔の音楽の方がいい。
確かに、昔の音源の方が「おおおおっっ!」と来る曲が多かったように思います。
単なる懐古主義かと思っていたのですが、
非常に残念なことに、その通りだったんです。
いわゆる「
海苔音源」と言われているもの。
音圧を稼ぐために、小さい音を持ち上げて、大きな音を抑えつけて。
その結果、ダイナミックレンジ(小さな音と大きな音の差)が犠牲になり、
音がダメになっている。
いろいろ調べまして、それを説明しているHPにある、音が割れているとのサンプルを
聞きこんだんですが、自分の耳ではそこまでは分かりません。
けど、ボーカルだけでなく、楽器類が、ぞろぞろと押し寄せてきて、
平面的で奥行きのない、なんかやかましい音になっているのはよくわかりました。
音は聞こえてるけど目の前に壁があり、ボーカルや楽器の奏者が見えないって感じです。
この解析に使うのがフリーの波形編集ソフト、「
Audacity」です。
音楽ファイルをドラッグドロップするだけで解析してくれるから、ほんと簡単。
WAVならそのまま認識しますが、ALACなら、ちょっと試行錯誤が必要に。
ヘルプから英語のページに飛び、そこで必要なモジュールをダウンロードして、
認識させる操作が必要になります。
自分が、セッティングに使っているユーミンの「春よ来い」
そして、とある有名な曲
板海苔のように、べったりと染め上げられております。
で、音がクリップした部分をマークしてみると
ほとんどすべてじゃーん。
これ、たぶん誰でも知っているはずな、超有名な曲なんですよ。
でも、この曲はHiFi系のシステムで、じっくり聞くには結構つらいです。一言で言うとうるさい。
平面的で繊細な音などまったく聞こえない。
プアなイヤホンの方が、周波数特性悪い分まだ聞けます。
他、この曲は・・・と思った曲を片っ端から試してみたら、やっぱり。
ほとんどというか、ほぼすべてが海苔音源@クリップしまくりでした。
セッティングが決まらないとか、どういじってもいい音にならない。
その時、ヘッドユニットやスピーカーなどの機器とか、そのセッティングを疑う前に、
まず、その曲がちゃんとした録音なのかを調べることも重要なのかもしれません。
こんな音作りしてて、音楽の将来は大丈夫なのかな?とも思いましたよ。
音楽なんだから、楽しんだ人が勝ちなのはわかっているつもりではありますが・・・
Posted at 2015/05/16 00:18:59 | |
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