愛車ActiveHybrid3は10万キロ走りました。
この際いままでの履歴を振り返ってみるのも、何かの役に立つのではないかと思いました。
あっという間の気もしますが、改めてチェックしてみると結構いろいろなことがあったと想い出されます。
振り返ってみれば、このクルマの傾向、乗り手の嗜好も見えてくるでしょう。
アスパラはこのクルマにまだまだ乗り続けるつもりです。ひとつの理由は代替となる候補が見当たらないからです。
6気筒エンジンを積んだハイブリッドという存在は特殊で、その静粛性と胸のすく加速は類を見ない魅力があり、心底惚れ込んでおります。
一時期は新しい3シリーズ(G20)のプラグインハイブリッドに心が動きましたが、よく調べ始めるとタンク容量が小さくて十分な充電設備がなければとても使いにくそうです。エンジンが4気筒にダウンサイズしてトランク容量も小さくなるのでは我慢ばかりです。それなら多少手間がかかっても、騙し騙しでActiveHybrid3を使い続けていくのが一番良さそうです。
それではこの7年半10万キロにわたる愛車ActiveHybrid3の整備履歴をご覧下さい。
数字は整備した時点での累積走行距離です。
【定期点検】
法令に定めるものですから当然に実施していますが、乗る距離が減ってきたため距離的には整備間隔が詰まってきました。
【リコール】
リコールは2件ありました。
①エアバッグ交換
タカタのエアバッグの問題ですから、BMWに限らず世界中のクルマに影響して、代替部品が入るまで長期間かかりました。
②燃料タンク交換
これも交換部品の関係で対策に長期間かかりましたが、燃料タンクだけにその間不安でした。
【無償修理】
①EMEユニット交換
納車後まもなくハイブリッドを制御するコンピュータにトラブルが発生しました。
復帰はしたものの念のために交換しろとBMW本社から指示があり、交換となりました。
納車間もないことで当然無償修理でしたが、有償だと部品だけで60万円だそうです。
コンピュータとはせいぜい弁当箱程度かと思ったら、1m四方位の大きなものでした。
②ETCミラー
リコールとは呼ばないが無償で修理するという扱いでした。
通信不良によってバーが上がらない恐れがあり、対策したソフトに入替えるという内容でした。
納車直後のETC不良も、後で考えれば同じ原因だったような気がします。
③コネクテッドドライブ
コネクテッドドライブがしばしば不調になり、クルマ側のソフトを再ロードしました。
しかし、どうやらクルマ側ではなくBMW本社サーバーの問題だったようです。
コネクテッドドライブ不調は、いつものことかと諦めるようになりました。最近は安定しています。
【有償修理】
①バンパー・マフラー交換
これはアスパラの不注意ですが、リアバンパーをぶつけてマフラーも壊しました。
修理は60万円もかかり、もちろん保険を使いました。
BMWの修理は金がかかるということを思いっきり体験しました。
②フロントガラス交換
フロントガラスに飛び石によると思われる穴を発見して、車検が通らないということで交換。
この修理は30万円で、これも保険です。
③エアコンパイプ交換
このクルマの弱点はエアコンです。
ハイブリッドなのでコンプレッサーはモーター駆動で、バッテリー保護で停まるとのことでした。
日本という環境で使用したデータが少なかったのか、後から制御ソフトを入替えたようです。
8万キロを過ぎて、亀裂があったパイプを交換してからは順調です。
④カメラケーブル交換
バックカメラ、運転席、助手席ミラー下にある3つのカメラでトップビュー画像を作っています。
そのケーブルにノイズが入り機能しなくなりましたが、ケーブルは3本がセットのお値段でした。
【消耗品】
①エンジンオイル
8回交換していますから、12千キロピッチでしょうか。
BMW推奨は3万キロ毎の交換ですが、とてもそんなに長く保たす気にはなれません。
前のクルマまでは5千キロ毎で交換してたから、これでも環境配慮になっているのでしょう。
②タイヤ
これが一番誤算でした。既に4回も交換しており、大体23千キロ位しか保ちません。
納車時のコンチネンタル・スポーツコンタクト5 ランフラットをずっと採用しています。
しかし交換する毎に20万円超の出費とは予想外でした。
乗り方で少しは改善するでしょうが、なにしろ胸のすく加速に惚れたのでもう仕方ありません。
パンクは意外なことに5回もしています。
そのうち3回は修理できましたが、最後の2回はサイドウォールが切れて使用不能になりました。
それにしても非常事態になると、ランフラットはありがたいと身に染みております。
③バッテリー
補助バッテリー、メインバッテリーとも1回交換
④その他の部品交換
5万キロで オートマオイル、点火プラグ
7万キロで ブレーキオイル、Vベルト
【ナビデータ更新】
意外なほどですが、何と5回も更新しています。
7年半のことですから、ほとんどいつも最新版を維持しています。
地図が旧いためにクルマそのものを古臭く感じてしまったら大変です。
長く乗るためには、多少金がかかっても地図は最新版が良いでしょう。
毎年1月頃にバージョンアップしますので2年間のライセンスを購入すれば3回更新できます。
最初の3回はディーラーさんに依頼しましたが、後の2回はUSBメモリーを使って自分で更新できました。
来年4月までライセンスがありますので、来年1月頃にもう1度更新するつもりです。
以上が10万キロの歴史です。
最後にActiveHybrid3の感想をまとめれば
【魅力】
・乗心地、静粛性、圧倒的な加速、秀逸なシート
【手放せなくなった装備】
・ACCアクティブクルーズコントロール
・シートヒーター
・ヘッドアップディスプレイ
【弱点】
・タイヤの耐久性(せめて3万キロは保って欲しい)
・修理費用が高額(車両保険は必須。助けられました)
・エアコン(パイプ交換後は順調)
・コネクテッドドライブ
(最近は安定しているが、サーバー側の問題でしばしばダウン)
細かい話になりましたが、10万キロになった機会に備忘録として書き留めました。
少しでもみなさまの参考になれば幸いです。
ActiveHybrid3はいまやアスパラの体の一部ですから、これからも大事に乗り続けます。
もうクルマがへたるのが先か、乗り手がへたるのが先か、冗談ではなくなりました。