群馬県には、行ったもこと、通り抜けたこともそれこそ何回もありますが、実はあまりよく知らない土地です。今回、赤城山、榛名山を初めて訪問し、四万温泉にも投宿してみます。その上、予告編に反応頂いた福六様に1年半ぶりにお目にかかれるという、なんともわくわくの旅となりました。
計画には盛りだくさんに見どころを詰め込んでいますが、まあ無理はしないで適当にカットしていくつもりで、結果は大体予想通りです。
まずは、今回のコース紹介をいたしましょう。
左:1日目(10/22(月))
静岡県長泉町→東名→圏央道→関越→北関東道→波志江PA
右:2日目(10/23(火))
小布施PA→上信越道→長野道→中央道→中部横断道→国道52号→新東名→静岡県長泉町
出発は早暁4時34分、1泊して帰着は次の日の20時36分、走行距離は837kmとなりました。
北関東道波志江PA→上信越道小布施PAのコース
主要な訪問ポイントは
①赤城山(あかぎやま)
②榛名山(はるなさん)
③四万温泉(しまおんせん)
④上州湯ノ湖
⑤白砂渓谷
⑥小布施(おぶせ)
それでは、紅葉の状況を順にご紹介しましょう。
【①赤城山】
覚満淵(かくまんぶち)
赤城山山頂付近の湿原で、小さな尾瀬とも評されるところです。
水鳥がゆっくり泳ぎ、水面に波を立てています。
赤城山大沼
赤い橋は、赤城神社への参道です。
ここから山を下る道が、頭文字Dで舞台となった「赤城道路」です。
初めての道なので、もちろん慎重に走りましたが、暴走対策のためでしょう、カーブ毎に凸凹舗装が施工されています。
赤城道路途中の紅葉
【②榛名山】
渋川、伊香保と通り抜ければ、頭文字Dで秋名山と呼ばれた榛名山への道「伊香保榛名道路」が待っています。
漫画では、ダウンヒル勝負の場面でしたが、今回はそこを登っていきます。
榛名湖に到着すれば、そこではうれしいご対面が実現しました。
既に「
アクティブ アスパラさん御夫婦と榛名山でプチオフ!(^.^) 」とご報告頂きましたが、榛名湖畔にて群馬の大御所福六様と美人の奥様に、お出迎えいただきました。まことに、畏れ多いことです。
福六様の愛馬フェラーリ GTC4ルッソにも初めて対面できました。
スゲェ~ですね~。光り輝いていますよ~。よく見るとドアにActiveHybrid3がおとなしく映り込んでいます。
再会を祝しての記念撮影です。
どこに置いても背が低く見えるはずのAH3も、 GTC4ルッソの横では腰高です。
それにしても、福六さんご夫妻の細やかな心配りには感激いたしました。
いつ着くか分からない私どもに「近くで写真を撮っていますから、時間は気にしないで来てください」と気遣われた上に、「旅のお邪魔をしてはいけないので」と、お土産をくださるや、すぐ GTC4ルッソの轟音を響かせて、早々に引き上げられました。いや~、スマートだなぁ~! カッコいいなぁ~! 心から感服しました。
お別れした後、福六さんご推奨の榛名富士に登ってみます。
榛名山ロープウェイ
2つのキャビンがくっついて、おもしろい形のロープウェイに乗り、わずか数分で山頂に登ります。
榛名富士山頂
遠くに見えるのは、前橋と高崎です。
湖畔に戻り、榛名湖越しの榛名富士。左の山は烏帽子ヶ岳
さて、一通り榛名湖を楽しみましたが、早起きの疲れもそろそろ出てきました。
「旅をゆっくり楽しんでください」と福六さんのご配慮もありましたので、ここは「もう無理をしないで早いとこ温泉に行こう」と気が変わりました。
そうとなれば、まっしぐらで四万温泉に向かいます。
【③四万温泉】
着きました。四万温泉 積善館佳松亭。
なんとチェックインは14時15分という、まことにお早いご到着です。
次の日の出発はゆっくりと10時15分でしたから、なんと20時間もご滞在です。
う~ん、こういうのが年寄りには向いているなぁ~。
ここは湯治場の宿ですから、お風呂が自慢です。
元禄の湯(HPから)
浴槽が5つもあります。朝9時に入りに行ったら誰も居ませんでした。
ひとりで、5つの浴槽を順番に巡ってみました。多少の温度差はわかりますが、その他の違いはわかりません。
岩風呂(HPから)
なんとこちらの岩風呂は、9時~21時までは混浴です。
脱衣所は男女別々ですが、そこを出ると風呂は一緒です。
肝試しに9時半に行ってみましたが、女性どころか男性も居なくて、またまた貸切です。
杜の湯(HPから)
他のお風呂は日帰りの方も入れますが、こちらは宿泊者専用です。
ここの露天風呂はまさに森の中で、湯面にはらはらと紅葉が舞い降ります。
夕方は2人の方とご一緒でしたが、朝9時過ぎに行ったときは、こちらもアスパラひとりのお風呂でした。
いや~っ、なんとも贅沢かつ優雅に温泉を楽しめました。
次のご予定もあるでしょうが、皆さん早々にご出立されてしまい、12時まで滞在できるというのにもったいないことです。
館内歴史ツァー
この宿は「千と千尋の神隠し」のモデルになった旅館で、夕方に「館内歴史ツァー」がありました。
説明されるのはなんと館主である社長さんで、「交通機関が発達していない時代にこんな山奥まで、不自由な体でやってきた湯治客の思い」を切々と語ってくれました。
奥四万湖(おくしまこ)
2日目は、朝食前に近くの奥四万湖に行ってみました。
もっと光が射した方が、湖面はきれいな色になるそうですが、これは残念でした。
四万川ダムと奥四万湖
さて、宿を出発して2日目の紅葉狩りを始めましょう。
【④上州湯ノ湖】
上州湯ノ湖は品木ダムによってできた湖です。
品木ダムは、草津白根山や草津温泉の源泉から湧出した強酸性の水により、日本屈指の酸性河川だった吾妻川の水質を改善するため、世界初の「河川酸性化中和事業」により計画されたそうです。ここで、炭酸カルシウムと硫酸・塩酸を化学反応させて中和させます。そういう訳で、湖面の色が特徴的です。
上州湯ノ湖
湖面と紅葉を対比させたくて苦労しました。
【⑤白砂渓谷】
次は白砂渓谷を抜けて、野反湖(のぞりこ)を目指します。
快調に走っていたところ、クルマに電話が入りました。
「昨晩お泊まりいただいた積善館でございます。申し訳ありませんが、お預かりしたクルマのキーをお返しし忘れました」。
アチャ~、アスパラ奥様の持っているキーでエンジンをかけてしまい、そのまま預けたキーのことを忘れてきました。
「取りに戻るので、そのまま置いといて下さい」と伝え、仕方がないので野反湖はあきらめて、白砂渓谷でUターンします。
白砂渓谷入口
白砂渓谷
白砂渓谷、少し気が急いています。
撮影はこれで切り上げて、再び暮坂峠を越えて四万温泉に戻ります。何度も同じ道を走ると親近感が湧くものです。
ゆっくり出発した積善館にまた戻り、無事にキーを受け取りました。
当初予定では、この後は万座、志賀高原を抜けるつもりでしたが、時間のこともありますので小布施には鳥居峠、菅平経由で小布施に変更します。
【⑥菅平】
もう先を急いでいたので途中で止まりませんが、菅平は沿道の紅葉がたいへん見頃でした。
もう一つの目的だった栗強飯(くりおこわ)をしっかり食してから、小布施PAで高速に入り、帰路につきました。
ゆったり風呂に浸かったり、ぶっ飛ばしたり、良いリズムの旅でした。
今度は写真クラブの仲間と、明日の早朝から八方尾根方面へ1泊旅行に出かけます。