みんカラご無沙汰気味のアスパラで、申し訳ございません。なにしろ忙しい毎日を過ごしております。正月は多くの知己の方々からお声をかけていただき楽しい交流が目白押しとなりました。年寄り仲間から「教養のある、教育のある老人」を目指すのが良いと言われてもっともなお話と頷いたら、「今日用のある、今日行く(ところ)のある老人」ということでした。うまいこと言うなあ。アスパラはありがたいことに毎日用事はあるし、行くところにも事欠かない生活ぶりでございます。
そんな訳でご報告が遅れましたが、東京に住む妹夫婦とともに1月19日(木)に修善寺に行ってきました。実は昨年も「
妹夫婦と修善寺に 」とご報告しております。昨年は1月16日で今年は1月19日と3日遅れにはなりましたが、同じ顔ぶれで、同じ旅館の同じ部屋に泊まり、同じ仲居さんに面倒見てもらい、まったく新味はありませんが老人には「勝手知ったる」は大きな寛ぎです。
2年続きですから楽しみ方も慣れてきました。アスパラにとってはおしゃべりの妹を相手に数日分の会話を一気に楽しめますし、妹は一族のゴッドマザーとしてお正月を獅子奮迅と仕切った自分へのご褒美で寛ぐそうですし、さすがに妹の旦那様にはご迷惑でないかと心配したら、二人だけだと奥さんに毒づかれてばかりなのがお義兄さんと一緒だと奥方に手がかからなくて助かると優しいことを言ってくれます。
宿は修善寺「柳生の庄」、お部屋は「九重」。
きちんとお正月のしつらえがされています。
こういうところは、昨年ツァー旅行で泊まったようなお宿では期待できません。
今回改めて感じたのは、この宿の隙の無さです。手抜かりのないサービスぶりは満足度150%でした。
昨年は到着後にご近所の修禅寺さんまでお散歩に出かけましたが、今回は観光なんかいりません。ゆっくりと大風呂の露天風呂に入ったら、さっそくビールを頼みます。
食事までは相撲を見ながらビールを楽しむつもりだったのに、すっかり話が弾んでもう相撲はそっちのけです。
相撲中継が終わったところで、お部屋に夕食の準備が始まります。
同じお宿の同じ部屋といっても食事の趣向は変わっています。
すみませんが、昨年と比較する意味もあって全部掲載させていただきます。
柳生の庄 睦月献立
【初献】
濁り酒
さて、いよいよスタートです。
【坐附】
胡麻豆腐、生雲丹、山葵、かぎわらび、割煎酒
この胡麻豆腐と生雲丹の組合せがなんとも美味しいです。
【香味】
柚子茶碗蒸し
百合根、牡蠣、占地、雲子、蟹、三ツ葉
これはびっくりです。柚子をくり抜いた中が茶碗蒸しです。
茶碗蒸しの具ひとつひとつがなんとも言えません。
【羹】
聖護院蕪すり流し
海老真丈、芽蕪、木の芽
お汁のおいしさは期待通りのものです。これぞ和食の神髄でしょう。
【造里】
本鮪、平目、帆立
伊豆かおり、妻もの、土佐醤油、塩
【油物】
嵯峨竹の子、白魚唐揚げ
友穂黄鶏あん、木の芽
これは昨年もいただいてますね。竹の子の間に挟まった海苔が特徴です。
【中皿】
和牛戸田塩焼、芽甘藍、南瓜
修善寺椎茸、大根おろし、山葵、割醤油
これも昨年いただいていますが、盛付けが変わっています。
椎茸嫌いのアスパラは昨年に続いて椎茸は妹に。
【焚物】
鰤大根、プチベール、針柚子
ぶりを食べるとお正月の気分になりますが、なんとも贅沢な味わいです。
【留椀】【御飯】【香物】
[右]赤出汁、生のり、滑子、粉山椒
[左]駿河飯
金目鯛、ちりめんじゃこ、桜海老、蕪菜
[奥]蕪糖漬、牛蒡味噌漬、赤柴漬
妹が楽しみにしていた駿河飯です。家で真似してみたが、なかなかこうはいかないそうです。
【彩物】【甘味】
[右]メロン、苺
[左]胡桃汁粉、白玉
充実の夕食でした。
昨年より心に余裕ができたのでしょう、ゆっくり吟味しながら楽しませて貰いました。
良く作り込まれていて、ひとつひとつに心が配られていることが伝わってきます。
このお宿の料理はちょっとただ事ではないと感心するほどです。
存分に食事を楽しんだあとは庭に面したイスに腰掛けて、始めは三人で談笑していましたが、妹の旦那様はすぐに布団の上に打ち倒れて、その横でアスパラと妹が遅くまでワイワイと四方山話をしておりました。
次の朝になるとそれぞれに活動開始。妹旦那様は日課のジョギングに出かけるし、あとは大風呂と部屋の露天風呂に代わる代わる入ると、もう気ままに朝を楽しんでいます。
そしてお待ちかねの朝食です。
【朝食】
朝食を準備する間に、お茶と梅干しが出てきます。
[真中]マンゴーラッシー
マンゴーのジュースとヨーグルトのようです。
[左奥]飛龍頭含ませ、蛸柔らか煮、絹さや
蛸の柔らかさがなんともちょうど良かったです。
[右前]素麺 たたみいわし 葱 七味
たたみいわしが効いているのか、とてもおいしい汁でした。
[右奥]玉子焼、染めおろし
[手前]牛肉有馬煮
蓋を取り忘れましたので、中味が見えません。
[左前]小松菜と茸のお浸し、糸がき
[真中]烏賊下足ぬた、分葱、若布、紅たで
[右前]伊豆なのり、削り節
[中奥]伊豆鯵干物、山葵漬
[左前]香物色々
味噌汁 渡り蟹 葱
味噌汁はコンロを持ってきて仲居さんが部屋で用意してくれます。
自家製シャーベット
柚子の味がするご自慢のシャーベットです。
昨夜の柚子茶碗蒸しで、中味の柚子はどうしたのだろうと話していましたが、
どうやらこの辺に使われているようです。
「白玉善哉」だけは写真を撮り忘れました。
ありがたいことに、全国旅行支援で1人3,000円の割引となり、静岡県の旅行クーポンも1人2,000円いただけました。もっとも旅行クーポンは夕食の酒代ですべて消費しております。
恒例により仲居さんとの記念写真。
昨年の写真とまったく同じで、並べたらどちらがどっちかわかりません。
でも私達にはそれが大事なことです。「恒例行事にしたいね」とみんなで言ってますが、3人が健康でそういうことをできる環境が維持できていたら、それが幸せなことでしょう。
あ~来年も来たいなぁ~!
帰り道に伊豆中央道を北上していたら、正面に富士山がきれいに見えます。海越しの富士山を見たいというリクエストにお応えします。
沼津三津浜(みとはま)から
後ろの島が淡島です。
沼津 長井岬から
後方は沼津市街です。
なんとも楽しい旅行でした。
ぜひ来年も再来年も、無事に続けられるようにと願っております。
Posted at 2023/01/28 16:18:12 | |
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