京都紅葉狩りの最後は、宿泊した「柊家旅館」について報告させて下さい。
「
そうだ 京都、行こう 」でご報告しましたが、昨年はお気に入りの柊家が取れずに別の宿にしたところ、なにかと不満が残ってしまいました。今年は直前なのでどうせダメだろうと思いながら宿泊サイト「一休」を確かめたら、なんと11/26だけ柊家に空室があります。慌てて予約を入れたものの、出不精のアスパラ奥様が難色を示すならすぐに止めようと考えました。ところが案に相違して、奥様はすっかりその気です。京都や室生寺もありますが、二人とも今回は柊家さんに泊まることが一番の目的です。
宿に着いてみると、案内された部屋は新館3階61号室、おやおや前回(一昨年)と同じお部屋です。そのときも「
京都 柊家旅館 」という内容でご報告していますので、お部屋の詳細はそちらをご覧ください。今回は食事の報告にいたしましょう。
泊ったことのある部屋ですから感激は少ないですが、勝手がわかる分は落ち着きます。
とっても便利だったのは、部屋の入口窓側のこのスペースです。
簡単に横になって寛げるため、風呂上がりにゆっくり休憩できました。ちょっとした気遣いが嬉しいです。
さて、恒例により仲居さんとのツーショットをご覧に入れます。
老舗旅館らしい、落ち着いたきれいな方でした。お世話になり甲斐があります。
それでは、いよいよ今回平成30年霜月のお献立です。
細かく書かれていて、楽しめます。
食事のお供は、「秋の利き酒セット」をお願いしました。写真を撮り忘れたのでメニューでご紹介します。
上から3種の京都のお酒にしました。
・澤屋まつもと
・神楽
・西陣
それでは、お料理を順番に。
【食前酒】(右下)
富翁 大吟醸純米 ささにごり 生原酒
【先付(さきづけ)】(左上)
ずわい蟹 水菜 もって菊 いくら 舞茸 旨出汁
献立には他に蟹味噌煎り玉子が書いてありますが、家内は無かった気がすると言っています。そうだったかもしれません。
【椀(わん)】
鱧玄米香煎揚げ 蓮根真丈 松茸 小松菜 人参 柚子
いや~っ、このお出汁のおいしいこと。じわ~っと来ます。
【向付(むこうづけ)】
鯛 鮪 帆立貝柱 水蛸 あしらい 山葵
【八寸(はっすん)】
小鯛千枚寿司 子持昆布 すもーくさーもん 堀川牛蒡 煮鮑 焼目栗
【焼肴(やきざかな)】
鰆味噌幽庵焼き 揚げ海老芋 車海老唐墨香煎焼 菊菜 胡桃 はじかみ 酢橘
【炊合せ】
小蕪 鰤(ぶり) 金時人参 小松菜 刻み柚子 銀餡かけ
【留椀(とめわん)】(真ん中)
赤だし
生湯葉 揚げ茄子 三つ葉
【御飯】(ひだり)
平茸 人参 牛蒡 銀杏
新潟県魚沼産こしひかり
【香の物】(奥)
赤紫蘇大根 畑菜 青柴漬
【水物】
めろん 柿 苺
おいしくいただきました。食事がゆっくりの我が家にしては、途中までかなりのハイペースでした。
一皿ずつ持って来ますが、そのタイミングこそ腕の見せ所なのでしょう。私らのペースが遅くなってきたら、ちゃんと次のお皿は間が空きます。見ていないようで、しっかり神経を張り詰めています。こういう質の高いサービスは、大好きです。
部屋には大きな加湿器も用意されているし、布団も快適だし、腹も一杯でお酒も入り、ぐ~っすり寝てしまいました。
朝は6時に目が覚めて、さすがに湯温が下がったお風呂を入替えて、ゆっくり朝風呂を楽しみました。
朝食は、和食と洋食が選べるそうです。「どちらになさいますか」と聞かれれば、「そりゃ和食でしょう」と答えますが、「日本人の方は大体和食です」とのことです。「洋食だと湯豆腐は付かないよね」と言ったら「付きません」と笑われました。
和風老舗旅館の柊家さんといえども外国人客が多くなったのではと、3割くらいという答を予想しつつ尋ねたら、6割だそうです。そんなに多くなれば、さすがの老舗旅館といっても、外国人客の好みに合わさざるを得なくなっているのではと心配です。
それでは、柊家の和食朝食です。
朝食はジャーンと並びます。
それでも、湯豆腐は別です。
左:湯豆腐
右:湯豆腐の薬味
湯豆腐はその供し方に工夫がされています。ふたを外して覗いてみると、左のポットでは炭が燃えていて、桶の湯を温めます。もう食べてしまって写真にはありませんが、湯の中には豆腐が泳いでいます。右の出汁ポットが湯の中に伸びているので、これも冷めないように温められています。
おもしろい仕掛けですが、これは部屋の高野槙のお風呂とともに、人間国宝に作っていただいたそうです。
左:【炊合わせ】海老真丈 椎茸 生麩 湯葉 隠元
右:(左上)焼きたらこ(右上)縮緬山椒(左下)牛肉しぐれ煮(右下)榎茸
左:【漬け物】大根 白菜 柴漬
右:【赤出汁】しめじ 蜆 三葉
左:【半熟玉子】
右:【おひたし】ほうれん草
【焼魚】柳ガレイ
いろいろと盛りだくさんの朝食でしたが、二人とも完食です。おかげさまで14時まで観光しましたが、昼食はその後の帰り道までお預けにできました。
柊家玄関にて
美人仲居さんに見送られて、京都観光に出発です。
それにしても、期待通りに快適なお宿でした。前日15時15分に到着でしたが、クルマは玄関前でキーを渡してお任せ、荷物はもちろん全部運んでくれますし、部屋に入ればすぐに抹茶を点ててくれ、ほうじ茶を入れてくれ、おやおやお部屋のお風呂ももう満水で、いつでも入れます。散歩から帰ったら、再びすぐにお茶が出されます。
次の日は、観光ハイヤーを宿から手配してもらいましたが、時間になったら「お車が参りました、お荷物はお預かりしますので、お部屋に置いておいて下さい。後ほど運んでおきます」とのご案内です。14時に戻ってくるまで、うちのクルマは宿が預かってくれます。見物を終えて、宿の玄関で荷物を受け取るだけで、すぐ帰るつもりでいたら
、「お時間のご都合もおありでしょうが、お茶を入れますので、どうぞお上がりになって下さい」と招じ入れられ、お茶をいただいているうちにActiveHybrid3が玄関前に準備されました。う~ん、何一つ不満は残りません。来年も来たくなったらどうしましょう。
Posted at 2018/12/04 22:10:13 | |
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