4月4日から2泊3日で京都、奈良、吉野に行きました。
いままで見たことのない吉野の桜というものを、死ぬまでには見ておきたいと思ったのですが、奈良はあまり詳しくなくて様子がわかりません。混雑するだろう花見の時期に、どうやれば吉野に近づくことができるのかさっぱりわかりません。そんな時に旅行社から届いていたタイトル画のパンフレットが目に付きました。前にお召し列車に使うE655系和(なごみ)に乗りたくてツァーに参加(「
E655系なごみに乗ってきた!! 」)したところ、それ以降は定期的にお誘いが届きます。コロナが収まってからはそれこそ大攻勢で、毎週カタログが送られてきます。
自分でクルマを転がすというのが信条ですが、使ってみれば、コースの設定、宿の手配など、すべて貴方任せというツァーも魅力があります。今回のコースには京都迎賓館のガイドツァーがありますが、自分で手配しようとすると面倒です。そんな訳で申し訳ありませんが、新幹線とバスを使ったツァーですからクルマネタではありません。
申し込んだのは「春の京都・奈良 3日間」で、この商品の魅力は「京都迎賓館」と「吉野千本桜たっぷり3時間滞在」というところです。
京都駅で集合。そこからバスで京都・奈良を巡り、帰りは近鉄大阪線大和八木駅から近鉄特急で名古屋に出るというもので、三島→京都、名古屋→三島の新幹線指定席は事前に送られてきます。
北に位置する京都から南の吉野までバスで名所を辿ります。
三島駅からこだま号で出発
京都駅で各自昼食を済ませて集合です。
東京からの参加が13名、静岡県からの参加が17名の総勢30名で、夫婦が12組、女性2人組が2組、アスパラを含め男性の単身参加が2名です。1名で参加するのは割増料金ですが、バスは2人分のシートが割り当てられ、ホテルも1人で1部屋ですから待遇は良い方です。
さっそくツァーが始まり、添乗員、バスガイドの挨拶を聞いているうちにもう京都御苑に到着し「京都迎賓館」が最初の訪問地です。
【①京都迎賓館】
海外からの賓客を迎える国の施設です。
東京の迎賓館が洋館なのに対して、京都は現代和風で造られています。
晩餐会や歓迎式典が行われる「藤の間」
こんなところで一度はこってりもてなされてみたいものですが、それはとんでもない妄想です。
京都迎賓館は伝統的技能が注ぎ込まれ、お庭もため息が出るほど見事です。
【②仁和寺】
残念ながらここだけはハズレでした。
御室桜(おむろざくら)の向こうに五重塔というのが狙いですが、御室桜がまだまだツボミでした。
それではと違う桜で撮ってみます。
【ザ・プリンスホテル京都】
1日目の宿泊はザ・プリンスホテル京都 宝ヶ池。
お部屋は広々としたツインで一人で泊まるのですから十分に贅沢です。
[2日目(4/5)]
【③醍醐寺】
2日目は太閤豊臣秀吉が花見の宴を開いたことが有名な醍醐寺からスタートです。
ここでも五重塔と組み合わせます。
すばらしいタイミングでまさに満開です。
大きなお寺の貫禄を感じます。
それにしてもアジア系の女性というのは熱心に写真を撮ります。
アスパラが花を撮ろうとしていても、遠慮なくどんどん画面に入ってきます。
この女性はコートを脱いだと思ったら白いドレスでポーズを決めています。
こちらの女性はモデル並みの美貌な上にメークもバッチリで、撮られることに真剣です。
【④宇治平等院】
国宝 鳳凰堂
混んではいましたが、しっかり春を味わいました。
【⑤奈良公園】
奈良県庁前のバス駐車場から南大門までしっかり歩かされました。
右も左も外国人。
カメラをどこに向けても外国人ばかり。
インバウンド需要が盛り上がり、円安もあってまともなホテルは彼らが占拠しているのかもしれません。
【ダイワロイネットホテル奈良】
2泊目のホテルはダイワロイネットホテル。
ダブルのお部屋でしたが、前日と比べるとかなり狭いお部屋です。
ツァー常連の女性は期待外れだったのか「この歳になって何故ビジネスなんかに泊まらなければいけないの」と息巻いています。日本の国力が落ちているのですよ。
[3日目(4/6)]
【⑥安倍文殊院】
桜井市にある日本三文殊のひとつ安倍文殊院から3日目はスタートです。
広いお部屋に案内されて、お茶とお菓子をいただきながらご住職のお話を伺います。「みなさんは運が強い。昨年のいま頃だったらもうすっかり花は終わっていました」とのことです。運が強いなら宝くじでも買おうかしら。
【⑦吉野山】
さて最後に吉野山に向かいますが、土曜日であり桜も満開ですからもう大渋滞です。沿道に桜大仏で有名な壺阪寺もあって、こちらはたださえ渋滞で有名なところなのに、この日は駐車場に入る列が延び過ぎて、とうとうこちらの国道まで渋滞させています。
こうなったら添乗員さんは必死です。帰り道だって渋滞が心配されますし、大和八木から乗る近鉄特急「ひのとり」の時間が決まっているのでそれに遅れる訳にはいきません。吉野には1時間遅く到着したので「たっぷり3時間滞在」のはずが「ギリギリ2時間滞在」になりました。
吉野の金剛峯寺では折から「秘仏ご本尊」をご開帳しており、これは見逃せませんし、もちろん桜は見逃せません。
バスを降りて金剛峯寺まで歩いて30分ですから往復なら1時間、金剛峯寺の拝観に30分、あとは桜を見ていたらもうギリギリですから、食事の時間は難しそうです。
「金剛峯寺まではバスガイドさんが先導しますが、ハイペースになりますので足がご心配の方は無理に参加しないでください」と通告されて、ご高齢の2人組は辞退されました。歩き始めたら予告通りハイペースで、ガイドさんは後ろなんか振り返らずにどんどん進んでいきます。だけど添乗員さんの方は、さらにハイペースで先に行ってみんなが来るまでに入場手続きを済ませていました。いや〜お仕事とはいえ頭が下がります。
無事に金剛峯寺参拝を済ませて、後はいよいよ吉野の桜です。
山肌に群生してきれいです。
吉水神社 一目千本
もう言葉もありません。これが吉野の桜です。
この景色を撮ろうと幾重にも人の輪です。順番に前に出て写真を撮ります。
さあ、あとは急いでバスに戻らなければなりません。さっきまで食堂は長い列でしたが、もう大半のお店は売り尽くしてしまって営業終了になりました。アスパラはやっと残っていた最後の柿の葉寿司をゲットして、なんとか凌げました。
【大和八木駅】
バスは先を急ぎますが、大和八木駅のある橿原市に入ればやはり渋滞しています。やっと駅に着いたのは団体が乗り換えるにはギリギリの発車20分前でした。間に合わなかったときを考えたら添乗員さんは生きた心地がしなかったでしょう。
最後の目玉は近鉄特急「ひのとり」です。
乗ったらあっという間に名古屋に着きました。
次にクルマで行くためのロケハンのつもりでしたが、すべてあなた任せでコトが進んでいくツァーにも大きな魅力を感じてしまい、味を占めるかもしれません。
備忘録として書きましたが、最後までおつき合いいただき、ありがとうございました。
Posted at 2024/04/08 21:49:38 | |
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