今年のGW中に私が課していたタスクのひとつ。
それは、亡き父が乗っていた自転車の復活でした(^^)。
というのも、この春、実家の車庫の大掃除をした際、埃まみれの自転車が3台も出てきてしまいまして・・・
うち2台は、何かの景品の折り畳み自転車。
こちらはかなりの重量級で、すでにアチコチが錆び付いていたため廃棄することにしたのですが、もう1台の青いシティサイクルに関しては、どうやら酷い錆はなさそう。おまけに、今から20数年前、定年退職した父がこの自転車に乗り始めた頃を少し思い出したので、ひとまず、この1台だけは手を入れてみることにしたのです。(あまりに埃が酷いので暫く雨曝しにしていたのはヒミツ)
ということで、
昨年の秋に嫁さん号を再復活させた時と同じように、フレームの汚れをクロスで落とし、ARAYAのメッキリムをピカールで磨いて、チェーンやベアリングに油を注して・・・と、ここまでは至って順調。
しかし、最後の仕上げとばかりに虫ゴムを新調していざ空気を入れたら、フロントリムの縁からチューブが元気良くはみ出してしまうという、困った事態に(笑)。
これは大人しくプロに任せよう
と、連休明けを待って近所の自転車屋さんに持ち込んだのですが・・・
実は、実家から程近いこのお店を私が訪ねたのは、なんと
35年ぶりだったのです。
小・中・高と筋金入りの自転車少年だった私は、それこそ毎週のようにこのお店に入り浸っていて、近所の人に就職したかと間違われたほど(笑)。
ただ、その後はすっかり縁遠くなり、いつしか店構えも小さくなったのですが、私はクルマで近くを通るたび、そんなお店の様子がとても気になっていました。当然ながら、若かったオジさんも今ではすっかりお年寄りに。・・・そうです、「もう自分のことを覚えてくれてないかも」との不安が、余計に私の足を遠ざけていたのですね。
「こんにちは、ご無沙汰しています。○○町の△△です」
意を決してそう切り出しても、オジさんは今ひとつピンときていない様子。
まぁ、無理もありません、私の記憶にある最後の会話は、高校1年の時ですからね(笑)。
タイヤとチューブの状況を説明すると「はいはい、わかりました」と、昔よりかなりスローな手捌きながらも、ものの5、6分で修理を完了してくれました。
帰り際、あらためて御礼をしながら
「中学生の時、オジさんにパーツ1個1個から組んでもらったロードレーサー、まだ大事に保管してますよ」
と話しかけたら、
「はぁ・・・もう何十年も前の話よのぅ」
とボソッと返してくれたのです。そっか、オジさんは元々口数が少ないタイプだった(汗)。会話は期待したほど弾みませんでしたが、どうやらオジさんは私のことを覚えてくれていたようです!
そのことがわかっただけで十分嬉しい、レストア完了の瞬間でした(^^)。
・・・あ、そうそう。
父がキーホルダー代わり?に自転車の鍵に繋げていたコレ。
一体、いつの時代のどんなマツダ車だ???
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隠れ家の乗り物 | 日記
Posted at
2020/05/07 18:30:03