12月の納車からもうすぐ1ヶ月が経過する我が家のMX-30。
この正月に実家への日帰り帰省に担ぎ出したことで、オドメータは早600kmを超え、記録用の給油回数も通算3回に達しました。このペースは、先代の嫁さん専用車のCX-3がここ最近は月100km程度だったのと比べると、まさに激増の一言(笑)。それもこれも、R-EVシステムに興味津々なこの私が隙あらば稼働させているからなんですけどね。
そんなわけで今回、家族4名乗車で高速道路走行を含む150kmを走行して、MX-30 Rotary-EVのまた新たな側面に気付き始めたところです。
■初の二桁電費も謎多し
今回の実家帰省で、往路80km(うち高速道路65km)を走破した時点のスポット電費が今回の画像。
それまでの経験では、給油直後は3km/kWh台(笑)、定常走行中も4~5km/kWh台の平均電費値を見慣れていたので、区間電費とはいえ二桁の数字の出現に心底ビックリ。…と同時に、高速走行中に全く変動しないメーター正面(MID)の平均電費表示に疑念を持ったのをきっかけに、MID上は「8.0km/kWh」が最大表示値らしく、より正確な数値の把握にはセンターディスプレイ(Mazda Connect)上の電費表示を重視すべきだと悟った次第です。
しかしながら・・・平均電費値の変動は私にとって
謎だらけ。
従来のエンジン車では、定速巡航から渋滞気味の低速走行へ移行してしまうと、平均燃費値は低下するのが当然の感覚。でも平均電費値は逆にノロノロ走行中に一気に上昇したりするから、もう頭に「?」が渦巻くのなんのって(^^;)。
…まぁ、少し冷静に考えると、電気モーターの能力や電装品の使用状況次第では、最も省エネルギーな走行を実現できる速度域や走行パターンが、エンジン車のそれとは大きく異なることも予測できるわけでして。
EV初心者の私にはまだまだ勉強/体感すべき領域が沢山あるということですね。
■乗り心地は一長一短
巷の試乗記でワリと褒められているRotary-EVの乗り心地。
たしかに、床下に重量物のバッテリーを敷き詰めた「MX-30 EVモデル」の低重心で重厚な乗り心地には私も驚いたものです。
しかし「Rotary-EV」は床下のバッテリーはEVモデルの半分で、その背後に容量50Lの燃料タンクを増設。さらに、前車軸上からややオーバーハングした位置に8C型ロータリーエンジンが搭載され、補器類の追加も含めたトータルの重量増はEVモデル比で実に130kg。4名乗車状態で2トンにも及ぶ重量級のクルマを走らせていると、55偏平のタイヤが路面の凹凸を懐深く吸収してくれる場面があるかと思えば、サスペンションの上下動に伴って発生するNVHの中には決して上質とは思えないものも…。
おまけに、EVモデルにはあった鼻先の軽さが影を潜めていることもあって、Rotary-EVのハンドリングの印象はリニアではあるものの決して軽快ではなく、車両のマスを意識した慎重な運転操作が求められることも、乗り心地の印象を少しシビアにしたかもしれません。
■前席優先を再認識
今更ながらではありますが、やはり・・・
辺りが暗くなってから嫁さんの実家を後にする際、見送りに出てきてくれた義父母たちに後席乗員が全くコミュニケーションできないことに対しては、途轍もなく大きな
罪悪感が(T_T)。
通常の2ドアクーペなら、長いフロントドアの後端から顔を出すことくらいできるのに…です。あぁ、コスモAPのようにBピラー後方の小窓が上下に開閉できたらいいのに!(喩えが古過ぎるよ)
■燃費で不覚を喫する
これは今回最大の不覚です。
秘かに耳目を集めている(であろう)平均燃費値は道中、MID上もセンターディスプレイ上もずっと12km/L台を維持。昨年末に「NORMAL走行モード」縛りにしてからの初燃費は、前回の15km/L台には届かないものの、暖房をAUTOにした4名乗車で高速走行が中心だったことを思えば、十分納得できる二桁燃費を叩き出すはずでした。
しかし、利用客が少なかった近所の出光GSで異様なくらいの注ぎ足しを受け、燃料残が2/3目盛り以上(≒35L)あったはずなのに、なんと26.1Lも給油。燃料タンク容量の実に半分以上に達する数字に驚き、リアトランク周りがガソリン漬けとなった惨状を思わず想起してしまったのは、ここだけのヒミツです。この結果、二桁を目論んだ燃費値は9km/Lを割る過去最低値を記録(T_T)。
ウ~ン・・・
必死に気を取り直して、この原因として思い当たるのは、前回の給油が大晦日の超繁忙な時間帯だったこと。給油待ちの後続車が多く、自動停止でさっさと給油ノズルを抜いた可能性があるのです。つまり、スタッフ給油では起こり得る”満タン誤差”が最大化してしまった結果と考えることにします。
(にしても、一桁台陥落は避けられなかったかも…汗)
■残走行距離が初の500km超え
不覚を白状した後は、明るい展望の話で締め括ります(笑)。
今回の満タン給油の直後、トータルの残走行距離(EV走行+発電走行)の表示が初めて「500km」の大台に乗りました(=515km)。実をいうと、過去2回の満タン給油では、SOCの差異はあるものの、残走行距離の表示は概ね450km前後に止まっていたのです。
巷の試乗動画では600km台を示すメーターの映像も珍しくなく、こと机上計算では航続距離が800kmを裕に超えると言われるRotary-EV。冬期という不利な条件を差し引いたとしても、もしかすると「全く別バージョンのシステム搭載車が間違って納車されたのでは?」と首を傾げたくなる程の大きなGapでしたが、少しずつ実走行データが蓄積されるに従い、残距離表示の精度が向上し始めたものと楽観視しています。
ということで、
今回はやや厳しめの所感を並べてしまいましたが、相変わらずRotary-EVにはとても興味津々なこの私。
ここまで熱中するのなら、MAZDA3に代わるメインカーとして特別仕様車「Edition R」を購入して100%自由に乗り回せる環境にしておくべきだった・・・と思わなくもないですが、マツダ渾身のSKYACTIV-Xを手放さなかった自身の判断は決して間違ってはいないのです(キリッ)。
なぜって・・・
もっとRotary-EVと戯れたいのなら、コソコソ乗るのではなく、メインユーザーの嫁さんを誘って一緒に出掛ければ済む話なのですから(^^)。
Posted at 2024/01/03 19:51:34 | |
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隠れ家のMX-30 | 日記