(
第十四話からの続きです)
私が年男だった2016年に企画した
申年プロジェクト。
構想から家の完成まで約1年半の歳月を要したと聞けば、なんだか長いような短いような・・・でもやたらと高密度だった印象の強い、足掛け3年にもわたる壮大な取り組みでした。
現在、このブログを認めている時点で、依然として外構工事は未完成(^^;)。
そればかりか、家本体に関する外・内装の修正工事が幾つも残っていて、一体いつになったら最終清算ができるのか、未だに不明(苦笑)。
よって、プロジェクトの“完了“とは些か言い難い状況にはあるのですが、新居での生活も既に2ヶ月。
この辺りで一旦、一世一代の大計画を総括しておかないと・・・ということで、私が当初ぶち上げたコンセプトが結果としてどの程度実現に至ったのか、ざっくり検証しておこうと思います。
私が当プロジェクトの超初期に、ハウスメーカーや建築家に向けて提示したコンセプト(新拠点の目的およびMUST要件)は、第五話でも紹介した通り、随分と欲張りなものでした。
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【プロジェクトの目的】
メイン:現在の車庫周りの環境を大きく改善し、カーライフの充実と効率化を図る
サブ :実家や駅に近い立地を生かし、両親の生活支援と通勤の利便性を向上する
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ここに関しては元々の表現があまり具体的でないこともあり、基本的にはメイン・サブともに問題なく達成できたと言えます。
メインの方はこの後で細かい要件ごとに検証するとして、強調したいのがサブの方。
とりわけ、両親の生活支援という点では、従来2キロ弱あった自宅と実家との距離がほぼゼロに等しくなった効果は、やはり絶大なものでした。
何より、私や嫁さんだけでなく、子供たちも含めた家族全員での両親とのコミュニケーション機会が激増。その分、余計な所まで目に付いてしまう弊害もあるにはありますが、殆んどタイムラグなしに気軽に2人の様子が窺えるという絶大な安心感は、それを補って余りあるものでした。
加えて、2階廊下に設けた南向きの小窓を通して、実家の玄関前の様子が居ながらにして簡単にウォッチできることが予想外の効果を挙げていて、単なる「近居」よりもグッと「同居」に近付けた実感があります。
そして、通勤の利便性向上についても、唯一人の当事者として大いに実感が沸くものでした。
駅から自宅まで2分弱という近距離になったという事実が、朝の支度に大きな余裕を生んだだけでなく、従来は自由席車両までの距離が遠いという理由で避けてきた16両編成・のぞみ号を最近では積極的にチョイスするようになり、朝夕ともにドアtoドアの通勤時間が大幅に短縮されています(^^)v。
ということで、本題のカーライフ要件の検証に移りましょう。
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【主なMUST要件】(※但し、実現手段は一切指定なし)
① 2台(RX-7&ビアンテ)を密閉式エリア(A)に収め、かつ、ドアの開閉や軽整備が余裕で可能なこと
② 道路に面する表エリア(B)に最大3台(定常2台+来客用1台)が置けること
③ Bエリアの2台(デミオ&アクセラ)の乗降は雨に濡れずに行えること
④ Bエリアの2台の出入りはそれぞれ独立して可能で、かつ、Aエリアの2台の出入りを完全に妨げないこと
⑤ Bエリアを利用して、脚立を使った洗車ができること
⑥ Aエリアにタイヤ(計6セット)や工具の収納スペースが確保できること
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まずは①について。
設計段階において”断腸の思い”で幅を30センチ削ったインナーガレージが、密閉式エリア(A)に対する解となったわけですが、実際にビアンテとRX-7を収めてみると、図面上で懸念していた程の窮屈さはなく、車両前後のクリアランスも含め、十分に及第点ですね。
ただ、ダウンライトの照明に関しては、ボディーコーティングのツヤ・撥水強化作業をしてみた限り、やや照度不足だったかもしれません・・・(点数を付けると90点)。
次に②。
全幅7.8メートルの横長カーポートを繰り出した玄関前スペースが表エリア(B)の解。
定常の2台置きの状態で、デミオもアクセラも前後ドア&バックドアの開閉がスムーズに可能なので、これも及第点。ただ、全長4.7m超のビアンテだとバックドアの開閉が窮屈で、停車位置をやや前寄りにする必要が生じますが、これは土地の制約から致し方ないでしょう(=85点)。
続いて③。
デミオもアクセラも、すべてのドアはきっちりカーポートの傘の下にあるので、基本的にはOK。
ただ、アクセラの鼻先位置が軒下ギリギリとなり、雨が降ると軽く濡れてしまうのが玉に瑕。
今から思えば、クルマ止めの前後位置や、カーポートの据え付け位置など、もう少し現場で詰める余地があったのではという、全体レイアウト上の反省があります(=80点)。
そして④。
結果的にエリア(A)・(B)は隣接しない独立レイアウトとなったので、これは完全にOK(=100点)。
さらに⑤。
実際にビアンテの洗車テストをし、実用上の不満はなし。そればかりか、クルマの前後左右に適度なスペースがあり、カーポートが直射日光を遮ってくれるので、従来よりも遥かに快適な洗車作業ができることがわかりました。
強いて欠点を挙げれば、床の一部がタイル張りで若干の凹凸があるため、脚立の安定に気を遣う必要がありますが、従来は傾斜のある急坂での脚立洗車でしたから、格段に安定度は増しています(=95点)。
最後に⑥。
タイヤはその後5セットに減ったものの、現在はまだ2セットしか持ち込んでおらず、残りの3セットの処理が未決。インナーガレージ内に十分な余裕はありませんが、工具の分も含め、決してスペースが創出できないわけではないので、いかに効率的な空間利用法を編み出すかが課題ですね(=75点)。
ハイ、どれも基本的には要件をクリア・・・というか、そもそもが必須条件であったわけで、すでに私の関心は、その先にある「カーライフ充実」の可能性追求へと移っています。
クリアできたMUST要件を存分に生かして、どこまで私自身が新拠点でのカーライフを充実させ、1台1台のマイカーを輝かせていけるか、まさにこれからが腕の見せ処でしょう(^^)。
さて、全十五回にわたったこのシリーズも、一旦ここでひと区切り。
次回からはもっとみんカラらしい切り口で、クルマ好き・レース好き・マツダ好きの私がどう新カーライフ拠点を構築したのか、自己満足な演出の部分を中心に、新たなシリーズで少しずつ紹介していきたいと思います。
(完)