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所謂ただのヲタクのブログ一覧

2017年03月31日 イイね!

KXのエンジン組み立て

本日部品が到着しすべて揃ったので作業再開!


まずはクランクの分解から、、、




再度組み立て時に現状回帰させるために、あらかじめクランクピンと反対側にケガキ線を入れておきます。
こうしておけば、ケガキ線を目安に組み立てれば可能な限り「芯」が出た状態で組み込むことができます。


そしてもう一つ、


クランクの幅も測っておきます。

ただ、相当高価な精密な作業ができる油圧プレスでもない限り、0.1mm単位とかそんな感じで細かく圧入できないので、この数値もある程度の目安として使います。

厳密な事を言えば、クランクとコンロッドのクリアランスをシックネスゲージで測定しつつ、規定値に組み立てを、、、なんてしないといけないのでしょうが、一般的な工具・機材では多分無理です。


さて、クランクピンを油圧プレスで抜いていきます、


当て棒を当ててとにかくプレス!

かなり強めにプレスするとバキンと大きな音を立てて動き出し、そのままプレスしていけばバキバキ言いながらクランクピンが抜けていきます。




ここまで抜けた!




ここでコンロッドやベアリングを取り除いておきます。
ベアリングかなりボロボロになってるな・・・・・


そのまま最後までクランクピンを抜いて、、


クランク分解完了!

片面はスラストワッシャとの当たり面が焼けていて少し傷が入っていますが、軽度なのでサンドペーパーで軽く慣らすだけにしておきます。
もしココが再利用できないほどの状態になっていればクランクをアッセンブリで購入しないといけません。


今回交換するパーツ↓


この新しいパーツをクランクに組み込んでいきます。




まずはクランクピンを底付きするまで圧入~




そしてコンロッドを組み込み、続いてもう片面のクランクを上に乗せて圧入します。




最初に入れたケガキ線を直角定規を使って位置を合わせてプレス!



クランクシャフトの完成~~

って、ちょっと圧入しすぎてコンロッドとのクリアランスが無くなり過ぎて、一部回転が重たいところが出来てしまったので、クランクの隙間にタガネを叩き入れて少し幅を広げてクリアランス調整をしました^^;



クランクの組み立てが完了したら芯出しをします。

色々測定してみましたが、大きなズレは無くほぼ芯が出ている様子。


クランクピンが向こう側にある状態で目盛りが80




180度回転させてクランクピンがこちら側に来ると目盛りが84少し手前くらいになりました。
これで4/100mmのズレがある状態です。

修正は至って原始的でクランクをハンマーでドツき、クランク片面を衝撃でわずかに回転させます。
そして修正後、、


先ほどと同じように、クランクピンが向こう側の状態から測定




180度回転させクランクピンがこちら側に。
ダイヤルゲージの目盛りは動いていません。

これで芯出しは十分と判断し完成とします!

と言うのも、一般的なレベルの場合、結局はエンジンに組み込む際に僅かにはズレる気がするので、そこまでシビアにならなくてもいいんじゃないかと・・・・・
F1マシンじゃあるまいし・・・・・


お次はクランクケースへの圧入


こんな風に片側のクランクケースにあらかじめクランクシャフトを圧入しておきます。

クランクピンとは反対側にタガネを軽く打ち込んでありますが、プレスした際にクランクシャフトに歪みが出るのを防ぐためです。




圧入完了!!


なぜ左側ではなく、右側のクランクケースに圧入したかと言うと、、


クランクシャフトの右側にはネジ部も無く、クランクインストーラー等で引っ張ることができないので・・・・・

左側だとフライホイールを固定するためのネジがあるので、そのネジを利用してクランクインストーラーが使えます。


そして、左側クランクケースも用意、


ミッションを組み込んで、ちゃんとミッションが可動するかどうかを確認してから、ケース合わせ面に液状ガスケットを薄く塗布してから右側のクランクケースを組み付けます。




クランクインストーラーでクランクシャフトを引っ張りながら徐々に圧入していき、ミッション廻りなどでどこか引っ掛かってるところがないかどうかを確認しつつ、ケースを閉じていきます。




クランクインストーラーはこんな風になっていて、クランクシャフトを直接引っ張ることができます。
2stエンジン用のSSTですな。
別の用途に使えない事も無いかも!?

まあ無くてもボルトを締めてケースを閉じていけば組み立てることも出来ますけどね。


最後にクランクシャフトが軽く回転するかどうかを確認しておきます。
クランクベアリングにテンションが掛かったままになっていると回転が重い状態になり、そのまま使用するとすぐにベアリングがダメになってしまいます。
ベアリングにテンションが掛かってしまっている場合は、クランクシャフトを左右からハンマーで軽くドツいてやればテンションが抜けます。


で、クラッチ廻りを組み立てていると、、


クラッチハウジングの摩耗が激しいのを発見・・・・
クラッチディスクと干渉する部分が削れてしまっています。

クラッチの切れにも関係してくるので、あまり摩耗するとハウジング交換が必要になりますが、予算も無いので今回は見なかったことに・・・・・・




クラッチが組み上がったので、クラッチカバーを取り付けます。




で、もうシリンダーも取り付けちゃった!


今日はもう時間も無いので、ヘッドを取り付けたところで作業終了。

あとは残った細かい作業をちょこちょこすれば車体に載せられます。
Posted at 2017/03/31 01:08:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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