低年式ステアリングコラム

を買ってみました。

何でこんなものを買ったかといいますと、ウチのビートルは76年式のほぼドイツ最終モデルに近く、その2年後である78年にはドイツでの生産は終了しています。

空冷ビートルは単一モデルとしては半世紀以上生産はしているのですが、イヤーモデル制と言うか、毎年の如く年次改良を加えながら生産を続けたので、パーツ単位によっては互換性がほとんどと言って良いほど無い場合も発生します。

一番判りやすいのが、電装系が6Vと12Vの外観なのですが、

もっと厳密に言えば、ウインドウガラスの面積だったり、シートの形状と骨格、インパネの使われているスイッチ類等も年式でまるっきり違うこともあります。

数年は一緒のパーツもあれば、わずか2，3年で切り替えられる部品もあり得ると言う事です。

あと、年式とは関係ないのですが、ハンドルの位置や輸出先やグレードとかでも細かい仕様も変更される場合もあります。

この辺は国産の旧車とは変わらないです。

一言で言うならば使えるのと使えない部品があると言うことですかね。


理由が簡単、最終モデルの部品が全盛期モデルに比べ新品、中古共に入りにくいからです。

フラット4のカタログを見れば判ると思うのですが、最終モデルのパーツがあるようであまり無いんですよね。

左ハンドルとか73年までのモデルが大半です。

最終モデルとなると、事実上後継モデルとなる初代ゴルフのほうにシフトする形になりますから生産台数も全盛期よりかははるかに減ってますし、限定で輸入してきたファイナルモデルである「グローリー」も数百台単位ですからね。

その上、ヤナセ物とはいえ本当にヤナセに問い合わせたお目当ての部品があるのかと言う疑問もありますし、90年前半でヤナセがVW撤退してますからその辺の経緯も絡んでくることでしょう。


てなわけで、12Vに変更して間もない68年から73年ぐらいのモデルの部品を使ってみようと言うことになった次第です。

この辺のモデルとかだったら部品の供給に不安はないかと思いますし、最終モデルから旧モデルに作り変えることも可能です。

低年式ステアリングコラムを買ったのは、古いモデルのホーンリング付きのステアリングがボルトオンで装着可能ですし、もちろんボスを変えれば他のメーカーのステアリングも取り付け可能です。

でも、問題なのはハーネスのコネクターと本数がまるっきり違うのでハーネスの引きなおしが必要となります。

おまけに最終モデルはステアリングコラムにワイパースイッチが来ているので、低年式はワイパースイッチがインパネに来ているのでこれを移植しなければなりません。


簡単なようで結構面倒です。