昔からそう言うスポーツではあるものの、実力と言うよりは持参金(個人スポンサー)でシートが決まり過ぎることに嫌気がさしてきた2010年代のF1。小林可夢偉がシートを失った2015年から2017年までの3年間は、ほとんどF1を観ませんでした。
2016年なんて、バイクでニースに行き、ちょっと南下すればちょうどバルセロナでF1を生で観戦(フェルスタッペンが優勝したレース)出来たと言うのに、
モナコでヒストリックF1レースを観戦してイタリアに戻ってしまったww
しかし2019年のF1は、2018年のF2選手権チャンピオン、及び2位、3位のドライバー3名がF1にルーキードライバーとしてステップアップすると言う正しい流れとなり、また大好きなエンジンメーカーのホンダが2018年からトロロッソ、2019年からはレッドブルにも供給を開始したこと等もあり、俄然興味が復活して来て少し観ています(^^♪
で、お題のその3人のルーキードライバーですが、フォーミュラー系のレースをご覧になってる方はご存知かと思いますが、まずはF2での戦績などご確認いただきたくw
今年は全員がF2出身なので、適当にWikipediaから拾った情報で集計した、近年のGP2/F2出身ドライバーのGP2/F2での勝利数(Wins)、表彰台数(Podiums)及びその割合です。勝率と表彰台獲得率の合計の平均が高い順番に並べ替えました。黄色が2019年のF1ドライバー、ピンクがそのうち今年のルーキーです。
※ちなみに小林可夢偉は同年のGP2アジア選手権で上の表では15位のペレスにも競り勝ってチャンピオンになっており、この順位では測れない部分があります。
※※ちなみにのちなみに、表の勝率等の絶対値について補足すると、ご存知の方も多いと思いますがGP2/F2のレースは週末2レース行われ、1レース目は普通に予選と決勝、2レース目は1レース目の1位~8位がリバースグリッドになるため、1レース目の表彰台獲得選手が2レース目も表彰台を獲得するのは結構困難です。表で1位のハミルトンの表彰台獲得率2/3は異常とも言える値です。
この表から全体的に把握できることは、やはり下位カテゴリである程度の実績(この表でベスト20とか)が無いドライバーは、F1では生き残って行くのが難しいと言うことですねー。
また、あれ?いない??とお気づきだと思いますが、ベッテル、ボッタス、フェルスタッペン、ライコネン、クビアト等何年もレースドライバーを務めている速いドライバーは、青田買いが進み、F1直下のGP2/F2を経由せずに若くして才能を見出されF3やGP3からステップアップして来る場合があり、その場合の生存確率は高いです。
さて、3人のルーキーについて。
ルーキーその1●ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
と言うことでテーマに戻って今年のルーキーですが、実績・実力ともにナンバー1なのは今ウィリアムズで全く結果が出せず目立っていないですが表で3位にいるジョージ・ラッセル。F1チャンピオンを獲得したニコ・ロズベルグに引けを取らないと言うか一発の速さなら上かも?と思えます。
今巷のニュースではチームメイトのクビサが遅いと叩かれ続けてますが、私としてはいやいやラッセルが速いんじゃぁ・・・と思っています。メルセデス系のドライバーなので、ファンの方には申し訳ないのですが、チームメイトのペレスに勝てていないレーシングポイントのストロールと交代して欲しいっす(;^ω^)
ちなみに増田明美さん的豆知識としては、ジョージラッセルはイギリス人ですが、あの有名なイギリスのジム・ラッセルレーシングスクールとは無関係ですwww
ルーキーその2●ランド・ノリス(マクラーレン)
前回カナダGPで急激に進歩したルノーエンジンに加えて、フロントウィング等の新パーツを持ち込んだマクラーレンが絶好調!!
昨日のF1フランスGP(ポール・リカール)の予選では、ノリスはチームメイトのサインツやレッドブルのガスリーを抑えて5番手をゲット!どちらかと言うと納豆走法(古っ)的なドライビングの認識でしたが、一発の速さもあることを示しました。ちなみに一番ショックを受けているのはカナダで自信を付けてレッドブルに次ぐ4番目のチームはウチだ!と発言していたルノーワークスチームだと思いますw
カスタマーチームに負けてしまったwww
マクラーレンのP5は結構衝撃的なので、F1公式サイトがP4のフェルスタッペンとの
かな~り興味深い比較動画をアップしています。
こちら、一言でいうとほぼ全てのコーナーでレッドブルホンダ+フェルスタッペンの方が速く、ほぼ全てのストレートでマクラーレンルノー+ノリスの方が速いと言う内容となっています。
もっとも特徴的なのが、動画の43秒位からのターン8に向けてのブレーキングと進入で、レッドブルのコーナーリング性能のアドバンテージにノリスのブレーキングミス?が加わってターン8たった1つで0.4秒ほどレッドブルが先行。しかしターン9から立ち上がる動画の47秒からのマクラーレンのエンジンパワーと言うよりは恐ろしいまでのトラクションでターン10までにほぼ追い付いてしまいます。43秒~1分あたりだけでもお時間あれば是非見てみてください。
ルーキーその3●アレックス・アルボン(トロロッソ)
この選手はタイ人なので是非アジア圏のモータースポーツ活性化をお願いしたい!と思います。レッドブル系ドライバーとしては結構めずらしい秀才タイプで、始め普通だけど走り込むと天才的に速くなるところ。
光り輝いていたのはGP3のときで、明らかに天才のチームメイト、ルクレールがシーズンでポール4回に対し、アルボンは3回。ちなみに同じくチームメイトだった福住選手は0回orz。
そのイメージが強く、今回のポールリカールはチームメイトの天才クビアトが経験不足なのに対し秀才アルボンはフォーミュラールノーで結構走っているので天才的になっているはず。。。どうか?と思ったらやはりプラクティス3回、予選を通してクビアトより速かったw
勝手な感覚では、2シーズンF1で過ごせれば相当速くなる予感です。何とか残って欲しいところ。。。
ちなみに増田明美さん的豆知識としては、ジョージラッセルはイギリス人ですが、彼のヘルメットはデザインが趣味のタイ人のアルボンが作って提供してるらしいです。www
・・・と言うことでいかがでしょうか?言いたかったことは、ウィリアムズでくすぶっている才能溢れるラッセルを、早く引き抜きませんかレッドブル様?と言うことですwww
当面空かないメルセデスのシートなんて待たないで、2020年トロロッソドライバーで成績を残せば、2021年のレッドブルのシートが待っているのだと。そしてその頃、ホンダエンジンはフェラーリとメルセデスを抜いてナンバー1になるのだとww
・・・まぁ万が一そんなことがあったらスーパーフォーミュラーでステップアップを待っているティクトムのモチベーションがどうなってしまうかは想像が容易過ぎますがw
ブログの主旨としては以上なのですが、F1ドライバーとしては1年先輩のルクレールも楽しみ!ですね。上表の、勝率で31.8%は文句なしのトップですが、第一レースのポールポジション獲得率で言うと11戦中8戦でポール、ポール率72%と言う数十年に一人級の一発の速さがあるドライバーです。
それから今年のランド・ノリスがマクラーレンのレギュラーシートをゲットする際に、シートを喪失してしまったバンドーン。。。上表で2位の成績は圧巻で、唯一ハミルトン並みと言える実績を持つ逸材。チームメイトに競り勝つのではなく、いつもコテンパンにやっつける(確か伊沢選手とかw)。
スーパーフォーミュラーで過ごした1年も野尻選手を上回っていたし、難しい鈴鹿での優勝もありました。
究極はケガで不出場になったアロンソの代役で出たF1デビュー戦の予選アタック・・・チームメイトのバトンを上回ってしまったとかありましたよねwww
しかしレギュラーシートを獲得したマクラーレンでは2年間ずーっと不調で、いつもチームメイトのアロンソに負けていたイメージです。。。
今はフォーミュラーEのドライバーですが表彰台1回だけでランキング15位と奮わず。メルセデスF1のシミュレーターも担当しているので、F1の世界に戻って来て欲しいものです。。。
さーF1フランスGPまであと半日!ミディアムタイヤでスタート出来るフェルスタッペンの表彰台も気になりますが、ガスリーがそろそろ本気出さないとマジでヤバい気がしていて、晴れの母国グランプリ、何とか結果を出して欲しいところ。。。