つづき。
糸立てを作りました。
ミシンの上部に固定。糸は上で折り返すのでなくビニールチューブ(油芯に使った余り)の中を糸を通して糸巻き中心を上から下に。両端にはPOMのブッシュを差し込んでチューブのエッジにひっかからないようにし、上端は竹串と熱収縮チューブで、というテストピース。
これだとZ撚り糸の撚りがゆるむ方向で糸が出ます。ちゃんとつくるんならビニールチューブじゃない滑りのよい素材がよいかと。
縫いました。このミシンの原型は三菱LU2なんだけど、回転バランスがこれまでのミシンで一番良い。441はハーレーダビッドソン的論外。
針孔だけ開いて、糸がクロスせずスキップ症状がでる。フックと針の距離等は適正の範囲なんだけどなあ…
下送りフィードドッグと針板に糸道のバリがあったのでダイヤモンドファイルの細いので落としてから糸束ねたやつに青棒こすりつけて研磨。エッジはだいたい落とせた。
針板(という形状をしていないが)の上端下側の凹みに内釜のでっぱりがはまって、そこを上糸が通ったりふさいだりしてるんだけど、その隙間調整してもこの針板の固定位置はガバガバで、針板固定位置でも隙間調整ができちゃうという状況に気づいた。
針板上下位置は調整できるよう下側から沈みネジ2本が刺さっている。上下位置は釜の上部ギリ交わす距離(糸は通らない)ってなとこに合わせた。普通の総合送りでは、針板はガタなくはまる位置は決まっている。違いを飲み込むのに手間取った。
フタを開いたままより閉じたときのほうが上糸フック引っ掛けに失敗してステッチがスキップするんで、フタの内側に糸引っかかってるかも、と溶接スパッタみたいなガサガサを落とした。
あと針下死点からフックと針が合う位置までの移動高さはハイポストでは1.4ミリ、三菱平ミシンでは2.4ミリとなってて、そのときの針糸通し穴上端とフックの距離がそれそれ2.7ミリと2.3ミリになってる。どっちかなあ、多分釜のニードルガード上端と針の糸通し穴との位置関係が大事で、上端より糸通し穴が下がると間に糸が挟まり針は外に曲がって逃げてしまう。手で回してよく見た結果、ハイポスト説明書の値1.4/2.7を採用。
左から3番目の真ん中あたり、連続してスキップしてましたが、上記調整後ステッチのスキップは無くなった。左側が新しい縫い。
最後ステッチ幅最大にしたら6ミリくらい。針周辺の面積がとても小さいのでまっすぐ縫うのは難しい。バック調整はまだだけど調整が全然外れている感じ。あまり重視していないけど。
このほか、糸取りバネのテンションとストロークの調整をして、針が革に刺さるまで糸のテンションがゆるまないようにしました。
まあ普通の人はこれ買っても自力で調整して縫える状態にもっていけないだろうな、という未調整状態。
今回のキモは、このハイポストミシンの針板の上下前後位置決めがゆるく、上下が甘いと釜上部と干渉したり糸が隙間に入ったりするが、上下だけは沈めネジで毎回同じ高さに設定可能、前後位置は毎度変わるので針板付け外しがボビンオープナー調整に影響する。
Posted at 2019/08/25 15:50:16 | |
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ミシン | 日記