2019年7月のラーメン③の続きです。
19.はMENSHO SAN FRANCISCO
USAミシュランに2年連続掲載されて日本に凱旋し、2017ラーメンWalker全国第1位、2017TRYラーメン大賞部門別第1位を獲得しています。
白を基調とした店内はオシャレなカフェの様で、女性受けが良い様です。
入店時は9割方は女性でした。
10分少々待って、漸く「A5黒毛和牛醤油らぁめん」が着丼。
写真だと大きそうに見えますが、実際には「鶏白湯らぁめん」の丼の2/3程の小さな丼です。
正直、パッと見で「これで¥1,950!?」と驚きました。
¥1,950なら、いきなりステーキでワイルドステーキ450g¥1,850を食べてもお釣りが来ます。
まずはスープを一口。
牛のゲンコツににカツオ節だそうで、初めに鰹節の風味が来ます。
その後に動物系のコクと醤油の旨味が来ます。
フライドガーリックの砕粒とブラックペッパーが掛かっているので、ニンニクのアクセントも効いています。
ローストビーフに載った柚子ペーストの香りもして、醤油味ラーメンとして非常に高い完成度のスープです。
麺は全粒粉入りの中太縮れ麺で、手揉み麺っぽい感じです。
モチモチしていてコシが有る麺で、小麦の風味が濃いです。
旨い麺で、一発で気に入りました。
大きなローストビーフは鹿児島産のA5ランク和牛との事で、綺麗にサシの入った旨そうな肉です。
薄いのでスープの熱で色が変わって来てしまい、慌てて頂きました。
柚子ペーストと「醤油粉」が載っており、柚子の風味とキレの有る醤油味が旨さを引き立てます。
細切りのメンマ。
サクサクでちょうど良く味付けされたメンマは、醤油味スープと合っていて美味しいです。
長めの分葱。
フライドガーリック砕粒とブラックペッパーが載っていて、スパイシー且つコクの有る味です。
と言う訳で完食。
正直、パッと見は巨大なローストビーフに圧倒されて、恐らく具だけが突出したキワモノかと思いました。
しかし鰹の出汁と牛のゲンコツの組み合わせは、旨味とコクが高いレベルで調和され、醤油はキレよりもまろやかなコクのあるタイプです。
これに柚子とフライドガーリック粒の味が加わり、深みが出ています。
そして、その手揉みっぽい麺のモチモチ感とコシにやられます。
まだ未食の「鶏コク醤油らぁめん」や「ゆず鶏塩らぁめん」や「鶏白湯らぁめん」、「チーズ鶏白湯らぁめん」、「抹茶鶏白湯らぁめん」、「エビとトマトのベジつけめん」も食べてみたいです。
20.は太陽のトマト麺 with チーズ
ここも9割方は女性客です。
やっぱりインスタ映えするからでしょうか?
待つ事7〜8分で、「太陽のチーズラーメン」¥830+Cセット(ちびリゾ&ソフトドリンク)¥300が着丼。
ビジュアル的にはラーメンと言うよりイタリアンです。
ラーメンのアップ。
トマトスープにパルメザンチーズは言わずもがなの組み合わせ。
食べて無くても、その旨さが想像出来ます。
まずはスープを一口。
「
低脂肪な鶏をベースに玉葱、キャベツ、にんにく、生姜、ネギを一緒に炊込み、さらに鶏ガラをじっくりと乳化させたスープと混ぜ合わせた鶏Wスープです。」と有る通り、さっぱり系のスープにトマト味が合わさって、ミネストローネっぽい味になっています。
麺は細麺ストレート麺。
トマト味のパスタと言えば、冷製パスタを除いて中細〜中太麺が多いのではないかと思いますが、ここの麺は博多ラーメンの様な細麺ストレートです。
小麦の香る美味い麺ですが、この組み合わせにはびっくりしました。
鶏チャーシュー。
トマト味のスープに鶏肉はとても相性が良く、小松菜と食べても麺と食べても美味いチャーシューです。
これが4切れ程入っています。
トッピングの小松菜。
意外にトマト味のスープと合っています。
鶏の味とも合いますが、麺と一緒に食べても美味いです。
ここで味変のタバスコを投入します。
トマト味のスープにチーズが溶けているのを味変するなら、一番合いそうなのがタバスコ。
酸味と辛味が絶妙で、トマト味には最高に合います。
麺を完食したので、お次は「ちびリゾ」。
フライドオニオンを掛けたご飯をスープに投入します。
店員さんには「スープを掛けてお召し上がり下さい」と言われたので、「ちびリゾ」にスープを掛けるのが正解だと思いますが、個人的にはスープにご飯を入れる方が自然な気がします。
ご飯を投入したスープ。
とても美味しくて、殆どスープを完食してしまいました・・・
と言う訳で完食。
初めて食べた「太陽のトマト麺」でしたが、想像以上にトマトの味だけで無く、鶏のWスープが効いた美味いスープでした。
組み合わされる麺が、細麺ストレートながら小麦の風味がする美味しい麺で、絶妙な組み合わせだと思います。
次回訪問時は「太陽の茄子ラーメン」や「太陽のエッグラーメン」も味わいたいと思います。
21.は近所のデパートでやっていた「めんそ〜れ沖縄展」
「とろとろソーキそば」と「やわらか三枚肉そば」、「ふんわりゆし豆腐そば」、「やっぱり三種盛りそば」と4種類有ります。
私と奥さんが「とろとろソーキそば」、次女が「やわらか三枚肉そば」をオーダーしました。
これは「とろとろソーキそば」です。
以前沖縄で食べた時より、若干スープが濃いめに見えます。
鰹出汁で取ったスープは優しい味ですが、若干塩分が濃い目です。
しかし麺を食べるにはこの位の方が良い加減だと思います。
沖縄そば特有の太麺。
黄色味掛かった麺は、かんすいまたは薪を燃やして作った灰汁を加えて打っているそうで、製法的には中華そばに分類される麺です。
太麺の麺はモチモチ食感で、鰹出汁のスープと良く合います。
ソーキ(沖縄で一般的に豚の骨付きあばら肉[スペアリブ]のこと)は骨が取ってあります。
甘辛く煮られていて、柔らかくてとても美味しいです。
揚かまぼこ(大丸)。
沖縄そばの「具」でおなじみの棒状のかまぼこで、一般のかまぼこが「蒸す」のに対して、油で「揚げる」のが特徴です。
これも沖縄そばに欠かせない具のひとつです。
途中で味変で紅生姜を入れてみます。
沖縄そばには紅生姜がとても合います。
こーれーぐーす(泡盛漬けの唐辛子)も足して更に味変しました。
唐辛子の辛味と泡盛の独特の風味が加わってとても美味しいです。
と、ここで案の定次女が「お腹いっぱい」と言い出したので、「やわらか三枚肉そば」も食べる事に。
「やわらか三枚肉」はソーキと違って甘辛くは無くて、甘みの少ない味付けです。
名前の通り柔らかく、口の中で崩れる感じです。
と言う訳で完食。
久しぶりに沖縄そばを食べましたが、とても美味しかったです。
出来ればまた現地で食べてみたいと思いました。
22.は麺屋海神。
前回訪問が2015年7月だったので、丸4年ぶりの訪問です。
幸い、外並びは居なかったので、早速店内に入りました。
待つ事5分少々で「あら炊き塩らぁめん」+「味玉」が到着。
味玉は塩味玉の様で、普通のゆで卵と見分けが付きません。
ラーメンのアップ。
前回訪問時と比べてみましたが、全く変わらないビジュアルです。
別皿の塩味玉。
ほぼ固ゆでに近い茹で加減です。2つに切ってあります。
まずはスープを一口。
僅かに濁ったスープは鯛の出汁が良く出ており、ヒラメやヒラマサ、アナゴなどの出汁も合わさって重層的な味わい。
優しい味の塩と合わせて、日本料理のお吸い物の様な味に感じます。
特注の細麺。
細麺ながら歯応えが有って美味い麺です。
細麺なのでスープも良く絡み、お吸い物の様な塩味スープが良く合います。
鯛と海老のつみれ。
滑らかな鯛のすり身にプリプリ食感の海老が入っており、すり身自体の旨さとスープの旨さが合わさって、非常に美味いです。
ちなみに銀座の「銀笹」の銀笹塩ラーメンにも「鯛つみれ」が載っています。
こちらはつくね。
鶏の軟骨入りで、軟骨のコリコリ食感と柔らかいつくねのコントラストが面白く、味の方も鶏の旨味がしっかり出ていて美味いです。
ラーメンの薬味としては珍しい大葉。
普通のラーメンだと大葉は合わないと思いますが、魚100%のスープにはドンピシャに合います。
これもラーメンの薬味としては余り見ないミョウガ。
ちなみに浅草橋の饗くろ㐂の限定麺「
ほろほろ鳥の塩そば」にもミョウガが載っていました。
薬味の針生姜。
塩生姜らー麺専門店「
MANNISH」や系列の生姜らぁめん専門店「
生姜は文化」など、塩味の生姜ラーメンをウリにしている店が有る位に相性の良い食材です。
薬味の白髪葱。
これも塩ラーメンには鉄板の薬味。
銀座の「
銀笹」や、湯河原の
飯田商店のしおつけ麺にも載っています。
塩味玉。
浅草橋の
饗くろ㐂や
町田の進化、亀戸に有った
麺工房「武」(現在は錦糸町に移転)も塩味玉が有ります。
海神の塩味玉は非常に薄味の塩味玉で、仄かな塩味がスープの邪魔をせず、そのまま食べてもスープに浸しても美味しく頂けます。
という訳で完食。
同じ塩味のスープで、薬味が数種類有り、同じく鯛出汁を使っていて、鯛つみれが入っていて、〆に鯛めしで鯛茶漬けが出来るなど、共通点の多い銀座「
銀笹」の「銀笹塩ラーメン」が有りますが、最大の違いは「銀笹ラーメン」のスープは昆布、鰹節、煮干しなどの魚介系出汁に鶏ガラ、豚骨を合わせたものだと言う点。
この2つのラーメンはこれだけ共通点が有りながら、当たり前ですが全くの別物。
やはり動物系スープと合わせている銀笹の方が、味にどっしりとした厚みがあってコクも深い気がします。
以前は魚介系出汁に鶏ガラ、豚骨を合わせる銀笹の方が、あら炊きにこだわって魚100%のスープで勝負する海神よりもコクが有って、ラーメンとしては銀笹の方が美味いと思っていました。
しかし今では銀笹も円熟味を増して、より和風な方向になって来ています。
一方、海神の方も以前より出汁の濃度を上げたのか、よりコクのある方向に仕上げて来ており、その差は縮まっている様な印象を受けます。
23.は「らぁめん ほりうち」本店。
ほりうちは
2015年9月に初訪問し、その際は「ざるらぁめん」を食べました。
2017年3月に再訪した際は「らぁめん」を食べています。
今日は「チャーシューざるらぁめん」(通称チャーざる)¥1,150にしました。
「ほりうち」に来るのは3度目ですが、「チャーざる」を食べるのは初めてです。
噂には聞いていましたが、麺を浸ける場所が無い程大きなチャーシューがゴロゴロ載っています。
つけ麺なので、まずは麺から頂きます。
海苔のカットが大胆です。
麺量も並で250gも有るので十分な量が有ります。
チャーシューの隙間から麺を浸けて頂きます。
「ほりうち」らしい、醤油の効いた清湯の鶏ガラ+豚骨スープは少し酸味が有りますが、美味しいスープです。
麺は中太の多加水麺で、ツルツルしていてモッチリとした食感が特徴です。
この麺の旨さも「ほりうち」の「チャーざる」の旨さに一役買っています。
たっぷり入っているチャーシュー。
150g入っているそうで、後に残しておくと苦しくなりそうなのでサッサと片付けます。
肩ロース辺りの脂身の少ない部位で、丁度良い加減に煮られており、しっかりと味が浸みているので美味しく頂けます。
スープに入っているメンマ。
割に柔らかめですが、しっかり味が浸みていて美味しいです。
麺と一緒に食べるとより美味しいです。
細切れのチャーシューも入っています。
「ざるらぁめん」は細切れのチャーシューだけですが、「チャーざる」はそれに加えて大きめのチャーシューが150gも入っています。
なかなか減らない麺とチャーシューを代わる代わる食べながら、なんとか完食。
「チャーざる」の150gのチャーシューと250gの麺に苦戦しました。
これだけのボリュームでも食べられてしまうのは、少し酸味の有る醤油味スープがサッパリしているからです。
「ほりうち」はラーメンを食べるとスープにパンチが足りない気がしますが、「ざるらぁめん」だと丁度良くなります。
24.は3SO。
Twitterで「鶏豚白湯濃厚ニボシ3SOつけめん」の予告が有ったので、3SOさんに行って来ました。
平日だと言うのに大盛況で、奥様と2人体制でもフル回転で忙しそうでした。
食券を渡すと、奥様が「お時間掛かりますけど宜しいですか?」との事。
やっぱりつけ麺は麺を水で締める分、時間が掛かるんですね。
待つ事10分程で「鶏豚白湯濃厚ニボシ3SOつけめん」が到着。
以前「鯖だし辛3SOつけめん」を食べた時とはスープの器が違っています。
スープのアップ。
いつもの「3SOらーめん」より色が濃い目に見えます。
小鉢に柴漬け昆布(?)が付いています。
麺のアップ。
麺と海苔2枚とメンマ、もやしとキャベツ、チャーシュー半分、白髪葱が載っています。
丼の縁にはカラシが付いています。
つけ麺なので、まずは麺から。
麺はいつもの3SOの麺です。
自家製麺の中太麺は少し縮れていて、ツルツルした表面にモチモチ食感の、小麦の風味がする美味い麺です。
スープに浸します。
煮干の風味がガッツリ来て、次に鶏豚白湯の濃厚なコクが感じられます。
味噌ダレはいつもの「3SOらーめん」と比べて塩分が強めな感じです。
半分入っているチャーシュー。
今まで食べた、「3SOらーめん」や「ニボシ3SO」などは角切りチャーシューで、以前限定で有った「鯖だし辛3SOつけめん」も角切りチャーシューでした。
半分とは言え3SOのチャーシューが食べられるのは貴重な体験です。
表面を焼いてあって、香ばしさも加わってとても美味いです。
丼の縁に付いているカラシを付けてスープに浸して食べてみます。
正直味噌味のスープにカラシが合うのか非常に疑問でしたが、食べてみたら物凄く合いました。
これはとても美味いです。
トッピングの海苔。
この海苔が2枚入っています。
海苔はスープに浸して麺を包んで頂くのが一番。
磯の香りが加わって最高に美味いです。
3SOの美味い麺に、煮干の効いた味噌味の濃厚鶏豚白湯スープ、そして海苔。
これが旨く無い筈は有りません。
麺と一緒に、カラシを付けて頂きます。
果たして味噌味スープにカラシは合うのでしょうか?
麺とメンマをスープに浸して・・・
食べてみると、とても美味いです。
味噌味スープのつけ麺にカラシが合うとは、新しい発見でした。
野菜と麺を一緒に食べてみます。
まずは野菜と麺を持ち上げて・・・
スープに浸します。
野菜と一緒に食べる時は、少し多めに浸せば、丁度良い加減になります。
麺を完食したので、スープ割りをお願いしました。
出汁を足して貰いました。
大分色が薄くなりました。
煮干がガッツリ効いていて、濃厚鶏豚白湯のコクと味噌が絶妙なコンビネーションです。
飲んでみると、やはり「3SOらーめん」より塩分が強めです。
と言う訳で完食。
3SOの限定麺は今までも色々食べて来ましたが、どれ一つとしてハズレが無いのは本当に凄いと思います。
次の限定麺がとても楽しみです。
30,000文字の制限に引っ掛かったので、次に続きます。