2020年12月のラーメン②の続きです。
⑨は小田急相模原の「特選ラー油 肉そば 寅や」。
Twitterで某ラーメン店主さん達が「特選ラー油 肉そば 寅や」さんに行った写真を上げていたのを見て、食べたくなったので行って来ました。
こちらは注文制なので、メニューを見て注文します。
久しぶりに来たらメニューが変わっていました。
「寅や郎ラーメン」に「大」が増えた様です。
それと以前は出来なかった「マシ」も出来る様になっています。
但し、「マシ」は有料です。
更に味の濃さや麺の硬め、味の濃さもお好みが出来る様になっています。
「生たまご」無料は太っ腹ですね。
取り敢えず「寅や郎ラーメン」小ブタ¥850にしました。
待つ事10分少々で、「寅や郎ラーメン」小ブタが着丼。
相変わらずヤサイの盛りが良いですね。
まずはスープを一口。
「寅や」さんのラーメンは独特の甘みの強いスープが特徴的です。
このみたらし団子的な甘辛い味が、ハマる理由かもしれません。
二郎インスパイア系の中でも、甘辛いスープは「寅や」さんか、淵野辺の「麺屋 歩夢」さん辺りでしょうか?
手打ちの極太麺。
以前に比べて大分麺が細く、そして色がラーメンっぽくなっています。
以前の麺は太くて、少し黒味掛かった蕎麦の様な色でしたが、ちょっと細めになって色が黄色っぽい二郎の様な麺になっています。
「寅や」さんの麺は、聞いてビックリしましたが、機械を使っていない手打ち麺で、包丁で切っているので、毎日太さがまちまちです。
しかし食べてみると、あのコシと食べ応えの有る麺は健在です。
しかも以前より美味くなっています。
トッピングの、小ぶりの「ブタ」。
小ぶりながら、個数は5個位入っているので、個人的には不満は無いです。
柔らかく、しかし肉感を感じられる「ブタ」で、甘辛いスープに良く合う味付けです。
トッピングの、盛りの良いヤサイ。
上に乗っている味付き脂でヤサイを食べると美味しいです。
崩れない程度にヤサイを食べてから、天地返ししました。
天地返ししてみると、麺の太さは思ったより細く無い事が分かりました。
手打ちの包丁切りで、部分的に細くなったり太くなったりするので、たまたま最初にリフトした部分が細かった様です。
と言う訳で、あっという間に完食。
「小ブタ」とは言え、普通のラーメンに比べればそれなりの量なのですが、「寅や郎ラーメン」は「小」だといつも「もう少し食べたい」と言う衝動に駆られます。
絶対的には十分満足出来る量なのですが、あまりに麺が旨くて「もっと食べたい」感がハンパないです。
が、食欲に任せて食べていたら、折角のダイエットが無駄になるので、断腸の思いで「小」にしておきます。
⑩は長津田の「十人十色」。
Twitter情報で「生姜中華そば」が提供されるとのことで、行って来ました。
実は先々週も狙っていたのですが、限定が「生姜中華そば」では無く、前回も「生姜中華そば」狙いで行ったのですが、やはり限定が「生姜中華そば」では無くて、3度目の正直で漸くありつけました。
まずは入口右手の券売機で食券を購入します。
「限定」はどちらも一番下の段の「限定ラーメン」¥900のボタンです。
しかし今日はなんとトッピングに「悪魔肉」が有るでは有りませんか!
これが有る日は、必ず「悪魔肉」トッピングと決めています。
「200円券」も買いました。
待つ事10分少々で、「生姜中華そば」が着丼。
ちなみに、前回は特注麺にしましたが、今回はレギュラー仕様の麺にしました。選べるチャーシューは「悪魔肉」が豚バラなので、鶏チャーシューにしました。
まずはスープを一口。
今日のスープは以前食べた「豚清湯中華そば」のスープに似た感じのスープで、いわゆる濃い味の「がんこ」系です。
まだ生姜を溶いていないにも関わらず、既に生姜の風味がしっかりします。
体の芯に染み渡る様な生姜と醤油味のスープ。
体の内側から暖かくなるスープです。
麺は中細のレギュラー麺。
前回の特注麺も旨かったのですが、ここは敢えてレギュラー麺で「生姜中華そば」を味わってみたかったので、レギュラー麺にしました。
甲乙付け難い感じですが、恐らくこの「がんこ」味の醤油味スープに限って言えば、特注麺の方が合っているかもしれません。
トッピングの鶏チャーシュー。
「十人十色」さんのチャーシューは、豚でも鶏でも綺麗な丸い形のチャーシューです。
鶏チャーシューならではのしっとり感と、サッパリとした味が特徴で、「がんこ」味のスープに良く合っています。
いつも有る訳では有りませんが、有る時は必ず頼む「悪魔肉」。
豚バラ薄切り肉を甘辛く煮たものですが、少し濃いめの味が妙にハマる味です。
「がんこ」味のスープにとても良く合います。
トッピングの穂先メンマ。
2本入っている穂先メンマ。
柔らかくて、サクサクの食感で、良い箸休めになります。
トッピングの背脂の揚げ玉。
以前食べた「豚清湯中華そば」にも載っていました。
カリカリに揚がっていて、背脂特有のクドさは全く無く、香ばしい揚げ玉の様な食感です。
トッピングの白髪ネギと分葱。
2種類のネギを載せています。
「がんこ」味のスープにネギは良く合います。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。
「がんこ」味なので濃いめの味ですが、豚の旨味が良く出ています。
揚げた豚脂も美味しいです。
と言う訳で、完食。
「十人十色」さんの「生姜中華そば」でしたが、3度目の挑戦でやっと食べる事が出来ました。
営業時間が木曜日の昼、金曜日の夜、土曜日の昼しか無く、仕事の関係で平日昼しか来られない私としては、木曜日しかチャンスが無いのでかなり狭き門でした。
食べてみると、以前食べた以前食べた「豚清湯中華そば」に生姜を加えた感じの一杯ですが、醤油味の豚のスープ+生姜の組み合わせは体の芯まで暖まる、とても美味しい一杯でした。
11.は小田急相模原の「石山商店」。
Twitter情報で限定の「イタリア産生ハム、グラナパダーノチーズ、ズッキーニの塩ベース」が提供されるとの事で、行って来ました。
まずは食券を購入します。
私は「限定メニュー」¥850を、神様は「塩らーめん」¥750+「味付玉子」¥100を購入しました。
待つ事7〜8分で、奥様の「塩らーめん」+「味付玉子」が着丼。
綺麗な澄んだスープにトマトの赤が映えるラーメンです。
続いて私の「イタリア産生ハム、グラナパダーノチーズ、ズッキーニの塩ベース」が着丼。
「塩ベース」との事ですが、奥様の「塩らーめん」と比べると、醤油味の様な色をしています。
後で武田店主に聞いた所、乾燥ポルチーニ茸を刻んだものが入っているとの事で、そのエキスの関係で色が出ている様です。
まずはスープを一口。
鶏ベースのスープに乾燥ポルチーニ茸を合わせた塩味スープは、とても優しい味のスープで、グラナパダーノチーズのコクが加わって、重層的な味になっています。
麺は中細ストレート麺。
加水率高めの麺は、いわゆるツルシコ食感の麺で、イタリアンな味付けのスープと良く合っています。
トッピングのイタリア産生ハム。
生ハムは塩分が強いのですが、薄くスライスされているので、少しずつ麺と一緒に食べると、丁度良い味です。
生ハムの味とグラナパダーノチーズのコクがとても良く合っていて、「ドゥエ・イタリアン」の「らぁ麺フロマージュ」を思い起こさせます。
トッピングのソテーされたズッキーニ。
ソテーされている事で、柔らかな食感と優しい味になっています。
グラナパダーノチーズの味ととても良く合う素材です。
神様の「塩らーめん」もちょっと味見させて貰いました。
以前、「特製塩らーめん」を食べましたが、その時も感じましたが香味オイルなのか、香ばしい風味のする塩味スープは優しい味で、とても美味しいです。
麺は細麺ストレート。
サッパリとした塩味スープに良く合う麺で、小麦の風味がします。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。
ポルチーニ茸の入ったスープは、優しい味の中にグラナパダーノチーズのコクが有って、美味しいです。
と言う訳で、完食。
スープもほぼ飲み干してしまいました。
「石山商店」さんの「イタリア産生ハム、グラナパダーノチーズ、ズッキーニの塩ベース」でしたが、塩味ベースのスープにポルチーニ茸の風味とグラナパダーノチーズのコクが加わり、とても美味しい一杯でした。
12.は先日通販で取り寄せた、「オンライン麺庄」
「MENSHO醤油らぁめん」を作ってみました。
「MENSHO醤油らぁめん」のスープは、湯煎の他電子レンジで温める事も可能になっています。
が、湯煎で温める事にしました。
4食分なので鍋が一杯です。
ちなみにスープとは別になっている具材も一緒に温めています。
具材の方はすぐに引き上げて、皿に出して置きます。
スープの方は10分程湯煎します。
麺の茹で時間は2〜3分との事。
今回は2分茹でにしてみました。
丼にスープを注ぎ、茹で上がった麺を湯切りして入れて、具材を載せて完成です。
九条ネギと半熟味玉は別途用意しました。
まずはスープを一口。
まず感じたのは、魚介出汁が貝の出汁だと言う事と、醤油の味がとても旨味の強い醤油だと言う事です。
無論、それを支える鶏清湯スープも旨いのですが、貝の出汁と醤油の旨さにまず驚きました。
麺は中細ストレート麺。
"国産小麦「ユキチカラ」と「ユメカオリ」を使用しております。
2〜3分茹でて、お好みの固さでどうぞ。"
との事で、2分茹でてみましたが、まずその歯応えに驚きました。
そして小麦の風味の強さも特筆モノです。
この麺の旨さは「Japanese Soba Noodles 蔦」の麺を彷彿とさせます。
トッピングの肩ロースチャーシュー。
”麹漬豚肩チャーシュー”
との事ですが、小ぶりで薄いにも関わらず肉感が有り、旨味の豊富なチャーシューです。
流石にお店で食べるよりは落ちるのでしょうが、この肉感と旨味はお取り寄せラーメンの中でも1・2を争うチャーシューです。
ちなみにレアっぽいチャーシューなので、湯煎時間は超短めが良いです。
トッピングの穂先メンマ。
市販のメンマでは穂先メンマは無いので、穂先メンマが入っていると有難いです。
このスープにはブラックペッパーが合うと睨んで、ブラックペッパーを掛けてみました。
予想通り、香ばしさと旨味の有る醤油味スープには、ブラックペッパーが良く合います。
トッピングの自作の半熟味玉。
今日は黄身がトロトロの半熟で、良い感じに出来ました。
味浸みもバッチリで、美味しく仕上がりました。
麺と具を食べ終えて、改めてスープを味わいます。
このスープ、ベースの鶏出汁も旨いですが、やはり醤油の旨さが抜群です。
昆布と貝の出汁が効いている事も、より旨味を感じさせるのに貢献しています。
と言う訳で、完食。
「オンライン麺庄」の「MENSHO醤油らぁめん」でしたが、麺・スープ・具材のどれを取っても文句無く一流の逸品でした。
特に飛び抜けて旨いのが麺。
あの歯応えと小麦の風味の強さは、お取り寄せラーメンの中でも1・2を争う旨さです。
13.は六本木ヒルズにある「澄まし処 お料理 ふくぼく」。
「ふくぼく」さんは神楽坂に有った和食のお店で、メニューは、塩味の出汁で味わう「澄まし麺」と麺に醤油をかけた「醤油かけ麺」、そして冷たい出汁の「涼し麺」のみ。営業時間は、昼の11時半から14時までのたったの2時間半しかなく、しかも麺や出汁が売れ切れたら終了と言う超難関店でした。
ずっと行ってみたいと思っていたのですが、閉店して2018年9月13日に六本木ヒルズに移転しました。
本来はカウンター席X9と4人掛けのテーブル席X3の計25席ですが、COVID-19対策で席数を減らして営業している様です。
私はランチメニューのAセット(「澄まし麺」+「名物鴨だしご飯」+副菜)を、神様はDセット(「澄まし麺」+「しらすいくらご飯」+副菜)を、長女はAセット(「醤油かけ麺」+「名物鴨だしご飯」+副菜)を、次女はCセット(「醤油かけ麺」+「しらすご飯」+副菜)にしました。
待つ事10分程で、奥様のDセットが到着。
「しらすいくらご飯」のしらすといくらは別皿で提供され、インスタ映えするビジュアルです。
こちらは次女のCセット。
麺が「醤油かけ麺」になっています。
「しらすご飯」はしらすが別皿で提供され、量が多くなっています。
そして私のAセット。
見た目の派手さは有りませんが「ふくぼく」さんのコンセプトである「朴」を具現化した様なビジュアルです。
副菜は少し甘みの有るタレに入った木綿豆腐です。
ちなみに長女のAセットは「澄まし麺」が「醤油かけ麺」になっています。
まずはお出汁から。
「澄まし麺」の名の通り、お出汁と麺以外に入っているのは一片の柚子皮のみ。
澄んだお出汁は、昆布、カツオ、イリコで丁寧に引いたお出汁に塩だけの味付けとの事。
しかも味付けは非常に薄味で、出汁を味わうために最低限の味付けになっています。
鰹節の香ばしい風味に、いりこの優しい出汁の味、そして昆布の旨味が、とてもそれだけとは思えない芳醇な味わいを醸し出します。
一見すると素麺に見える細麺は、1年近く掛けて開発された、菅野製麺製の特注麺。
素麺とは違う、中華麺特有のコシと歯応えが有り、細麺ながらモチっとした食感を持つ麺で、お出汁の繊細な味を損ねない、こちらも小麦の風味が有りながら繊細な味の麺です。
素の状態を味わった後で、味変①として、葱だけを載せてみます。
葱の風味がお出汁の味と合わさり、爽やかな味になります。
続いて味変②でアオサ海苔をトッピング。
独特の香ばしさを持つアオサ海苔は、繊細な味のお出汁に磯の香りを適度に加えてくれます。
麺と一緒にアオサ海苔を頂きます。
アオサ海苔の磯の香りは、鰹といりこと昆布のお出汁ととても相性が良く、そこに繊細な味の麺の旨さが合わさり、とても美味しいです。
そして、味変③として「胡麻油」を加えてみます。
この胡麻油は普通の胡麻油と違い、色が透明に近く、サラサラしています。
透明に近いので写真だと見え辛いのですが、真ん中辺りに少々垂らしてみました。
胡麻の香ばしい香りが立ちます。
まずはスープを味わってみます。
この胡麻油は香り高いのに胡麻油特有のあの香ばしい味がとても優しくなっており、一般的な胡麻油と比べると非常にマイルドです。
そのお陰で、繊細なお出汁の味を損ねる事無く香ばしい風味を加えています。
続いて麺を頂きます。
麺にも胡麻油が絡み、お出汁だけの時よりも胡麻油が香ります。
しかしとても優しい味なので、味がガラッと変わる様な事は無く、変化はとても繊細です。
更に味変④として、黒胡椒を加えてみました。
驚くべき事に、あの繊細な和風のお出汁と黒胡椒はとても良く合います。
サイドメニューの「鴨だしご飯」。
鴨の芳醇な出汁と、そぼろの入った「鴨だしご飯」。
こちらも「澄まし麺」同様に、味付けは最小限に止め、お出汁や素材の旨さを味わう様な味付けになっています。
と言う訳で、あっという間に完飲&完食です。
このお出汁は飲み干さずには居られない味でした。
次女の「醤油かけ麺」を少し頂きました。
こちらは平打ちの中太麺で、「澄まし麺」と同じく菅野製麺製の特注麺。
醤油と少量の油(多分胡麻油?)だけで食べる麺で、麺の旨さを味わう為のものと言った感じです。
味付けは「澄まし麺」同様最低限になっているので、味が薄いと感じる方には卓上の「特製醤油」を掛ける様にとの事。
個人的にはこの味付けで十分と感じたので、「特製醤油」は掛けませんでした。
「お召し上がり方」に有った、「山椒醤」を試してみます。
一見すると豆板醤の様に見えます。
少量を麺の上に載せてみました。
良く混ぜて、しっかり絡めてから頂きます。
食べてみると、山椒のピリリとした辛さと、少し甘みの有る味がします。
何も掛けないで食べた時よりも味に膨らみが出て、美味しく食べられます。
と言う訳で、「澄まし処 お料理 ふくぼく」さんの「澄まし麺」と「醤油かけ麺」、「名物鴨だしご飯」でしたが、もはや「ラーメン」と言うよりも「和食」の範疇では無いかと思います。
30,000文字の制限を超えたので、次に続きます…