2020年2月のラーメン②の続きです。
12.は「超純水彩麺 天国屋」。
今日は「浅蜊太刀魚煮干し麺」が提供されるとの事で、行って来ました。
15杯限定と言う事で、ファーストロットを目指して開店時間前に行きましたが、既に15人程並んでいました。
幸いギリギリファーストロットに入れました。
待つ事15分程で、「浅蜊太刀魚煮干し麺」が着丼。
相変わらず美しいビジュアルです。
まずはスープを一口。
当たり前ですが、以前食べた「焙煎太刀魚煮干麺(塩)」と比べて、浅蜊の出汁が凄く効いています。
まず浅蜊の風味が来て、後味に太刀魚煮干、そして鶏の出汁を感じられます。
ここまで繊細な味になると、使う水の味さえ感じられるので、RO水を使っている意味が分かります。
麺は中細のストレート麺。
茹で加減は硬くもなく柔らかくも無い絶妙な加減。
繊細な味のスープなので、麺の小麦の味がしっかり感じられます。
トッピングの薄切りのレアチャーシュー。
比較的薄味で、繊細なスープに良く合う、薄切りのレアチャーシュー。
ローストポークとして食べたい位旨いです。
トッピングの鶏モモチャーシュー。
適度に脂が乗っていて、しっとり感が有るチャーシューです。
このスープにドンピシャにハマります。
トッピングの鶏胸肉チャーシュー。
モモ肉よりちょっと食べ応えが有って、脂が少ないチャーシュー。
鶏チャーシューは塩ラーメンや白醤油ラーメン、醤油味でもサッパリ系のスープに良く合います。
折角なので、丼の淵に付いている柚子胡椒を付けて食べてみます。
柚子胡椒好きだと言う事も有りますが、鶏肉に柚子胡椒は合います。
トッピングの浅蜊。
出し殻感が無くて美味しいです。
出汁用とは別に用意されているのでしょう。
トッピングの穂先メンマ。
鶏チャーシュー同様に、これも塩ラーメンや白醤油ラーメン、醤油味でもサッパリ系のスープに良く合います。
あまりに旨いので、完飲&完食です。
健康上の理由で、普段はスープは飲み干さない様にしていますが、これは罪悪感が少ない事もありますが、飲み干さずに居られない位旨いです。
塩分制限の有る方はご存知かもしれませんが、塩分を抑えた料理の場合、出汁の旨味で塩分を補う事が有ります。
このスープは味を濃くしなくても、出汁の旨味でここまで飲める位のスープが出来ると言う見本の様なスープです。
13.は「クックら」。
限定で【王道家自家製麺】&国産モモ肉の燻製チャーシュー使用と言う事で、行って来ました。
こちらが王道家自家製麺&国産モモ肉燻製チャーシューの「ラーメン」+「海苔増し」+「味玉」です。
チャーシューはバラ巻きチャーシューっぽいのが見えています。
まずはスープを一口。
「薄め・少なめ」オーダーですが、いつもの「クックら」さんだとそれでも醤油が立っている感が有るのですが、今日は醤油が控えめで、その分豚骨鶏ガラスープの旨味が前面に出ています。
更にクリーミーな後味で、今日のスープはちょっと「たかさご家」っぽいスープになっています。
個人的にはこの味は物凄く好みです。
そして今日のメインである「王道家自家製麺」。
「王道家自家製麺」は中太麺で、長さや太さはいつもの増田製麺や、家系の定番である酒井製麺と殆ど一緒です。
食べてみると、いつもの増田製麺や、家系の定番である酒井製麺と比べてややモチモチ感が少なめですが、小麦の味が感じられる旨い麺です。
トッピングのチャーシュー。
バラ巻きチャーシューでしょうか?
こちらは燻製していませんが、比較的脂が乗った部位の肉で、柔らかさと脂特有の甘さが有ります。
こちらはモモチャーシュー。
燻製されていて、香ばしい風味がします。
比較的脂の少ない部位なので、しっかりとした肉感が有りますが、いつものチャーシューより柔らかい感じです。
ボリュームタップリのほうれん草。
茹で加減も絶妙で、文句の無い茹で上がりです。
海苔増しした海苔。
昨年7月に新しくなって更に美味しくなった海苔です。
海苔をスープに浸して、まずは海苔巻きほうれん草にして頂きます。
ほうれん草はたっぷり載せます。
海苔で巻いて、海苔巻きほうれん草の出来上がり。
今日の「神スープ」に海苔とほうれん草は鉄板の旨さです。
海苔増ししたので、続いて海苔巻き麺も食べてみます。
王道家自家製麺の海苔巻き麺。
今日の「神スープ」に王道家自家製麺の小麦の風味、そして海苔の磯感が加わり、正に至福の旨さです。
ココでグリーンニンニクと擂り胡麻、拉麺胡椒で味変します。
今日の「神スープ」にニンニクのコクと胡麻の香ばしさ、胡椒のスパイシーさが加わって、更に旨くなります。
twitterサービスの味玉。
黄身がトロトロの半熟で、まろやかな味の味玉です。
最後に、卓上の刻み生姜を投入。
ラーメン酢でもそうですが、酢が入る事によってスープがスッキリします。
更に生姜の爽やかさが加わって、最後まで食欲が衰えません。
という訳で、完食。
「王道家自家製麺」+「国産モモ肉燻製チャーシュー」のTwitterフォロワー5,000人記念限定ラーメンでしたが、「王道家自家製麺」は増田製麺や酒井製麺と比較しても遜色ない仕上がりで、若干モチモチ感が少ないものの、小麦の風味が有って美味しい麺でした。
「国産モモ肉燻製チャーシュー」はいつものチャーシューより格段に柔らかくて食べ易く、これがスタンダードだったら最高だと思います。
そして何より今日の「神スープ」。今まで食べた中でも最高の味でした。
この組み合わせが標準だったら、家系ラーメンでは無敵の旨さです。
14.は「煮干し鰮らーめん 圓 八王子本店」。
Twitterで2月26日を以って田中店主が引退との情報を入手したので、行って来ました。
田中店主は以前、町田で「勇次」というお店を出していて、行きたいと思っている内に八王子に移転して「圓」をオープンしました。
町田にも「圓」の支店が出来て、そちらには結構通いましたが、残念ながら閉店してしまいました。
八王子の本店は、来よう来ようと思ってまだ来た事が無かったのですが、田中店主の引退と聞いて、訪問しました。
お店の看板の上に張り紙がありました。
田中店主の引退は寂しいですが、お店自体は存続するので、食べられなくなる訳では無い様です。
薄口醤油味か濃口醤油味か、塩味か、迷いましたが、ここは一番オーソドックスな薄口醤油味にする事にしました。
折角なので「特製煮干らーめん薄口醤油味」にしました。
まずはスープを一口。
一口飲んでみて、「圓」の味を思い出しました。
「薄口醤油味」と言う名前なので薄口醤油を使用していると思いますが、醤油はあまり主張せず、煮干の味が苦味まで含めて広がって来ます。
ギリギリエグ味を出さない、絶妙なバランス感で成立しているスープ、確かにこの味だったと思い出しました。
一応、町田店が有った頃に、薄口醤油味、濃口醤油味、塩味、つけ麺と一通り食べた事が有りますが、やっぱり基本の味が一番旨いです。
麺は自家製麺の中細麺。
茹で加減は丁度良く、歯応えも有りコシが有って小麦の旨味を味わえる麺です。
良く見るとツブツブが見えるので、全粒粉もしくはフスマを練り込んでいる様です。
オーブンで焼いたチャーシュー。
周囲は香ばしく、中はしっとりとしたチャーシューで、とても旨いです。
以前、町田店の頃はもっとゴツいチャーシューだった気がしますが、肉の部位も調理方法もあの頃とは違う様です。
トッピングの材木メンマ。
色は薄めですが、味はしっかりついています。
サクサク食感で歯応えを楽しめます。
トッピングの味玉。
中まで色が付いていて驚きましたが、味はそこまで濃くはありません。
黄身が半分ほど半熟で、まろやかな旨さの味玉です。
と言う訳で、完食。
「圓」のラーメンは久しぶりに食べましたが、今流行りのセメント系煮干スープが出て来るまでは、驚く程濃い煮干の味と、ギリギリエグ味が出ない所で成立しているスープに驚愕した覚えが有ります。
今となってはこれより濃厚なスープは沢山有りますが、清湯系のスープでここまで攻めた味のスープは少ないと思います。
「今まで長い間ご苦労様でした」と田中店主に感謝しながらお店を後にしました。
新生「圓」も楽しみです。
15.は「ほっこり中華そば もつけ」。
所用で八王子まで来たので、足を伸ばして行って来ました。
初訪なので左上の法則・・・と思いましたが、「ワンタン」が目に入ってしまいました。
ワンタン好きとしてはこれは外せません。しかし「味玉」も欲しい所。
「味玉」+「ワンタン」で¥300だと、「中華そば」¥800と合わせて¥1,100。
だったら「特製中華そば」¥1,050の方がおトク・・・
と言う訳で、「特製中華そば」¥1,050にしました。
待つ事7〜8分で、「特製中華そば」が着丼。
まずはスープを一口。
鶏と魚介のスープとの事ですが、麹が香る醤油が立ったスープは思ったよりパンチが有り、魚介の風味も効いています。
自家製麺の麺。
やや平たい中細麺ですが、加水率低めなのかパツンという食感で、歯切れが良く、小麦の味がする旨い麺です。
トッピングのロースチャーシュー。
ローストポークっぽいチャーシューで、しっとりしていながらしっかりとした肉感を感じられるチャーシューです。
トッピングのモモ肉チャーシュー。
ロースチャーシューより柔らかで、よりしっとり感が有るチャーシューです。
トッピングのワンタン。
餡がたっぷり入ったワンタンは生姜の風味がしてとても旨いです。
トッピングのメンマ。
色は濃い目ですが、味は濃くなくて丁度良い味です。
コリコリした食感で、良い箸休めになります。
トッピングの小松菜。
キリリと立った醤油味に良く合う具材です。
茹で加減も絶妙で、サクサク感を残しつつ硬さは有りません。
トッピングの味玉。
半分に切った味玉が入っています。
綺麗な半熟で、黄身のまろやかな味が旨いです。
と言う訳で、完食。
無化調ながらしっかりパンチのある味で、麹が香る醤油が印象的なスープです。
魚介もしっかり効いていて、旨味が深いスープです。
それに組み合わされた自家製麺は、パツンとした食感でスープに良く合う麺です。
オーブンで焼いたチャーシューも絶品で、具材も抜かり有りません。
トータルで見ても、非常にレベルの高い一杯だと思います。
16.は「ラーメン二郎 相模大野店」(スモジ)。
最近清湯系醤油ラーメンが続いたせいか、無性に二郎のワシワシ麺とスープが恋しくなったので、行って来ました。
待つ事5分程で「つけ麺」麺少なめ+「味ぽん生たまご」が着丼。
コールは「ニンニク・アブラ」です。
ちなみに今日は珍しく同じロットの全員が「少なめ」でした。
こんな事もあるんですね。
待望のオーション麺。
太さでコレを上回る麺は幾つか有りますが、この歯応えと強いコシは他には無いもの。しかも小麦の風味がしっかりします。
つけ麺にすると水で締めてある分、更にコシと歯応えが増します。
そして、ヤバイものが入ってるんじゃ無いかと疑いたくなる程中毒性の高いスープに浸します。
これ程までにニンニクが合うスープは無いんじゃないかと思えるスープ。
今日のブタ。
一見、ちょっと小ぶりですが・・・
角度を変えて見るとこの通り。
ほぼ角煮の様なブタです。
このブタも二郎の醍醐味の一つ。
でも初めに食べておかないと後で苦しくなるので、早めに頂きます。
続いては、「味ぽん生たまご」を試してみます。
まずは麺をリフトして・・・
スープに「どっぷり」と浸け込みます。
しっかり浸け込むのがコツです。
そして良くかき混ぜた「味ぽん生たまご」に投入。
良く絡ませます。
前の「すき焼きタレたまご」も好きでしたが、「味ぽん生たまご」はサッパリする上に、たまごのコクで旨味が増して最高です!
温かい「ラーメン」とも合うと思いますが、「つけ麺」との相性がバツグンでした。
途中味変しようと思いましたが、「味ぽん生たまご」に合うのは「一味」か「ブラックペッパー」か迷った末に、「ブラックペッパー」に。
結論から言うと、多分「味ぽん生たまご」に合うのは「一味」の様です。
「ブラックペッパー」だと、酸味の有る「味ぽん生たまご」にはあまり合わないかもしれません。
と言う訳で、完食。
今日はワシワシの二郎麺と中毒性の高い二郎スープを味わいに行った訳ですが、思わぬ見つけ物「味ぽん生たまご」にやられました。
「すき焼きタレ生たまご」を上回る、史上最高の「つけ麺の友」と言えるのでは無いでしょうか?
スッキリして食べ易くなる上、元々酸味のあるつけ麺との相性はバツグンです。
17.は「中華そば しば田」。
東京ラーメンオブザイヤー(TRY)ラーメン大賞フェスティバルで初めて食べた「中華そば しば田」さんのお店に行って来ました。
20人以上並んでいて、入店までに約1時間ほど掛かりました。
TRYラーメン大賞の時は「煮干しそば」+「味玉」だったので、やはりワンタン好きとしてはワンタンは外せないので今日は「特製中華そば」にしました。
TRYラーメン大賞フェスティバルの時に食べた、「煮干しそば」に比べると、醤油の色が大分濃い感じです。
まずはスープを一口。
想像していたより醤油が立ったスープは、初めに少し麹が香る様なコクの有る醤油が来て、次いで鴨の旨味と鶏の旨味が来ます。
表面の鶏油が旨くて、三ノ輪の「トイ・ボックス」さんを彷彿とさせます。
麺は中細ストレート麺。
全粒粉練りこみなのか、つぶつぶが見えます。
比較的柔らかめの茹で加減で、しっかり小麦が香る麺です。
「しば田」の麺箱が積んであったので、自家製麺かと思いきや、どうやら違った様で、三河屋製麺製の様です。
この麺はTRYラーメン大賞の時と同じ麺の様です。
トッピングのレアチャーシュー。
薄手ながら肉感が有り、しっとりとしていて美味しいチャーシューです。
特製はこれが2枚になります。
トッピングの鶏チャーシュー。
鶏胸肉でしょうか、しっかりとした食感としっとり感が有り、スープの鶏出汁と相まって、このラーメンに合うチャーシューです。
トッピングのワンタン。
皮はモッチリで、餡の詰まったワンタン。
「一番いちばん」のワンタンよりは一回り小さいですが、一般的なワンタンよりは大きめで食べ応えの有るワンタンです。
鴨と鶏の出汁が効いた醤油味スープはワンタンにも良く合います。
トッピングの白髪葱とカイワレ。
爽やかな辛さの白髪葱とカイワレは、清湯系醤油味スープに良く合います。
トッピングのメンマ。
細くて長いメンマはサクサク食感で、味付けも適度なので、良い箸休めになります。
トッピングの味玉。
黄身がゼリー状の半熟で、味もしっかり浸みており、美味しい味玉です。
と言う訳で、完食。
どんぶりの底には「中華そば しば田」の文字が見えます。
スープのあまりの旨さに、つい完飲してしまいました。
醤油ラーメンの1つの完成形とも言える「しば田」の「中華そば」。
湯河原の「飯田商店」や三ノ輪の「トイ・ボックス」と並び、醤油ラーメンのBIG3と言えるかもしれません。
30,000文字の制限を超えたので、次に続きます・・・