FD3Sトラブル集　燃料系

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昨日セッティング中に発覚したFD3Sのトラブルです。

仕様はごく普通の吸排気＆パワーFC。

エンジンは6年前にオーバーホール済みで、その時に現車セッティングもしています。


今回、他社で施工した燃料ポンプを駆動するヒューズボックスに問題を抱えていたので

弊社独自の【 燃料ポンプへの供給電圧を安定させる配線 】に変更し、

ユーザーの希望でP-FCをリセッティグ。

後々考えると、この「リセッティングをする」という判断がナイスでした。


セッティングし始めは、ブースト圧0.6kg/cm2くらいから様子見ます。←ぼくのやり方ね

この車両はその時点でかなり燃調的には薄かったので、どこかにトラブルを抱えていると判断し燃圧測定。



すると、通常イニシャル燃圧は2.55kg/cm2のはずが2.7前後もかかっていて、

エンジンかけてアイドリングでは通常は2.1くらいのはずが2.3。

そして検証のためシャーシダイナモ回してブースト掛けたところ、

燃圧は3.2くらいのはずが3.8くらいかかっていました。

にもかかわらず薄い。

矛盾してますね。



ログデータを見るとわかりますが、バッテリー電圧も安定しています。

勿論修理したばかりなので、燃料ポンプ電圧も問題ありません。

燃料温度も50℃未満なので問題ありません。


恐らく燃圧レギュレータが壊れていて燃圧を抑えきれない状態なので濃くなるはずなのに、

インジェクタ本体がトラブルを抱えているため燃調が薄いという状態だと判断し

幾重にもトラブルを抱えているはずなのでセッティングを中止して修理に入りました。


純正の燃圧レギュレータが壊れていることは稀ですけど、18万㎞も走っているのでしかたないのかな。





みなさんも、数年に一度でもいいから健康診断がてら現車セッティングしたほうがいいかもしれませんよ？