
阿蘇山で36年ぶりに爆発的噴火が発生し、気候の影響もありかなり広範囲で火山灰の飛来が確認されています。
火山灰は、熱でガラス質に変性した鉱物ですので人体はもちろん自動車にもとても悪いのです。
ボディ塗装面に乗った硬い火山灰は、ボディを傷をつけるだけではなく酸性濃度も高いのでボディ上にのせたまんまにしておくと錆の発生原因にもなってしまいます。
火山灰は、ボディ上にのっていないように見えても目視では確認できない2μ以下のかなり細かい火山灰もあります。
目に入ってしまった場合も自動車ボディにのった場合も、こするとガラス質の細かい粒子で傷をつけてしまいますので、まずはしっかり水で流しましょう。
現在、火山灰が降っている地域は、大量の水で火山灰を流してから、気泡の大きいかなり柔らかいスポンジで軽くなで洗いしブロアー(空気圧)で水分を吹き飛ばす程度の洗車に留めておいたほうが良いでしょう。
洗車時に風が強いようであればコーティングや固形ワックス等の仕上げ作業は、やめて次回の洗車時に延期しても良いでしょう。
風が強いとせっかく綺麗にしたボディの上に火山灰がのってしまいコーティング後の乾拭き作業で傷つけてしまうこともあります。
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ブリス」の高硬度被膜でコーティングしてあるボディは、コーティングしていないボディよりも傷はつきにくくなっていますが高熱硬化ガラス質の火山灰が相手ですと傷が入ってしまう可能性もありますのでご注意ください。
作業時に火山灰が降っている場合は、マスクの着用も忘れないように!
結晶性シリカは、肺の中を傷つけてしまうこともありますし気道や肺の粘膜に吸着して収縮を起こしたりします。
肺に蓄積してしまう物質ですので人体への直接影響は、放射能よりもよっぽど高いと言えます。
もちろんエンジン内に火山灰を吸い込んでしまうと熱で硬くなる物質を多く含んでいますのでピストン焼き付きの原因にもなってしまいます。
火山灰が多く飛来する地域の車両のエアフィルターは、100km毎交換が推奨されているほどエンジンへの悪影響は大きいのです。
直キャブやボンネット付き抜けスーパーチャージャーにしている車両は、特に気をつけて下さい。
(今時、そんな気合入ったチューンしてる人いないかな…)
火山灰飛来地域は、このようになっています。
火山灰は、風の影響でかなり遠くまで飛来しますので地域外の方でも近いようであれば気をつけましょう。
今回の噴火は火山の恐ろしさをあらためて思い知らされました。
世界には約1500の火山があり、そのうち110は日本にあります。
日本は世界有数の火山保有国です。
火山とは、うまく付き合っていくしかないので今後の備えも大事ですね。
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Posted at
2016/10/11 17:09:06