5月1日は雹？

　5月や6月は、日差しが強まるなどして地上の気温が上がりやすくなる一方で、上空はまだまだ春先や早春の頃の、低温の空気が北から流れ込んでくることがあります。そのため、積乱雲が発達して雷雨になったり、雹が降ったり、竜巻や突風が発生したりします。

過去にも、1992年5月の東京は月の半分程度雷雨になったり、2000年5月は茨城県取手市でゴルフボール大の雹が降ったり、2012年には筑波山付近で竜巻が発生し、中学生の子供が家ごと飛ばされて亡くなったことがありました。

そして2023年5月1日、タイトル画像のように雷雨や雹に関する全般気象情報が発表されています。日本海の上空5000m付近には、-27℃程度の寒気が北から流れ込んでいます。一方、昼間は晴れになるようで、地表付近は25℃程度に上昇することも予報されています。

上空の寒気に伴う渦が発生しており、この渦の中心から南東側は、渦に入り込む風と地表と上空の温度差によって上昇気流が発生、積乱雲が発生する確率が高いとされているものです。東日本の皆さんは、南から西側の雲の状況に気を付けて下さい。晴れているときのいわゆる「綿雲」の状態から積乱雲までになる時間は、ものの15分程度で十分です。

愛車家の皆さんは、常に雲の状態に気を付け、積乱雲が接近したら車に毛布を掛けるなどしましょう。