
6月上旬、飛騨の池ヶ原湿原の帰りに寄ろうと思っていた、一之宮にある「政板のミズナラ」。
宿で同室だったタイの人たちとノンビリしていたのと、通るつもりだった林道が通行止めで、見ることができませんでした。
このところ、アイのパーツを自作できないかと妄想する日々だったので、しばらく動かしていないオランちゃんで出かけますか。
5時起床。
ちょっと寝坊です。
風呂洗ったりしてたら、出発が6時を回ってしまいました。
高山も行き慣れて感覚的に近くなっているのですが、実際にはそんなに近くないんですよ。
06:10
今日は交通量多め。
この時間帯、信号無視が多いですね。
名古屋城近く、名鉄瀬戸線の高架が見えます。

今頃気が付きましたが、手前のローソンとコラボしてるようなカラー。
06:40
ほんの1ヶ月前は、朝の気温10℃でうすら寒かったですが、まだ梅雨時期だというのに20℃超え。

道の駅 美濃白川でトイレ休憩。
国道から入る時、ちょうど歩道を年配の女性が通りました。
あぁ、
2年前の春、バス停で休憩していたら声をかけてくれたお母さんだ。
朝いつもここを散歩するのだと話してくれたっけ。
また会うこともあるかも知れないな、、なんて思ってましたが、ホントに会いましたね。
引き止めるのもなんなので、声はかけなかったけど、お元気そうな様子。
良かった。
後ろ姿は、空き缶空き瓶などを処分してくれている女性。
いつもありがとうございます。
08:40
下原ダム

飛騨川の川面に霧がかかります。
鉄橋が溶け込んでしまいそう。
09:05

ドライブインいちい
今もその名なのか、看板だけ残っているのか。
国道沿いのドライブインは、ことごとく潰れましたね。
どうしてこんな状況になったのか。
便利になるということは、喪失も伴うんだろうな。
この先 山に入るので、コンビニで水分1本購入。
10:10
上呂から41号線をはなれ、県道98号線へ。

げろバスのバス停
「旧青木屋前」という名が感慨深いです。
良いバス停。

川上本谷林道へ向かいます。
10:15

登山道にもなっているようです。
500メートルほどのところにゲート。
車両通行止め

この道を辿って、ミズナラまで行くつもりでしたが、しかたないですね。
並行している県道98号線で向かいます。
10:25
上之田バス停

過去、数多くのバス停をチェックしてきましたが、もっとも立派。
戸口こそないですが、快適空間です。
秋になったら一泊させてもらいましょうか。
10:30

カジヤ谷堰堤
水遊びに良さそう。
岩で車が入れないようになっています。
入っちゃいけません。
地面だと思ったら、ゆるい砂地でズブズブ沈んで動けなくなります。

98号線は細かったり広かったり。
舗装が古かったり、新しかったり。
キャンプ場があるようなので、放置されているわけではなさそうです。

位山神社
人里から離れたこんな山奥に、どうして神社など。
その由来を知るのも嬉しいこと。
11:00

飛騨の匠街道
木材は飛騨川を使って運び、飛騨の大工は位山を歩いて京都に向かった。
京都にはその名残で、飛騨の名のついた土地がある。
先日、「一位の木」で出会ったお父さんの話を思い出します。
京都には飛騨殿町、奈良には飛騨町があるそうです。

当時は草むらの薄暗い道だったんでしょうね。
11:15

あららぎ湖
昭和中期に建造された人造湖。
今日は誰もいませんが、夏休みには、多くの家族連れが訪れるでしょう。
11:20

あららぎ湖のすぐ東に、名無し林道があります。
今日の目的地。
この奥に、ミズナラの枯木があるはず。
11:25

看板には駐車場マークが書いてありましたが、車で来てためらう人も多だろうな。

入ったはいいものの、その後の道案内がありません。
どんどん傾斜は増し、オランちゃんを降りて半クラッチで押し歩くも力尽きました。
ここから歩きです。
11:35

そうとうな豪雨だったらしく、草がみんな寝てしまっています。
11:50

ここへは一旦 来たのですが、新規林道を作っている感じだったので、コチラではないだろうと さっきの道へ向かったんです。
もうちょっと上ってみますか。
いちおう観光資源でしょうから、もしかしたらそこまで道を整備しようとしているのかも知れません。
いや、ここを整備して駐車場の道がアレってことはないか。

ぬかるんだ道を上ってはみたものの、どこまで続くやら。
ただ、歩いて分かったのですが、わりとしっかりした地盤の上に、おそらく大雨で積もった砂の層があるみたい。
ヤワな所は靴がくるぶし辺りまで沈みます。
オランちゃんはたまたま「硬い所」を走ってきたようです。
ここまでも、スリップして登れず押し歩きした坂もあったので、オランちゃんはここに残して歩くことにします。
12:05
700~800メートルも来たでしょうか、歩けど歩けど延々同じようなぬかるみが続きます。
あぁ、コンビニでジュース買ってきてよかった。
こりゃダメだな。
帰ろう。
ミズナラがある「だろう」方向を見ながらもどると、少し藪が薄くなった場所を見つけました。
このまま帰るのもシャクにサワルし、入ってみるか。

おぉ、階段らしきものが現れた!
もう、戻るなんて考えはどこへやら。
オランちゃんほったらかして登ります。
12:25
間伐されたところに出ると、幹にオレンジ色のリボンが括られています。

でも、このリボン、アヤシイんだな。
山へ行くと紫とか黄色とかリボン見るんですよ。
詳しい人に聞いたら、次にどの木を切るか目印なんですって。
道案内だったら、あんな遠くに次の目印なんて付けないでしょ?
と思いつつ、ダメでもリボンをたどれば帰れるだろうと奥へ。
疲れて何度も引き返すか…と諦めかけていたら、、

見えました!
12:35

胴回り7.1m、全高22m、推定樹齢600年。
看板が立った頃から考えると、620歳か?笑
確認されている、日本で9番目に大きな木と書かれています。

根本の太い部分はほとんど「虚」になっているようです。
それでも生きてるんだ、すごいな。
あぁ、満足。
12:50
あれ?どっちから来たっけ…
迷いました。
リボンをたどれば、どこかへ出られるでしょ。

たぶん、100年ぐらい前に付けられたリボン。
これでも無いよりはマシ。
猛スピードで目の前を通り過ぎていくシカに、腰を抜かしそうになります。

シカの足跡が無数にあって、その中に ときどき大きなのがあったりして。
リボンリボン

さて、どこへ導いてくれるでしょう。
へ?
ここ?

最初に来たところじゃない。
さっきはここまで入らずに、藪しか無いと思っちゃったんですよね。
看板が「立っていてくれれば」見つけられたものを。。
13:00

泥道を歩いて、置き去りにしたオランちゃんを迎えに行きます。

泥だらけで帰還。
お昼、すっかり回ってしまったな。
久々野駅前の みかど屋さんで食べて帰るつもりだったけど、今日はジュースでいいや。
さて、どっちから帰ろう。
13:20
そのまま98号線を北上することにしました。
この前 来た時、41号線の信号待ちで、西へ向かって一之宮の街へ行こうか、東へ向かって旧国道で宮峠を走ろうか迷ったので、ミズナラとまとめてリベンジ。
モンデウスパークスキー場を過ぎてほどなく、看板が見えました。

位山道。
以前はこんな大きな看板なかったと思います。
奥まで歩いたことはないので、行けるところまで。

石畳の苔が厚くなりました。
ツルツル滑ります。

この道も昔は主要な幹線道で、住む人や店もあったのでしょう。

道はまだまだ続きますが、石畳が途切れたところで引き返します。
13:40

お父さんに会った、一位の木。
また来ました。
「一位」の名の由来は、仁徳天皇に献上した この木で作った笏を褒め、「正一位」という位を授けたことに由来するという説があるそうです。
木にそんな位を与えたのか?と疑問はありますけどね。
その一位の木の名の由来ですが、この土地ではちょっと違います。
生まれて間もない聖徳太子がずっと手を握ったままだったそうです。
それをこの地に住んでいた仙人に相談しに来たところ、木の枝を渡され、それを持ち帰って聖徳太子の前に差し出すと、手に取った(手を開いた)。
そこから「尊い木」という意味で「一位の木」と呼ばれるようになった、そんな言い伝えです。

お父さんとは会いませんでしたが、知った人がいるというだけで、景色が変わって見えるものです。
来てよかった。
14:00
懐かしい宮峠。

何度も走ったなぁ。
名古屋から来ると、峠を超えて見える一之宮の街並みにホッとしたものです。
まだ燃料はありますが、家まではたどり着けないので、下呂萩原で給油しておきます。

リッター175円。
このところ、上がったり下がったり激しいな。
先週、家の近所は155円でした。
リッター65超えは立派。
14:50

もうじき4時になりますが、日が高いのでまだ1時2時のような錯覚をします。
このペースだと帰るのは6時頃かな。

名古屋市内に入りました。
気温は35℃ぐらいかな?
メッシュのジャケットに冷感シャツのおかげで、のぼせずにすみます。
ありがたや。

帰着しました。
今日はコンビニの店員さんに挨拶しただけだったけれど、なんとなく「旅」だった気がします。
18:25
本日走行:325km (GPS距離323km、除く徒歩3km)
消費燃料:4.8L
全行程
一之宮~久々野周辺
断念した川上本谷林道
あららぎ湖~政板のミズナラ

延長工事中の林道は、どこへ続くのでしょう。