
暑いです。
6月なのにこの暑さ…と思っていたら、とっくに7月も末。
時間の感覚がまるでありません。
夜中の3時に頭が痛くて目が覚めました。
寝る時には窓を開けていれば涼しかったのに、風がなくなってしまったようで。
いわゆる熱中症ってのでしょう。
ということで、今日は水辺で涼を取ることにします。
水遊びはいいけれど、目的地まで長袖長ズボン、とどめのヘルメットを着用することには、あえて触れない方向で。
4時半に起きて、朝食取って風呂洗い。
今日は走れそうな未舗装路があれば走る…ぐらいで、涼を取るのが主体。
たぶん疲れるので、早めに帰りましょう。
時間をかせぐのに良いXLRで行くことにします。
空気圧は6月上旬のツーリングでチェックしたまま。
2カ月足らずで150kPaまで落ちちゃって。
なんやかや支度している内に、6時前。
毎年行く三重の川は、人が入らないので自然満喫できるんですよね。
でも、熊の出没ニュースが急増しています。
散弾銃の薬莢や鹿の骨が転がっている山に入るのは、ちょっと度胸が要ります。
過去に出かけた先で川遊びに良さそうな所があるので、今日は岐阜県へ向かうことにします。
既に気温は26℃越え。
水遊びとか言いながら、海パンもタオルも持たず出発。
05:50
オランちゃんやエムちゃんで出かけることが多いので、一回り大きな車体のXLRはまるでクルーザー。
さしずめアイは豪華客船ですな。
小牧市を出るあたり。

いつも思うんですが、この病院って…

数百メートル北にあるモーテルと、経営者が同じ?と思っちゃうんですけど。
06:55
国道41号線を北へ。

川辺町まで来ました。
この道は、若い頃から何十回も走っているのに、犬山市から七宗町の間は、毎回初めて走るような気がしてなりません。
たぶん若い頃はただ通過するだけで、まったく見てこなかったんでしょうね。
07:20
川湊の里
今は野菜などの直販所になっているようです。

店の名を継承しているのかどうか失念してしまいましたが、昔は喫茶店でした。
30年ほど前に昼ご飯を食べに寄ったことがありました。
奥さん一人で切り盛りしてたな。
オートバイで伺ったボクを見てのことか、息子さんが水上バイクで飛騨川を走ってると話してくれたのを覚えています。
どうしておられるかなぁ。
07:30
今日は水遊び前に立ち寄りたいところがあります。

赤丸のところ。
飛水峡の名は昔から知っていましたが、いちども行ったことがないのです。
ところがストリートビューで見ても、それらしい場所が分かりません。
観光地なら軽くパスするところですが、確認がてら ちょっと覗いてみたい気分。

ここは国道41号線の古い道。
整備で直線化された際に閉じられてしまい、今は忘れ去られた場所。
車ではぜったい入れません。
オートバイならガードレールの隙間から入れますが、道路に直角に突っ込まなくてはなりません。
41号線は交通量が多い上、南側が見通し悪いので ちょっと怖い。
08:10
草むらを200メートルほど進むと、岩場に降りる口があります。
飛水峡 甌穴群散策路。

フェンスにドアはありますが開かず。
どうやら人も拒むようです。
放置するのは観光資源としてもったいない気がしますが、維持管理費との折り合いがつかないのでしょうね。
5月に行った、
飛騨のニコイ大滝も「できれば見に来ないで欲しい」感いっぱいでしたね。
やや急な階段で岩場に降ります。
ところどころにグリ石が練り込まれたコンクリートの破片が転がってます。

アンカーが打たれた岩もあります。
昔は張られたロープづたいに歩いたでしょうね。
激しい起伏の岩場。

川面までは25メートルほどもあるでしょうか。
高いところが苦手なので、ビビりながら写真撮ります。
ふ~~っと谷底に吸い込まれそうな感覚に襲われます。
とにかくフラットな足場が無くて、気を抜くと転落しそう。
怖くて足がすくみ、這うようにして離れます。
ほんの数キロ下った下麻生は、木材を運ぶ基地として栄えた街ですが、ここでは急激に川幅が狭まり、とても舟は通れません。

こんな眺めが広がります。

クボミに何かが潜んでいると言われたら、ホントにいるんじゃないかと信じそう。

面白い造形

このあたり一帯、20~50ミリの薄い層が重なった岩が多く、工芸品のようでさえあります。

成分が違うのか、ここだけ赤いです。
どのように出来上がったのか、層は曲がったり 突然直交したり。
ここまで増水することがあるのでしょうね。
いたるところに水が溜まり、トンボやカエル、たくさんの魚がいます。

黒灰色の中に1匹だけ、青や赤の派手な衣装の子がいます。
なんて種類なんでしょう?
へっぴり腰で渡ったクレバスなど戻りたくないので、何とか楽に通れそうなところをさがしながら進みます。
道路に戻った頃には、小一時間経ってました。
暑さよりも冷や汗でビショビショになりました。
あぁ、怖かったけど、良いものを見ることができました。
09:15

飛騨川に架かる橋から、さっき歩いた岩場を眺めてみます。
大した距離ではなさそうに見えますが、真っすぐ歩けた所はなくて、約1.2キロ。
さて、次なる目的地へ。

さっきの橋の北に架かる橋の上から。
マップには ここも「飛水峡」と書かれています。
観光地だとばかり思っていましたが、まったく違いました。
09:15
間違えて、予定していたコースを外れました。
もう少し北上するつもりだったのに、戻ってしまいましたゎ。

高山線の踏切。
保育園児の頃、まだ鉄道は平地を走っていて、うちの庭の横をC62が蒸気を上げて走ってました。
同い年の子が、お祖父ちゃんと散歩中、このレールの間に足を入れてしまい、二人とも轢かれて亡くなりました。
60年も前の話ですが、踏切のレールを越えると、未だに当時のことを思い出してしまいます。
09:20

2本ほど林道を抜けて向かうつもりでしたが、反対方向からやってきました、室兼林道。
このあたり、林道だらけなのに「林道口」ってバス停名、どうなんでしょう?
09:35

ここが、今日の第2目的地、「空ふさがり」。
いいネーミング。
09:45
よく整備された林道ですが、道幅は狭くあまり見通しが利きません。
ところが頻繁にトラックが往来します。
多くの区間がオートバイでさえすれ違いできません。
狭い上に曲がりくねってるので、対向車が来たら大変なことになりそう。

空ふさがりから100メートルほど奥に、厳重なゲート。
歩行者はOKとされています。

歩いてゲートの奥に進むと、広いスペースが現れました。
ガレージ風の小屋と現場作業のためだろう休憩所があります。
七宗町周辺の林道は、大半がしっかりしたゲートがあって、車両通行止めのようです。
単に閉鎖しているのではなくて、観光客が来るたびにトラックが止まってしまっては仕事にならん!と言うことでしょう。
そんな中「空ふさがり」は特別扱いなのでしょうね。
10:00
さてどうしますか。
昼ご飯を食べる店は決めてきましたが、まだちょっと早いかな。
食後に川遊びするつもりでしたが、飛水峡で大汗かいたので、え~い、ここで泳いじゃおう。
着替えも何も用意してないので、ジャケット脱いでドボン!
走ってる内に乾くでしょ。

あ~~気持ちエェ~~

上から眺めるのとはまた違った景色。
ノンビリしました~。
服を絞って、乾かしがてら走り出します。
10:55

岩井谷林道
この道もおそらくは通り抜けできないでしょうが、せっかくなので行ってみますか。
11:00

未舗装ですが、よく整備されています。
舗装された室兼林道よりもスピードが乗ります。
もうじき舗装されるのかも知れません。
まだ奥まで走れそうですが、また改めて来ることにします。
11:15
七宗町の名は知っていても、こうして街を訪れたことはなかったな。

閉店してずいぶん経つだろう店舗跡。
こんな景色をどれだけ見てきただろう。

ドライブイン
こぶしの里
ここでお昼にします。
食事抜きがデフォルトだった自分が、店まで決めて出かけてくるなんてねぇ。
自分の変化に驚いたりします。
11:30
店内に入ると「満席」のフダ。
30分ほどお待ちいただくことになりますが、、
待つの平気です。

ところが お客さんの数は、席の1/4ていど。
どうやら、食堂から土産物コーナーぜんぶを4,5人のスタッフで回していて、とても「満席」には対応できないようです。
案内された席は、6人がけの大きなテーブル。
会話を聞いていると、けっこう常連のお客さんが多いみたい。
店長はじめスタッフのみなさんは丁寧で、とても感じが良いです。

来ました来ました、「こぶし彩々定食」
1,980円也。
抜くことが多いぐらいの食事に2,000円も出すなど、考えられなかったことです、ホント。
美味しくいただきました。
お客さんが少ないので、静かに落ち着いて食べることができます。
走っていればオートバイも涼しいですか?
いぇ、35℃超えて、ヘルメット被ってる時点で、涼しさとは無縁です。
ですよね、、お気をつけて。
また来ますね、ごちそうさま。
11:55
1時過ぎました。
水浴びは疲れるもの。
これから暑い中を帰らなくてはならないので、帰るとしますか。
暑いです。
場所によっては、38℃の表示も。
帰着

楽しい一日でした。
15:20
本日走行:174km (GPS距離171km、除く徒歩1.5km)
消費燃料:4.5L
全行程
加茂郡川辺町周辺
飛水峡の甌穴群散策
室兼林道・岩井谷林道
林道群
大半はゲートがあって通れないもよう。
