
(トヨタ車用の)シートヒータースイッチは、1つのスイッチ内に「L」(左側)と「R」(右側)の2つのシートヒーターをON/OFFを操作する機能があるのですが、これはスイッチスペースの空きが無い(少ない)方がスイッチを増設するには非常に便利なスイッチです。
スイッチ品番: 84751-52030 約¥3200
コネクタ品番: 90980-11989 約¥230
今回は、私がこれまで このスイッチを使用してきたなかで、先人の方から学んだことやその応用をしたこと、そしてみん友さんに教えて頂いた活用方法についてまとめてみました。
今すぐこのスイッチを使う予定がない方も、このブログの存在を頭の片隅に残して頂けると 実際にこのスイッチを使用することになった時に参考にして頂ける嬉しいです。
MyCTは、MOPを多くつけた関係で、納車時に空いていたスイッチスペースは1つのみ。
でも、その後に「ドアミラークローザー」や「THINK DESIGNのDRL」、「リヤリフレクターランプ」、「ポジションDRL」、「サイドマーカー」などを装着して、そのON/OFFが出来るスイッチが必要となったのですが、スイッチスペースが1つしな空いてないので、スペースが足りません。
(↓当初のOPスイッチスペース)
かといって、市販のシーソースイッチは出来れば使いたくない。
そこで、FUELスイッチの横にLS用のスイッチベゼルを装着して、新たにスイッチスペースを追加したりもしつつ、

この1つのスペースで2つの操作が出来るスイッチを活用して対処してきました。
以前は、このスイッチを一つだけ使っていましたが、電装品が増えたので二つ使うことによって、今では4つの電装品のON/OFFを行っています。
<現在の使い方>
①上段側シートヒータースイッチ
ドアミラースイッチの横に設置したスイッチは、2つのDRLを操作するのですが、上段「H」はHEAD(ポジション)のDRL、下段「F」はFOG横のDRLです。
②中段側シートヒータースイッチ
中段右から2番目に設置したスイッチは、上段「MIR」はドアミラークローザー、下段「LED」はサイドマーカーです。
<表示の変更方法>
これらのスイッチは、もともとの純正のシートヒータースイッチの表示を替えて、オリジナルで作ったものです。
(ちなみに、このスイッチは中段はイルミ点灯しますが、上段・下段はON時にインジケーターランプが点灯しますが、文字は点灯しません。)
表示の変更方法を簡単に説明すると、
(写真はイメージです)
①表示の文字を耐水ペーパーで削り落とす

②中段の文字を黒のレタリングシートで入れる

③中段を艶有黒で塗装し、半乾き状態時にセロテープでレタリング文字を剥がす

④上段・下段に艶有クリアを塗装をする
⑤上段・下段に白のレタリングシートで文字を入れる

⑥全体に艶消クリアを塗装する
(それぞれの段階で、艶有りと艶消しを使い分けることが重要で、こうする事により出来上がりがより黒くなります。
闇雲に全て艶消しを使うと、グレーっぽいというか、直射日光が当たると若干茶色っぽく見えてしまいます)
※ スイッチ表示の変更の詳細にについては、これまでに2度アップしていますので、
下記のブログを参考にして下さい。
「スイッチ表示の変更」と「装着」
スイッチ表示の変更 Part-2
<シートヒータースイッチの配線方法>
以下の写真が、基本的な配線方法です。
スイッチの端子は8本有りますが、1本は使わずに7本を配線します。
どちらが①か⑧か?判らない方もいると思うので、コネクタ側で説明すると写真の通りになります。
なお、使用する端子ですが、純正は高いので、
配線.comで端子を購入すると¥21~24/個と非常にお値打ちに購入できます。
一般的なスイッチには、F025端子が適合するものが多いですが、このスイッチにはF040端子が適合しますので、注意して下さい。
<上段シートヒータースイッチの配線図>
これは、基本の配線図の通りで、非常にシンプルです。
<プラスコントロールとマイナスコントロール>
一般的に、スイッチには「(+)コントロール」スイッチと「(-)コントロール」スイッチがあり、ON/OFFさせる制御によって使い分けられています。
・正しい説明
(+)コントロール・・・(+)側がON/OFF制御されている回路
(-)コントロール・・・(-)側がON/OFF制御されている回路
・電気無知の私なりの言葉でいうと、
(+)コントロール・・・電装品の(+)線の途中にスイッチを噛ませてON/OFFさせる方法
(-)コントロール・・・電装品の(-)線の途中にスイッチを噛ませてON/OFFさせる方法
そのスイッチがどちらのタイプかを知っておかないと、配線したのに上手くいかないということが発生します(私がその一人でした)。
みん友のヒゲ爺さんによると、インジケーターランプ(ON時に点灯する小さなランプ)が付いているスイッチは殆どが(+)コントロールスイッチとのことです。
<シートヒータースイッチの問題点(注意点)>
このシートヒータースイッチですが、(+)コントロールスイッチなので、電装品の(+)線の途中にスイッチを噛ませる場合には問題ないのですが、(-)線の途中にスイッチを噛ませると、ON/OFFは出来ますが不具合が出てしまいます。
例えば、(今回の私の様に)サイドマーカーをLED化したとして、(+)側はヘッドのスモール線に繋いだが、(-)側アース線を運転席周辺まで引っ張ってアースさせたが、その(-)の途中でこのシートヒータースイッチでON/OFFさせる場合です。
その不具合とは、上記のライト類のスイッチとして使う場合、
(中段シートヒータースイッチの場合)
問題点①: 本来の明るさにならず、暗めにしか点灯しない
問題点②: (スイッチON時も)ライトの点灯条件にならないとインジケータランプが点灯しない
という現象です。
上記は私が実際に体験したことなのですが、みん友のヒゲ爺さんにこのことを相談すると、「スイッチの仕様(構造)の関係で(-)線を繋いだ場合はそうなってしまうが、リレーを噛ませたり、配線方法を見直せばなんとかなる」と教えて頂きました。
<問題点の原因と解決方法>
ヒゲ爺さんに教えて頂いた具体的な解決方法とは、
問題点①: (-)線でON/OFFさせる場合の「本来の明るさにならずに暗めにしか
点灯しない」の解決方法
原因は、リレーを使わずに普通に配線すると、直列配線になってしまい、
インジケーターランプが抵抗になってしまうので、本来の明るさにならないが、
リレーを装着することによってインジケーターランプを通さずに電装品が
アースに繋がる様になるので本来の明るさで点灯する様になるとのことです。
そこで、2番の配線(アース線)に、下記の様に5極リレーを噛ますとライトは
本来の明るさで点灯する様になる
(↓問題点①を解決するための配線図(黄色箇所))
問題点②: 「(スイッチON時も)ライトの点灯条件にならないとインジケータランプが
点灯しない」の解決方法
通常、4番の配線はイルミ(+)に配線しますが、これをACC(+)に繋げば、
ライトの点灯条件にならならなくても、ON時にインジケータが点灯する様になる
とのことでした。
(↓問題点②を解決するための配線図(緑色箇所))
<ドアミラークローザースイッチを繋ぐ場合の注意事項>
ドアミラークローザーのスイッチは、常時電源の配線にスイッチを噛ますのですが、その線を単純にこのスイッチに繋ぐと、常時電源の為、ON時はインジケータランプも常時点灯してしまい、場合によってはバッテリー上がりになる可能性があります。
その悩みもヒゲ爺さんに相談すると、「これも5極リレーを噛ませば回避できますよ」と教えて頂きました。
その配線図は以下の通りです。
(↓青色箇所)
<補足>
(+)線を繋いでON/OFFする場合でも注意して欲しいことが有りまして、単純に(+)線の途中にスイッチを割り込ませれば良いというのではなく、「入力側」と「出力側」が有りますので、それに注意して配線しないと、ON/OFF操作は出来ますが、逆に繋ぐとOFFにしたのにインジケーターランプが付いたままになってしまいます。(これも私が経験したことです)
なお、リレーを使った配線図の、配線の色は私が使ったリレーの場合の配線色で、リレーによって
配線色は異なる可能性が有りますので、その点は注意して下さい。
配線方法に関しては、殆どが私の失敗体験に基づくものですが、参考にして頂けると嬉しいです。
残念ながら、超文系の私にはリレーなどを使う電気配線は未だに全くチンプンカンプンですが、「リレーを使えば何とかなるのかな?」と判っただけでも大きな勉強をしたなと思いました。
LEDの加工だけでなく、電気配線についても私の様な無知な人間にも親切・丁寧に教えて頂いたヒゲ爺さんには本当に感謝!感謝です! いつも本当に有難うございます。m(_ _)m