2020年10月20日
継続されなかったクルマの新技術(1)
『クルマのアレは、どうなった?』が、もうネタ切れなので、新たに新シリーズを考えました。
東京モーターショーで披露された革新的な技術。やがて市販車に搭載されるも、一代限りで消えてしまった物も多い。
そうした物を書き連ねます。
1、ISUZU NAVI-5(’80年代半ば)
MTみたいにも操作できる、HパターンのAT。もちろん、クラッチはない。
私は当時、「良いな」と思って見てたけど、市場では受け入れられなかった。
時代的にATはマイナーな物で、耐久性に信用がなかった。AT=燃費が悪いとの認識もあって、MTが選ばれた時代。
あと、MTっぽく操作できると言っても、シフトアップのタイミングはATそのものでタイムラグがあり、MTみたいにスパッと繋がる物ではなかったようだ。
トラックにも搭載されたが、トラッカーは燃費に厳しい。あと長距離を走るから、耐久性も不安を覚えたのでしょう。整備費用もMTより高額となるし・・・。
2、日産 トロイダルCVT
エクストロイドとも呼ばれましたか?金属チェーンを使用しないCVTで、多段化もでき、5ATが一般的だった当時のクルマに対して、アドバンテージがあった。
しかし、高額なシステムで低価格化が出来なかった。開発費に多額の資金を注ぎ込んだのに、すぐに普通のATに戻った。
こうした失敗が日産の経営を厳しくした・・・。
3、トヨタ 5バルブエンジン(4A-G)
旧世代の4A-Gから大幅な進歩を遂げたエンジンであり、101レビン/トレノに搭載。5バルブという凝った造りも驚かされた。
コレは最近知った話だが、5バルブ化の恩恵はあまりなく、ヘッドが複雑化し、製造コストも掛かる割に4バルブを凌駕する程の性能には達しなかったので、やめたとか・・・。
知人がカローラFX-GTを買って、一度だけ運転させて貰いましたが、86時代の4A-Gの様な荒々しさはなく、回るには回るが、綺麗すぎて面白みは薄かった。フラットトルクな特性だったとも記憶する。
4、トヨタ スーパーストラット・サスペンション
同じく101レビ・トレやセリカに搭載。ノーマルのダンパーより接地性が優れていたのかな?
反面、小回りが利かなくなっていた。これもやがて消えた・・・。
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Posted at
2020/10/20 00:39:32
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