ワンスマの各種ドライビングレッスンの中で良くお話しする”バイクの走行に例えた話”。
クルマの業界でも”ブレーキを残さない”とか”リア軸で走る”って言うのがここ最近は流行りですがバイクの世界でもやっぱりそうなんんでしょうか?
どうしても人間は自分の体に近い所、自分の視界に入ってくる所に体感の軸があるので『ブレーキを残す』って意識をしてフロントタイヤのグリップを感じている方が”走っている感”が強まる、だから”残し”が足りない人に対して”残せ”って言うのが多かった。
しかし実はそればっかり気にしていたり、やればやるほど良いかって言うと限度があるらしいって事を気が付き始めて、”残しすぎも良くないよ、メリットよりもデメリットが増えてしまったら元も子もないよ”って意味合いで『残すな』って言う風に今は言われている。
同じ車に同じドライバーが乗ると10年前と今とでは残せって言われていようが残すなって言われていようが、操作自体はあまり変わらない。
(変わるとしてもタイヤの性能変化による部分が若干、テイストとして変化しているだけ)
先日、2013年のPCCAマカオの車載映像を公開しましたが、ワンスマSTAFFでもありS耐にも参戦中の井上氏が興味深い事を言っていたんです。
マカオの2013年も、最近のお客さんのクルマでFSWを走る時も、広場トレでショートオーバルを走る時も、ブレーキ止めてから大舵になってアクセルONが始まる迄の間合いってほぼ変わらないですよねって。
つまり1トン位の物体が旋回をする際の旋回操作の流れって、環境が変わってもあまり正解って変わらない、逆に言うと変わらないって言っても良い位しか変化がない、この”絶対間合い”が体に浸み込めば大体のコーナーはクリア出来てしまうって言い方が出来ると思うのです。
たまにコンビニでバイクの本を立ち読みしてネタ探しするんですが、今回画像で紹介しているものも前後のブレーキを別系統で人間が同時操作をしなくてはいけなかったり、前後のタイヤに跨るようにライディングしているバイクだからこそ分かりやすい前後荷重変化だったり、エンブレによる姿勢変化だったり・・・をクルマ以上にイメージし易く解説しているのでは?って思います。
車体の傾き = 後輪の傾き、前輪はあくまでも後輪の傾きに追従しているだけでライダーはステアを切っているのではなく倒す事で勝手に曲がる状態になる・・・などクルマだとタイヤが4つあって分かり辛い感覚の部分が凄くシンプルになると思います。
クルマも速度が高い時、挙動が大きい時はフロントタイヤは舵取りの機能というよりはリアを軸として車全体の姿勢を制御する為の”姿勢保持操舵”の意味合いが高いと思いますし、本当に”舵”でクルマの向きを変えるのは上記の井上氏が言っていた”間合い”の部分だけって言っても過言ではない。
(これ間違えた受取すると、また真っすぐ走ろうとする人が増えますが逆ですよ)
こういった話も今週末のワンスマ体感フェア内で実施のThe学でもお話しできたらな~と思っています。
(お陰様で9日の体感フェアは定員となっております)
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2018/09/06 15:29:42