
走行会にて
タイヤの空気圧の調整は大事です。
時間が限られているので
ショックの減衰や車高を弄る暇が
無い場合は空気圧の調整で
その方向を探る事も可能です。
空気圧の基本は温間で
左右は一緒
前後は一緒でも良いですが
前後のタイヤの仕事量が大きく違う場合は
変わっても問題なしです。
ラジアルタイヤもSタイヤも温間で
2.2kg~2.5kg位ですよね。
タイヤの仕事量は
車両の前後重量バランス(エンジン搭載位置)と
駆動方式で大体、決まります。
仕事量が大きければ小さいほうよりも高めが基本です。
ドライビングなどの状況にもよりますが
もし入口のアンダー傾向が強いならフロントのエア圧を下げて見ましょう。
これは減衰で言うと柔らかくした事
スプリングレートで言うと低くした事
スタビで言うと柔らかくした事
車高で言うと低くした事と一緒です。
下げて良くなった場合は外側にしっかり荷重が掛からずに
曲がりづらかったんだという判断になります。
FFの場合は逆にリアの空気圧を上げて旋回性を上げ
アンダーを消すという手もあります。
逆にフロントを高くして良くなる場合もあります。
空気圧を上げる事で減衰を上げる、
スプリングレートを上げる、
スタビをハードにする、
車高を上げる効果と同じ方向です。
これでハンドル操作に対する応答性が高まりアンダーが消えたと
感じる場合もありますし
ショルダー部分の剛性が高まってトレッド面の路面との
食いつきが良くなり、結果アンダーが消える場合もあります。
逆に入口でオーバーの場合は
リアの空気圧を下げるか?
フロントの空気圧を上げるのがスタンダードです。
同様に絶対的なリアのグリップ量が少ないのが理由で
滑る場合もあるので一概には言えません。
特に冬は温まりも大事でタレはあまり気にしなくても良いので
高目からスタートして問題無しです。
あくまでも方向性を確認する為という意味合いが強く
ショックの減衰、キャンバー、ロール量、スプリングレート 車高バランス
そしてドライビングやクルマの特性と常に密接な関係にあり
唯一路面とコンタクトしているのがタイヤであり
空気圧ですから、常にしっかり管理をしたいですね。
ドラポジで1秒アップしてしまう人も居ますが
空気圧も同様、ホントにタイヤの性能を引き出す値で
走っているか?常に自問自答で行きましょう。
ある程度自分の標準空気圧(温間)が決まったら冷えた時の
数値を覚えておきましょう。
そうすると各タイヤの仕事量が明確になります。
当然、仕事量が多いタイヤほど冷感は低い。
アンダー傾向が強いとかも判るし
タイヤの表面温度を各タイヤで内側、真中、外側で計れると
もっと色々な事が判ります。
そして大前提は・・・
ドライビングが安定していて
再現性のあるものか?
これがある程度出来てないと何が原因なのか?
変えてどう変わったのか?判断が出来ません。
ちなみに、
雨の場合は絶対的なタイヤの仕事量が減るので冷感はドライ時より高く
路面の水の量でグリップと排水性を考えて設定します。
雨が強いと高く、弱いと低いというのが基本です。
そして走行後、帰る時にはしかり冷感で標準値に戻して帰りましょう。
高速道路で最悪バーストしますからね。
それでは。
空気圧は計るものではない!感じるものだっ!!
そして、
ドライビングは感じるだけではない!考えるものだっ!!の
ギャグならD1GP出場も夢ではない澤圭太でした。
(←滑りっぱなし)
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Posted at
2008/01/14 11:11:11