昨年に買って置いた、乾電池電源式噴霧器(樹木の消毒用)ですが、乾電池を使用すると電池購入コストが大変です。
そこで、乾電池の代わりにシールドバッテリーに置き換えて充電式に改造しました。
本当は、昨年に改造が済んでいるはずだったのですが、何時ものパターンで改造アイデアが上手くいかず、先延ばしで1年が経過してしまいました。
しかし、サクランボの枝に玉カイガラムシが寄生しているのを見つけてしまい、改造工作をせざるを得ない事態に追い込まれて、改造意欲に火が付いたのです。
いつもの事ですが・・・・・・・・(泥縄式!デス)
フォレスターのルームランプも停滞していましたし、レオーネはバラシタまんまで、一向に進みません。
しかし目の前の一大事には、対応せざるを得なく成りました。
以前にも、10リットルの同じメーカー製を改造していますが、12ボルト仕様なのと、バッテリーケース挿入口がシールド電池と同寸法なので、電池ケースの寸詰めで対応出来ました。
改造済みの10リットルタイプ(バッテリーは、3/5リットル噴霧器と共用出来るよう、共通化しました)
今回の噴霧器と同じギヤーポンプ方式で、ダイヤフラムポンプと比べ、耐久性とパワーが違います。
10リットルタイプは、モーターとポンプが直接駆動、3/5リットルタイプは、ギヤリダクションポンプドライブです。
10リットルのポンプ部分(分解整備が可能)
この10リットルタイプは、シールドバッテリー満充電で、140リットルの噴霧が可能です。
(シールドバッテリー容量は、12ボルト・2.6Ah)
200リットルの3/4を噴霧出来る計算で、2カ所の土地で120リットル噴霧して、洗浄20リットルでも余裕が有りました。
先ずは、本体の改造からです!
ばらしました! 3リットルタイプの内部と、リダクション駆動ポンプ部分です。
こちらの9V仕様のポンプもメンテナンス分解が可能
なぜ本体をバラシタかと言えば、乾電池を6本使用するタイプです。(DC9V仕様)
前の10リットルタイプは、同じ乾電池仕様でも単一8本の12ボルト使用でしたから、シールドバッテリーの電圧と同じなので、そのまま使えましたが、今回の3リットル&5リットルタイプは、9ボルトなので、3ボルトの電圧差を解決しないと耐久性に問題が生じると考え、知恵を絞りました。
電圧差を解決する為の、ドロッパー型DC-DCスイッチング回路基板を見つけました。(5アンペアタイプ)
何度か負荷を掛けてテストしましたが、問題無く9ボルトの電圧を供給してくれました。
(モーター負荷)
この基板で、9ボルトを作れましたので、本体に組み込みます。
防水も考えたのですが、本体の改造をしなければ防水ケースが収まりません。
そこで、水にぬれる時は作業終了時の洗浄時だけだと割り切り、オープンで基盤を組み込む事に決定!
濡れた時は、乾燥するまで電源を入れなければ良いとの考えで、行きます!
配線の変更と、極性の確認で、テスト運転中
本体に目途が付いたので、シールドバッテリーの改造です。
下の黄色い電池ケースに、バッテリーを収めるのですが、先に改造済みの10リットル用と互換性を持たせる為に、同じ様に改造します。
互換性を確認中
ここまでは、以外にもすんなり進みましたが、電池ケースの改造に手こずりました。
電池ケースの改造は、失敗の連続で3日も掛かってしまいまして・・・・・・・・
電池ケースの要らない部分を切り出して取り除きます。
ある程度は計算ずくなのですが、残して置く部分を考慮しないと、折角取り寄せた電池ケースを無駄にしてしまいます。
それに合わせ、アルミ板を折曲げ加工して、乾電池からシールドバッテリーを収める枠を作り、そっくりくり貫いたフニヤフニャの電池ケースと合体させて、強度を確保します。
このアルミ板(1mm厚)を折り曲げ、計測計算ずくのバッテリーケースと合体させるのですが、これが一筋縄では行きませんでした。
折り曲げ方向の間違いで、2組失敗して3度目もしくじる寸前で、逃がさないといけない部分に気が付いた!
電池ケースをロックする部分を逃がす事に気が付き、曲げ寸法の変更と角度の変更で、何とか決める事が出来まして、完成に至る事が出来ました。
この電池ケースの改造だけで、3日掛ってしまいました。
電池ケース改造パーツ一式です。
右側のアルミ加工品は、折り曲げ失敗作と切り抜いた電池ケース(不用品)↑
失敗作です。
完成したシールドバッテリーケースです。
乾電池ケースも、使える様に残しておきます。
完成したシールドバッテリーを、所定の場所に挿入した様子です。
目出度く、完成しました(^^♪
続けて、5リットルタイプの本体配線と、DC-DCコンバーターの組み込み改造をやります。
手前が、今回の改造した消毒用の3リットルタイプで、奥が同じ本体の5リットルタイプです。
本体は、全く同じ物で、下部のタンク容量が違うだけです。
格安で落札出来ましたので、予備機として買っちゃいました。(笑(^^♪)
此れで、今シーズンの園芸果樹の消毒に、何とか間に合いました。
尚、シールド鉛電池は、自動車用バッテリー充電器で充電してはいけません。
(車用鉛電池は、開放型の充電方式/ シールド鉛電池は、定電流充電方式で充電します)
同じ鉛電池でも、充電方法が違うので、専用の充電器を使って充電しています。
この改造は、単に経済性を追求した物です。
噴霧作業の為に、乾電池を購入していては不経済にも成りますし、廃棄時にも面倒です。
シールドバッテリーは、管理次第では10年位は普通に使えますので、3台の噴霧器を2個のバッテリーで交互にカバーしますが、バッテリー一個のお値段は乾電池購入に比べて可也コスト的に有利です。
しかも、バッテリーはリサイクルに廻せるので、環境にも優しいのです。