アンテナのふるまいに付いて、少し調べていました。
興味の無い方は、スルーしてください。
まず、アンテナを測定する場合、普通使用する割合安価な測定器のV.SWRメーターですが、アンテナアナライザーと言う物も一般的に成って来ました。
この2種類の測定器(アマチュア無線用)は、測定する方法と測定する物が全く違うのにも関わらず、表示するメータや数値はややこしい上に悩ましいV.SWRと言う物なのです。
(V.SWR=ボルテージ・スタンデング・ウエーブレシオの略です)
(日本語=定在波電圧比=進行波に対し、戻って来た値を言います)
V.SWRメーターは、送信機から送り出された高周波電力が、負荷に到達して空間へ放射出来ずに戻って来た値を読み取る装置です。
送りに対し、戻って来た比率で表します。
もう一つのV.SWR測定をするアンテナアナライザーは、アンテナその物のインピーダンスを測定する事に依り、V.SWRを導き出します。
その為に、測定用高周波ブリッジ回路の一部に微弱な高周波発振回路を内蔵していて、アナライザー本体のみで測定可能な上、測定している周波数も内蔵した周波数カウンターで、直読出来ます。
それに加え、インピーダンスも直読可能です。
(インピーダンス=放射抵抗=高周波純抵抗)
両者は、測定する物は同じでも、測定する物方法が全く違う事に成ります。
今回は、インピーダンスも測定出来る、アンテナアナライザーを使用して、完成時の動作確認をしています。
今回制作した中間ローデングコイル式短縮ダイポールアンテナは、本来ダイポールの常識で有るインピーダンスが、73Ωと成るはずでした。
バラック組み立ての時にも、おおよそ73Ω付近で有る事も、アンテナアナライザーで確認済みです。
処が、形にして見るとインピーダンスの数値が、変な数値を示しています。
これに疑問を持ちました。
一応アンテナの動作としては、V.SWRが下がり切る個所(共振点)ははっきりしていて、理論的にアンテナは動作している事には成ります。(50,67MHz)
普通共振周波数では、リアクタンス成分が発生せずに、50Ωのインピーダンスに成るはずです。(リアクタンス成分=誘導性と容量性)
誘導性とは、(L成分=コイル)
容量性とは、(Cキャアパシタブ=コンデンサー)
余りにもリアクタンス成分が多いと、全く共振しないはずですので、そこの所は大丈夫見たい?
まあ、インピーダンスが、35Ω~75Ωの間に有れば、問題は無いと言えるそうです・・・・・・
本アンテナでは、V.SWR最低の共振点では、ギリギリの35Ω付近を針は指して
います。
又、よく使う51,060MHz付近は、理想的な48Ω付近を針は指していました。
その時のV.SWR値は、1.3位を指しています。
その時の反射波は、送りに対して戻りの数値は3%位ですから、略完璧な数値と言えます。
そこで、何を問題としているのかと言えば、73Ωであるはずのアンテナの放射抵抗が、何故35とか50Ωに成ったのか?、と言う事なのです。
バランを追加していますが、此れはソーターバランと言う物で、インピーダンス変換作用は有りません。(1:1のバラン)
不平衝ラインを、平衝に変更する為のバランですから、インピーダンスは変わりません。
色々想像して見た結果は、廃品利用したエレメントの給電部の形状が、左右からY字状に成っていて、その裏片面にアルミ板のフレームが一定の距離に付いた事で、高周波的なキャパシタンス成分が出来て、その回路がYマッチセクションに変ったのではと想像していますが、はたしてそうなのだろうか?
Posted at 2019/05/27 01:13:41 | |
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