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純正CPUでパワー測定の結果は 134.1ps、14.7kg・m。
過去にセッティングした吸排気が完全ドノーマルの車両とほぼ同じ。
ドノーマルでも137ps出てた車両があるので、その車両と比較すると少し低かったです。
この結果をどう考えるか。
装着されている社外品の吸排気系パーツの効果は、あまり発揮されていなかった…
とも考えられますが、
純正CPUのままでは効果が発揮できないが、それに合わせたセッティングをすれば
装着した吸排気系パーツを活かすことが出来るかもしれない…
というのが、今回の現車セッティングの一番の興味あるところだったのです。
まずは、完全ノーマルの車両でセッティングをとったデータをそのままインストールして
パワー測定。
案の定、4000~6000rpmくらいで燃料を飲んでくれないので、
燃調コントロールとスロットル開度を変更してゆくとよくなりました。
が、それでもやはりその領域は不十分。
いろいろ試したのですが、マフラーの抜けの問題なのか、
クリーナーの吸気脈動の問題なのか流速が足りないのか、いずれにしてもこのパッケージでは
これ以上望むのは難しいと判断しました。
結果は 151.9ps、16.2㎏・m
純正CPUとの比較は、18ps、1.5㎏・m向上したので良しとしました。
150ps超えたしね。
あとは、実走行での、主に低回転域、低速度域のレスポンスというか
ドライバビリティをチェック。
純正データと比較すると、「 誰でも体感できる 」 レベルまで向上はしているのだけど
吸排気ノーマルの白ろどくんと比較するとちょっと反応が鈍いので、
会社の周りをたらたら走りながらスロットルMAPをちょこちょこ弄りました。
アイドリングプラスαから1500rpm前後の回転域で、
スロットルを開いても空気と燃料の入り方が良くない領域があるのだけど、
これも吸排気パーツが邪魔をしている部分。
特にクリーナーだと思う。
NA車の場合、加速時には“ 空気溜まり ” が必要で、
インダクションボックスとしての純正エアクリーナーBOXは、RX-8の時代からデキがいいからね。
白ろどくんのデータよりもスロットルが開くセッティングにして、
加速増量補正をちょいと増やして、ようやく満足できるレベルにまでなりました。
納車後のオーナーからも、CPU効果を体感できたというメールが届いたのはよかったよかった。
これで今のところ体感率100パーです。
社外の吸排気系パーツを装着しただけでは、
大きなチューンナップ効果は期待できないかもしれませんが
それに適したCPUチューンまで施すと相乗効果が生まれるということですね。
誤解の無いように書いておきますが、RX-7などのターボ車と違い、
吸排気系パーツを社外品に交換してもCPUチューンは必須ではありません。
あくまでも、それらのパーツをより活かすためのアイテムとして考えればいいと思います。
むしろ、吸排気がノーマルのままでもパフォーマンスを発揮しますからね。
吸排気系パーツを交換するよりもCPUチューンのほうが確実にパワー上がるから
どんなパワー系パーツよりも、まっ先に導入することを推奨したいくらい。
うちはこれからマフラーを作るわけだけど、
マフラーだけでパワー出すのはなかなか至難の業なのかもしれないな。 ぼそっ