
.
一般的にNA車のCPUチューンでパワーを上げようと思ったら、点火時期を進めるのが常套手段。
勿論、燃料を入れるタイミングと量を調整しつつ、点火が一番効く。
が、
今回の最大のミッションは “ レギュラーガスでセッティングすること ” 。
純粋なスポーツカーだったら 『 チューニングしたらハイオクは当たり前 』 的な
考えが昔からあるけれど、アクセラというクルマのキャラクターを考えると
レギュラーのままでチューニングしたいと考えるユーザーの気持ちも理解できる。
あの “ マイルドすぎる反応と加速感 ” のストレスから解放されるのと
今後ずっとハイオクを入れなきゃならないことを天秤にかけ、
CPUチューンを選ぶのも勇気がいるわな。
なにより奥さんが許してくれないかもしれない。 あはは
昨日も書いたけど、レギュラーガスでセッティングとるのは初めてだけど、
面白そうだなと思ったので、このアクセラオーナーさんの希望を聞こうと思ったのです。
さて、
冒頭に触れたように、パワー上げるには点火時期を進めたい。
けど、点火時期を進めるとノッキング出やすい。
ましてやレギュラーガスなので、なおさらノッキングが出やすい。
アクセラレギュラーセッティングは、
“ どれくらいまで点火を進めることができるか ” が一番の興味でした。
純正データのままパワーチェックしてみると、NDロードスターのCPUと同様、
燃調はノーマルのままでもちょうどいい感じの値を示してくれたので
ひとまず燃調はそのままで、点火だけ数度進めてみてパワーチェック。
やはり簡単にパワーは上がりました。
調子に乗って更に点火を進めると、ノックセンサーがノックを感知して
ノックリタードをかけてくる。
水温が上がってくるとノックリタードは更に大きくなる。
ノックリタードが大きいと当然パワーダウンするので、
ノックリタードが発動しないぎりぎりの点火時期を探る必要があるわけです。
あとバルブタイミング。
試行錯誤しながら、パワーの出るところを探り探り。
特に中間域でパワーの落ち込む箇所があったので、そのあたりのバルタイを変更した。
レブリミット手前のあたりもパワーが落ち込んでいたのだけど、
それはかなりA/Fが濃くなっていくから。
原因は燃料を飲んでくれない ( 空気(ガス)が入ってくれない ) からで、
バルタイ変更と燃調でほぼ解決した。
で、結果的に 10馬力、トルク 1キロアップ。
全開域はこれ以上詰めても効果は薄いと判断したのと、目標値はクリアしたのでひとまず終了。
あとは、実際に乗りながら、特に低回転域のマイルド加速を
スロットルコントロールと燃調と点火と加速増量などの補正を駆使して
満足できる仕上がりまで持っていきます。
ちなみに、昨日のセッティングのあと高速乗ってみたんだけど
3,000rpm以上の加速は違ってたよ。
レギュラーガスのままでここまで変わるんだって体感できたのは
ぼくにとってもかなり収穫でした。
つづきは 『 街乗り低回転レスポンスアップ編 』 です。
たぶん近々書きます。
↑
たぶんかよっ!ってツッコミはナシの方向でお願いいたします。
ブログ一覧 |
アクセラ関連 作業&セッティング | 日記
Posted at
2016/02/03 02:44:22